小田急不動産がAWS導入でコスト削減に成功
ITリテラシー強化で不動産テックの推進へ

小田急不動産がAWS導入でコスト削減に成功
小田急不動産株式会社

小田急不動産株式会社経営企画部 顧客開発・IT推進グループ
國井昭良様
近藤亮太様

1964年に総合不動産会社として創立した小田急不動産は、約100社から成る小田急グループの住関連分野の中核を担う。「お客様のかけがえのない時間(とき)」と「ゆたかなくらし」の実現に貢献するという経営理念のもと、顧客に上質と感動を提供することを目指してきた。「分譲業」「賃貸業」「仲介業」の3軸で事業を展開し、社会の変化や顧客からの幅広い要望に迅速かつ的確に応える。グループ会社の豊富なネットワークにより、業種を超えた包括的なサービスを提供できることが強みである。

研修データ

研修内容
AWSの体系的なマンツーマン研修
受講対象
顧客開発・IT推進グループ
研修の目的
AWSの知識をつけ、自ら操作できるようにする
課題
  • AWS業務に関する外注のコスト
解決策
  • 「S3」や「EC2」などAWSの運用知識習得のため、インターネット・アカデミーにAWS研修を依頼
効果
  • 専門知識の習得によりベンダーへの依頼量が減少し、コストカットを実現
研修事例について詳しく聞く

働き方改革の推進のため、クラウド環境整備の必要性を感じていた小田急不動産。その後東京オリンピックの開催決定により政府からテレワークの推奨が通達され、更にニーズが高まっていったという。当初、専門的な知識に関しては外部に委託する方針を固めていたが、新型コロナウイルスの蔓延も相まって、クラウド環境を自力で取り扱えるようになることが必要と方向転換。クラウド環境の中でもトップのシェア率を誇るAWSについての知識が最も必要であると考え、インターネット・アカデミーのAWS研修の受講を決定した。今回研修を受講したIT推進グループの國井様と近藤様に、研修の感想や、今後のデジタル化と人材育成にかける想いを伺った。

研修実施の経緯
社内人材がクラウド知識を持つ必要性を感じた

― お二方の業務内容をお聞かせください。

國井様

顧客開発・IT推進グループは、Web施策やイベント運営等を行う顧客開発グループと、ITインフラの管理運用やサポートを行っていた情報システムグループが1つとなってできた部署です。通常のサポートから当社のPCやサーバー、ネットワークなどのインフラまわり、そして各事業部門の業務をIT方面から支援しています。私たちは主に旧情報システム側の業務を担当していますが、最近では、全社的な顧客情報活用施策も推進しています。

― 今回はどのような経緯で研修をご依頼いただいたのでしょうか。

國井様

当社では働き方改革の一環として、育児や介護を理由として出勤が難しい社員に対し、在宅勤務ができる環境を提供したいという人事側からの要望がありました。それを実現するための手段としてAWSのDaaSサービスによるリモートワークを検討し、2019年にテスト環境を構築しました。一部の社員に対してDaaSサービスを提供して検証を行っていたところ、新型コロナウイルス蔓延により全社員についてリモートワークが必要な状況となり、クラウド環境を拡張することで対応することができました。

これまで、システム開発やインフラ構築などのIT環境構築については、人材確保や体制維持の難しさから、全て外部委託にて行うこととしており、社内にIT環境を構築できる人材までは必要ないとの方針でした。しかし、昨今ではAWSを代表とするクラウドサービスやキントーン等のノーコードサービスも増えており、専門的な技術を習得しなくても利用方法を学べば直ぐにIT環境を構築または利用できるようになってきています。これまでの方針を継続した場合、AWSを利用してテスト用のサーバを用意する場合にも都度ベンダーに依頼する事になり、スピード感やコスト面においてクラウドサービス本来のメリットを享受できなくなってしまいます。前述のように、急を要する状況においても、自社で環境構築できれば迅速に対応できることも多くあり、一定の技術力を身につける必要があると考えました。

― 不動産業界におけるデジタル化の波についてはどのようにお感じでしょうか。

近藤様

不動産業界はもともとアナログな業界だったんですが、クラウド環境を使ったサービスが非常に増えてきている印象があります。「不動産テック」を業界で推し進める機運が高まっていることもあり、クラウド環境を使うための方法や社内での連携の仕方などを話し合う機会は、この数年間で非常に増えました。知識がないと善し悪しの判断すらできないことを課題として認識していたことが、研修を実施するきっかけの1つにもなりました。

インターネット・アカデミーを選んだ理由
「S3」や「EC2」など特定の専門知識を学べる
カリキュラムにカスタマイズできた

― インターネット・アカデミーを研修先にお選びいただいた理由をお聞かせください。

國井様

インターネット・アカデミーの研修はカリキュラムの内容を我々のリクエストに応じて弊社向けにカスタマイズすることができるという点が大きな理由です。研修内容のウェイトを柔軟に変更していただき、既に知っているAWSの初歩的な知識は軽めに、今回最も知りたかった「S3」や「EC2」などの運用に関する知識は手厚く研修を組み立てていただきました。

小田急不動産様専用にカスタマイズしたAWS研修目次 ※一部抜粋

― インターネット・アカデミーの研修は、いかがでしたか。

近藤様

当社で進行中のプロジェクトでAWSを使う必要があることも相まって、研修で学んだEC2インスタンスの知識をすぐに実務で活用し、サーバー環境を構築することができました。また、ベンダーからの「ストレージを増やしてほしい」という依頼に対しても、習得した知識を生かして実践することができて良かったです。講義自体もテンポが良くてわかりやすかったです。分かるところはさらっと、理解の必要な部分は重点的に、という柔軟性があったので、時間を無駄にすることなく濃い内容を学べました。

國井様

研修を受けることで、改めて弊社の現在のクラウド環境の状況を正しく理解することができました。一方通行の研修ではなく、都度、受講者のレベルで疑問点にご回答いただけたため、リアルタイムで当社の状況をご相談できたところもありがたかったです。

研修の効果と今後
クラウドの知識やITリテラシーで業務を進化

― 今後社内で強化していきたい取り組みについて教えてください。

國井様

近藤が経営企画と兼務しているということもあり、経営企画と一緒に社内のITリテラシーをどのようにあげていくかを考えています。例えばITパスポートのような資格取得を推奨したり、インターネット・アカデミーのようなサービスを使って研修を実施したり、アプローチ方法はさまざまですが、クラウドだけでなくDXも強化していきたいと思っています。

近藤様

全社員で同じ研修を実施するのではなく、職位別、役職別で行う必要があると考えています。何より、ITに対する最初の第一歩を踏み出せる環境を整えることの必要性を感じていますね。

― 今後の人材育成について教えてください。

國井様

いまやクラウド知識はどの業界にとってもマストの知識ですから、今後業務を進めていくうえでクラウドを使わないことはありえないと考えています。だからこそ会社全体で知ってもらい、使えるようになればいいですね。そのためにまずはわれわれのような専門部署の人間が前身として学び、徐々にその輪を広げ、クラウドを扱える人間を今後会社内で増やしていければと思っています。

近藤様

当社では、ITが自分たちから少し遠い位置にあると思っている社員が多いように感じています。しかし、ITリテラシーを高めることで業務が進化することもあると思いますので、研修を通じて知識を得て、自信をもってITに関われるようになっていただきたいです。

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