ファッション業界に革新を起こす
ユニークな発想力を求めて

赤坂哲之介
TETSUNOSUKE AKASAKA

(株)アパレルウェブ
執行役員事業本部副部長

PROFILE

アパレル・ファッション業界に特化し、Webサービスを主軸にファッション産業の市場最適化を目指し、オンラインから実店舗でのブランディングとマーケティング、さらには海外進出の支援まで手広くサポートを行っている。大手ポータルサイトのメディア事業部でファッション分野を担当していた経験がある赤坂さんは、現在同社の執行役員として、人材育成や事業の活性化を担っている。クリエイティブ＆マーケティングにこだわる赤坂さんは、インターネット・アカデミーでの2度に渡る社員研修の目的と成果を、インタビューで語った。

運営サイト

アパレルウェブ

INTERVIEW

ユニークな発想を生むために、
知識の基礎固めが重要

ファッションを専門として、お客様のブランドコンセプトを最優先にしながら、同時にビジネスの拡大に貢献できるか？を考えるのが我々のミッションです。創業した2000年からずっと、弊社はWebを軸にしてブランドの拡大のサポートをしてきました。Webサービスが機軸といっても、弊社の場合は一般的なWeb制作会社と違い、作ったWebサイトを納品して終わりでなく、提供させていただいたソリューションがどのようにお客様のビジネスに貢献できるか、という部分に重きを置いて、サービス企画・運用のお手伝いをしたり、サポートをしたりしています。

だからこそ弊社には、ファッションとWeb、それぞれに詳しい人材が揃っていると自負しています。とはいえ、特に営業部門のスタッフにおいては、若くてファッションが好きなスタッフが多く、組織全体のITリテラシーや基礎的な知識のボトムアップを図ることが急務の課題でした。どんなにテクノロジーが進もうが、トレンドが変わろうが、ユニークな発想を生むためには基礎的な部分を完全に理解できてから初めて生まれますからね。だからこそ僕らはファッションと同じ、それ以上にインターネットを好きになるべきなんです。

ユニークなスタイルの研修で
得られたこと

インターネット・アカデミーには、一般社員向けのITリテラシー講座と、リーダー向けの上級ディレクション講座の研修を依頼しました。

最初に実施したITリテラシーの研修については、大事な基礎を固めて、組織のボトムアップを図ろう、ということを目的としました。それまではスタッフそれぞれの経験に基づいたやり方に任せていましたが、研修後は知識レベルの統一ができて、共通ボキャブラリーを使って議論や設計が行えるようになったと感じています。

2度目の研修で実施した上級ディレクション講座については、知識のレベルアップはもちろんですが、リーダーシップを取る人間が知らなくては困る知識を再認識してもらいました。簡単なワークショップや実践的な内容が講座の中に盛り込まれていたのは、インターネット・アカデミーの研修ならではだったと感じています。単純にスピーカー＆オーディエンスという形ではなく、一緒に会を作り上げていくスタイルですので、受講したメンバーはグループファシリテーションという視点でも学ぶことがあったようです。

会社が次のステージに向かうために

もうひとつインターネット・アカデミーの研修で特徴的だったのが、最新の情報を踏まえた知識を教えていただいた、というところにあります。基礎知識といっても、抑えなければならないキーワードは日々進化していますからね。例えばクラウドコンピューティングであったり、SNSだったり、弊社にとって重要なキーワードをもとに講座を用意していただいたので、オリジナリティのある企画・発想を生むためのベースを作っていただけたのではと感じています。

今、ファッション業界においても、ブランドサイト、ECサイト、スマホアプリなど、様々なメディア、アプリケーション、プラットフォームが必要です。その分各々がすごく煩雑化してしまっていたり、ソリューションありきで、実店舗の視点が忘れられてしまいがちになっていたりする事例が多いと感じています。その現状を踏まえ、われわれは店頭を機軸に全体のビジネスを活性化できるソリューションは何か、ということを考えて、2014年7月に「アパレルクラウド」という自社ソリューションをリリースしました。今後弊社はこのアパレルクラウドを中心に日本のファッションビジネスの活性化と最適化、さらに海外展開への支援をしていくことを考えています。

「ファッション業界を革新する」という弊社の理念を実現するためにも、次のステージに向かって人材育成に重きを置きながらも一歩一歩成長していきたいと考えています。