「スクリプト」の有無で大違い?JavaとJavaScriptの違いとは
- ツイート
-
- 2023/08/06
プログラミング初心者の方の中には、JavaとJavaScriptを混同されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。名前は似ていますが、両者は全く別のプログラミング言語です。しかし、どちらも習得したいプログラミング言語ランキングの上位に入っており、高い人気を誇っています。
確かに名前は似ていますが、全く別のプログラミング言語であり、それぞれの言語が使用される場面は異なります。今回はJavaとJavaScriptの違いについてご紹介します!
目次
Javaとは?
Javaとは、Windows、Mac OS、Linuxといったプラットフォームを選ばない、汎用的なプログラミング言語です。
Javaが開発される以前のプログラミング言語は、Windows、Mac OS、Linuxといったプラットフォームに依存しており、他のプラットフォームへの移植に多くの時間とコストがかかっていました。
「プラットフォームに依存する」とは、「それぞれのプラットフォーム(PCのOS:オペレーティングシステム/基本ソフト)に合わせたプログラムでないと動作しない」という意味です。例えば、Windows非対応のソフトはWindows PC上で動作させることはできません。
ところがJavaの登場により、プラットフォームに関係なくプログラムを動作させることが可能になります。Javaの発表当時(1995年)のコンセプトは「Write Once, Run Anywhere(一度書けばどこでも動く)」で、20年以上経過した現在も根強い人気があります。 身近なところでは、Androidアプリ、SNSやECサイトのシステム、銀行のATMシステム、電気やガスなどライフラインの管理システムなどの開発がJavaで行われています。
JavaScriptとは?
JavaScriptは、Webサイト、モバイルアプリ、チャット、ゲームなどの動的なコンテンツの作成に用いられるプログラミング言語です。
例えば、Webサイトの制作では、Webページの文書構造をHTML、文書の見栄えをCSSで指定しますが、HTMLとCSSだけでは基本的には静的コンテンツしか作れません。JavaScriptを併せて利用することで、Webページに動きを与えることができるのです。
近年はコンテンツの見栄えだけでなく、競合サイトとの差別化を図るためにUX(User Experience:ユーザー体験)が重視される傾向にあります。「利用していて楽しい」「ストレスなく操作できる」など、Webサイト制作においてJavaScriptがUX向上に果たす役割はますます重要になっています。
「Webページのクリックしてほしいボタンを光らせる」「Webサイトのトップページで画像をスライドショー表示する」「ECサイトで買い物かごに入れた商品数量の変更や削除、金額の修正をする」など、JavaScriptは私たちの身近な場面で活躍しています。
結局、JavaとJavaScriptの違いとは?
このようにJavaとJavaScriptは、特徴や使用される分野が異なります。2つのプログラミング言語の違いを挙げると、以下の通りです。
Java
- プラットフォームにかかわらず、プログラムが動作する
- 企業の顧客情報管理などの大規模なデータ処理を得意とする
- 公共系サービスの管理システムやATMシステムなどの社会インフラを支える
- サーバーサイドの開発(サーバーで動作するプログラムの作成)に用いられる
JavaScript
- Androidのアプリ開発、RPGやシューティングゲームなどの開発に欠かせない
- 動的なWebコンテンツの制作に利用される
- 家電や車のナビゲーションシステムなど、身近な場所で活躍している
- クライアントサイドの開発(クライアント端末で動作するプログラムの作成)に用いられる
JavaScriptとJava 年収・求人数の比較
レバテックキャリアによると、JavaScriptエンジニアとJavaのエンジニアの年収と案件数を比較すると、以下のようになります。
平均年収 | 案件数 | |
---|---|---|
JavaScriptエンジニア | 240万円~500万円程度 | 4,808件 |
Javaエンジニア | 400万円~560万円程度 | 6,593件 |
JavaScriptエンジニアに比べ、Javaエンジニアの平均年収や案件数は多くなっています。
一方で、難易度で比べると、JavaScriptの方が習得しやすく、初心者でもチャレンジしやすい言語とも言えます。
おわりに
JavaとJavaScript、両者の違いをイメージできるようになったでしょうか。特徴と用途が異なりますが、これからシステム開発やWebサイト構築に携わることを希望される方は、2つとも学んでおくことをおすすめします。
Web制作会社を母体としたWebスクール、インターネット・アカデミーでは、現場で蓄積されたノウハウをプロの講師から学ぶことができます。JavaまたはJavaScriptにご興味のある方は、毎日開催している無料体験レッスンにぜひお越しください。
JavaとJavaScriptって名前はすごく似てるよね!なにが違うのかな?