介護職から未経験で在宅ワーカーに
地方にいながら叶えたIT転職
花岡香奈さん
KANA HANAOKA
Webデザイナー
Webデザイナー総合コース
PROFILE
小学6年生の子どもを育てるかたわら介護施設で介護職員として働いていたが、コロナ禍で働き方が大幅に制限され、働きたいのに働けない状況が長く続いた。そこからコロナ禍のような不安定な状況下でも働くことができ、経済的に左右されにくいIT・Webの仕事を志すように。在宅ワークなど自由な働き方を見据え、スキルアップを決意した。給付金制度を利用してインターネット・アカデミーでWebデザインを習得。その後、東京のIT企業に未経験から入社し、現在勤務している。
※2025年2月に発行された読売新聞夕刊社会面の記事の中で、花岡さんの取材記事を掲載いただきました。
受講コースへのコメント・評価
Webデザイナー総合コース
人と人を繋げるWebサイトを作りたい

元々配色を考えたりデザインが好きなことをお話したら、キャリアプロデューサーの方にゼロからWeb制作に必要なことを学べるということでこのコースをすすめていただきました。自分が作ったサイトを通してWebの向こう側にいる人に思いを伝えたり、人と人とのコミュニケーションを生み出すような、AIには難しく、人にしかできないスキルを磨いていきたいと考えています。
オススメコースはこちらINTERVIEW
コロナ禍で介護の仕事が不安定に
在宅ワークと給付金に魅力感じWebの道へ

以前は製造業の中小企業で正社員として働いていましたが、離婚を機に介護職に転職しました。シングルマザーになり子育てに注力したかったため、ハローワークで時間の融通がききやすい仕事を探していたところ、介護職をおすすめされました。どこに行っても需要があることもあって良いなと思ったので、職業訓練校で介護士の資格を取得し、介護士として働き始めました。ただ、今の職場では、正社員になるためには夜勤を担当しなければならず、子育てとの両立が難しいので、非正規(パート)として勤めることになりました。
現場での仕事は見回りや雑務など、ひたすら動き回るような業務です。7時過ぎに子どもを送り出し、30分ほどかけて出勤し、8:30から17:30まで働いていました。職場の介護施設には80名ほどが入居していて、毎日やることは尽きません。時間のやりくりや家事との両立は大変なこともありますが、とても楽しくやりがいを持って働いていました。
一方で、コロナの蔓延によって働き方と収入が不安定になり、将来に不安を抱くようになってしまいました。高齢の方が多くいる職場なので、子どもがコロナに罹った時は10日間も出勤できず、それが1年に複数回あったり、子どもの次は別の家族がかかったりで、あっという間に有給休暇を使い果たしてしまいました。国が規定する出席停止期間の7日を過ぎ、自分も子どもも体調は万全で出勤したいのに、「子育て世帯だからと優遇して10日より早めに復帰させることはできない」と会社に言われて悔しかったです。結果としてコロナ前の半分程度の月給しかもらえないこともあり、このような状況がずっと続いたらどうしようと考えるようになりました。
そこからどんな仕事であれば場所や時間、コロナなどに左右されずに安定的に働けるか、そのためにはどんなスキルが必要なのかなどを調べ始めました。するとWeb・IT職であれば家でも仕事ができ、世情に左右されにくいということや、Web・ITのスキルアップのための給付金制度があることを知り、ぜひやってみようと思いました。
ライブ・オンデマンド・マンツーマン
フル活用して自分のペースで学び進める

自宅の近くには給付金を活用できるスクールがなく、ネット上で見つけたインターネット・アカデミーの無料カウンセリングで相談したところ、リモートで受講できるとのことだったのでここで学ぶことに決めました。Web・ITは全くの未経験でしたが、苦手意識は特になく、むしろパソコンやスマホを通して身近に感じていたため、新しく学び始めることに抵抗はありませんでした。また元々デザインが好きだったことと、サイトを通してWebの向こう側にいるお客様にメッセージを伝えられる点が素敵だと感じたことからWebデザインを選びました。
スケジュールとしては、介護の仕事が元々週4日勤務だったところを週3日にしてもらい、残りの日をWebデザインの勉強に充てる形でしたね。普段はオンラインのライブ授業やオンデマンド授業を受け、アウトプットとして試しに制作をし、疑問点がある時にはオンラインのマンツーマン授業で質問するなど、自分で時間を決めて進められました。多様な受講方式があるので、つまずくことなく、子育てと両立して学習できたと思います。
そしてシングルマザーであるというのは、どんな事情があるにせよ側から見れば自分の都合になります。そんな中で国から給付金をいただいていたので、しっかり学んでなんとしても資格を取得しなきゃという思いがありました。その思いを原動力に、目標に向かって頑張りました。
学ぶことでキャリアの選択肢を増やす

今回新たにWebデザインを学んだことで、将来の選択肢が大幅に増えました。この道しかない、というのではなく、この道もあの道も進める、可能性がたくさんある人生だなと思います。Webスキルを学んで本当に良かったです。
今回、受講にあたり利用させていただいたひとり親の方向け給付金制度については、とても良い制度だと考えています。普通であれば学習費用の補助があっても、学習期間の生活費が課題となるためスキルアップに手を出しにくくなってしまいますが、この制度であれば学習費用だけでなくスキルを学んでいる間の生活費も補助されるため、憂慮なく学び始められます。私自身もこの制度がなければWebデザインに挑戦できませんでした。
他のシングルマザー、シングルファザーの方にとってもこの制度は必ず役立ちます。ですが認知度が低く、市役所からの発信もないためこの制度を実際に活用している人は少ないというのが現状です。私は自らネットで調べて情報を取りに行くタイプだったので給付金制度にたどり着けましたが、受け身の方は一生この制度を知らずに損してしまうのではないかと思います。実際に、私が住んでいる長野県岡谷市では私が初めての給付金申請者で、市役所の窓口担当者でも給付金について知らない方が多かったそうです。せっかくの良い制度が活用されないのはとても勿体ないことです。より多くの方に認知され、制度を利用してスキルアップするシンママが増えると良いなと思います。
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