自動車用鋳物部品の世界大手企業アイシン高丘がDX推進へ
業務効率化目指し非IT職向け講師派遣型PAD研修を実施

アイシン高丘株式会社
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アイシン高丘株式会社

アイシン高丘株式会社 経営企画部 ITマネジメントグループ システム開発チーム チームリーダー 大橋章吾様

自動車部品のグローバルサプライヤーであるアイシン高丘は、鋳物の多品種大量生産を可能とする世界レベルの技術を持ち、国内だけでなく海外6カ国にも拠点を持つ。その国際的な信頼性の高さに加え、脱炭素社会を目指し、バイオ成形炭を活用した鋳鉄技術の実用化にチャレンジするなど、新たな領域へ果敢に挑戦し、グローバルに活躍できる知識・技能・スピリッツを持った人材の育成を目指している。

研修データ

研修内容
非エンジニア向けPower Automate Desktopスキル向上研修
受講者
事務系部門社員20名
研修の目的
非IT部門の社員がPower Automate Desktopを使用して、自ら業務効率化できるようになる
課題
  • 社内のシステムを開発する際、システム部門と利用する部署やユーザーとで内容のすり合わせなどに時間がかかり、スピード感のある開発ができなかった
解決策
  • ノーコードやローコードのツールを導入し、非エンジニア部門の社員が自ら業務効率化のシステムを作れるようにする
  • インターネット・アカデミーへPower Automate Desktopの研修を依頼
成果
  • 研修後、Power Automate Desktopを活用し業務効率化に取り組み始めた部署もある
  • 非IT人材自らノーコードツールによる開発に取り組むようになった

アイシン高丘株式会社では、非IT職の社員も、ノーコードツールやローコードツールを活用して自ら開発や保守を行い、業務効率化を推進できる体制の構築を目指している。その推進を担うシステム開発チームが今回、PAD(Power Automate Desktop)を社内で活用するための研修を企画。狙いや研修後の状況などを担当者に伺った。

研修実施の経緯
IT部門が中心のシステム開発や保守のスピードに課題
DX推進のため各部署で市民開発できるIT知識が必要と感じた

IT研修実績 アイシン高丘株式会社
自動車部品メーカーとして培ってきた世界に誇る技術を様々な商品開発に活かしている

― ITマネジメントグループシステム開発チームについて教えてください

会社全体でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進しており、私たちは事務部門の社内システムの開発や保守を担当しています。要望を受けての開発を行うだけでなく社員教育も担っており、通常、社内研修では私たちシステム開発のチームから講師を立てています。しかし、PAD(Power Automate Desktop)は豊富な知識を持つメンバーがおらず、今回初めて社外に研修を依頼することにしました。

― どのようなことを課題に感じていたのでしょうか

当社ではIT部門が中心となってシステムの開発や保守を行ってきましたが、ユーザー側の各部署とのすり合わせに時間がかかるため、スピード感の無さが課題でした。DX推進のため、非IT部門の社員が自ら開発する市民開発(※1)で業務効率化できる体制を作ることが必要でした。そのためにもノーコードやローコードのツールの活用を考えていました。

※1 市民開発とは、非IT人材である業務部門の社員が、ノーコードツールやローコードツールでシステム開発を行うことを指します。

インターネット・アカデミーを選んだ理由
Power Automate Desktop特化で初心者向けにカスタマイズ
そして講師派遣型研修と要望のすべてを実現できた

IT研修実績 アイシン高丘株式会社
愛知県豊田市の本社で実施したPAD研修の様子

― 研修先を選ぶ際に条件としていたことを教えてください

今回は体制づくりの第一歩として、全くの初心者でも分かるような内容で実施したいという思いがありました。そのため、プログラミング未経験の方がとっつきにくい変数やif文などは、受講者の理解度を確認しながら特に丁寧に教えていただいたり、手を動かす時間も多く設定してほしいとお伝えしていました。

加えて、愛知県にある当社での研修実施も条件の1つでした。今回は各部署から受講者を募った結果、人数が20人と多くなったためです。オンライン研修の選択肢もありましたが、受講者が大人数なら、対面の方が研修中に不明点を解決しやすいと思い、実施研修を希望していました。

― インターネット・アカデミーを研修先に選んだ理由を教えてください

PADに特化した研修を行っている研修会社が少ないなか、インターネット・アカデミーは受講生のレベルに合わせて研修内容をカスタマイズでき、さらに講師派遣に対応している点ということで、希望通りの研修が実現できそうだと感じてお願いしました。

また、助成金を案内していただいたことも助かりました。システム部門である私たちの部署には助成金についての知識がなく、特に調べてもいませんでしたので、案内をしていただき利用できることになり、助かりました。

予算内での効率的な研修から、実務に沿った研修まで
インターネット・アカデミーのオーダーメイド研修

研修の成果と今後
プログラミング未経験者が研修後
まもなくPADを使った業務効率化を実現

IT研修実績 アイシン高丘株式会社

―研修を終えての感想を教えてください

今回の受講者はプログラミングが未経験の方たちです。そのような初学者を対象に、講師の方は、全体の雰囲気を見ながらテキストに掲載されていない内容もアドリブでいれつつ、好奇心を学習につなげるような研修を実施してくださいました。受講した人たちから、「楽しく学べた」「DXに興味が湧いた」「業務に活かせそうだ」といった感想もいただきました。

私たちの部署が目標としていた、非IT職の方々でもPADを使って自らシステム開発や保守ができるという状況へ向けての第一歩を踏み出せたと思います。

― 研修後の変化や今後の目標を教えてください

早速、それぞれの業務でPADを活用しているという話も聞いています。ある事務職の方は、様々な部署やグループ会社に散らばっていたエクセルデータをPADを使ってひとつに集約し、再計算して新たなアウトプットを作り業務効率化に役立てていました。私たちの部署でも請求書の入力でPADを活用しています。ひとつの単票画面を開いて入力して、また別の単票画面を開いて入力して、という作業を自動化しました。まずはできるところから進めています。

まだPADを使って何とか作ったという段階で、本格的な業務効率化はこれからです。PADを業務で使い続け、どんどん市民開発をしていこうという雰囲気にしたいですね。私たちの部署が、データ収集など開発に必要な環境や情報を全て用意する部隊から、各部署の業務を応援・支援する部隊へと変わることで、スピーディなシステム開発が実現していけると考えています

受講生のコメントの一部

  • 非常にわかりやすい説明で内容的にも良かったです。個人的には、今回の研修でDXに益々興味が湧き、業務効率化で使っていきたいと思ったので、継続的に勉強していきたいと思います。
  • プログラミングという言葉だけで「難しい」という印象でしたが、実際に触って動かしてみると結構楽しいと思いました。プログラミングの考え方をもとに使いやすくPADができることも理解でき、実際の業務をしながら自動化のアイデアをどんどん出してみたいと思います。
  • 作業の方法だけでなく、裏でどのような働きをしているのか実践してくださったので、説明がとても分かりやすかったです。作業についていけないと、すぐ助けてくれて、置いていかれることもなかったので、焦らずゆっくり理解することができました。
  • プログラミングの概要など、基礎知識を分かり易く教えていただいて非常に勉強になった。手順も明確で、丁寧に教えていただけたので焦らずに取り組むことができた。とても有意義な時間でした。

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