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「縦書きWeb普及委員会」の活動が2018年度グッドデザイン賞を受賞
2018/10/12

Webにおける縦書きレイアウトを実現し、国際標準化にむけた技術の普及を行っている「次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会(縦書きWeb普及委員会)」の活動が評価され、2018年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しました。
インターネット・アカデミーは同委員会のメンバーとして、縦書きWebレイアウトを実現するためのCSS Writing Modesを学ぶ特別講座を開講したり、優れた縦書きWebレイアウトのサイトを表彰する「たてよこWebアワード」の協賛企業として人材育成や技術の普及促進にも貢献をして参りました。
受賞対象
概要
「縦書きWeb普及委員会(主査:村井純 慶應義塾大学 大学院 政策・メディア研究科委員長 環境情報学部 教授)」は、総務省の支援のもと、民間企業などで構成されている組織で、Webにおける縦書きやルビなど日本語固有の表現を世界に向けて発信し、国際標準化や普及促進に向けた活動を行っています。
グッドデザイン賞審査委員による評価コメント
Webデザインに縦書きがあったら、新たな表現文化が生まれるのではないか。そんな可能性を感じるプロジェクトである。この取り組みの素晴らしい所は、こうした縦書きを場当たり的な対応方法として普及させるのではなく、国際標準化を後押しするというアプローチを取っている点である。今後縦書きが可能になることで、新たなユーザビリティの課題なども予見される。しかし横書きと縦書きを自由に選択できることは、これからのWebデザインに多様で自由な表現をもたらすきっかけとなるはずだ。
「縦書きWeb」は「私の選んだ一品」展でまず展示されます。それに引き続き、同賞の表彰式を初日として最新のグッドデザイン全件が集まる受賞展も開催されます。ぜひ足をお運び下さい。
「私の選んだ一品」展
概要 | グッドデザイン賞審査委員一人ひとりが選んだお気に入りの受賞デザインを展示する企画展 https://www.g-mark.org/gdm/exhibition.html |
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期間 | 2018年10月3日(水)~11月4日(日) |
場所 | GOOD DESIGN Marunouchi 東京都千代田区丸の内3-4-1 新国際ビル1F https://www.g-mark.org/gdm/access.html |
備考 | 入場料無料 |
「GOOD DESIGN EXHIBITION 2018」
2018年度グッドデザイン賞受賞展
概要 | 2018年グッドデザイン賞受賞対象の展示(約1300点) 来場見込みは約20万人。 http://www.g-mark.org/gde/2018/index.html |
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期間 | 10月31日(水)~11月4日(日) |
場所 | 東京ミッドタウン(東京都港区六本木) http://www.tokyo-midtown.com/jp/access/public-transport/ |
次世代Webブラウザのテキストレイアウトに関する検討会(縦書きWeb普及委員会)とは
電子書籍端末メーカー、印刷事業社、通信事業者などの民間企業等により構成され、総務省が支援している組織で、Webにおける縦書きやルビ等の日本語固有の表現の実現に関し、国際標準化や縦書きレイアウトを利用したWebコンテンツの普及促進に関する活動を行っています。
Webブラウザに関する国際標準化団体であるW3C(World Wide Web Consortium)では、Webページの記述方式であるHTMLやCSS等の標準化作業が進められており、日本の雑誌や書籍等で表現される縦書きテキストレイアウトの表示機能についてもWebブラウザの基本機能となるよう、CSS Writing Modes等の標準化議論が進められています。
グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「G マーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
これからもインターネット・アカデミーでは、縦書きWebの国際標準と普及活動に取り組み、Webデザインの新たな表現の可能性を広げることに貢献していきます。