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2017.06.26
初心者のためのUnity講座

初心者のためのUnity講座

近年のスマートフォンの普及に伴い、スマートデバイス向けのゲームアプリも数多く配信されています。そうしたなかで、UnityはiOS、Android、Windows、Mac OS X、Web、Wii U、PlayStation3、Xbox 360 など様々なプラットフォームに対応したゲームエンジンとして広く知られています。

インターネット・アカデミーでは、5/16(火)にユニティ・テクノロジーズ・ジャパン合同会社の池和田有輔氏をお招きし「初心者のためのUnity講座」を開催しました。

今回は、Unityとは何かという概要から、Unityの基本的な操作方法の学習を行いました。

ここでは講演内容の一部をご紹介します。

Unityとは

前半のパートでは「Unityとは何か」についてお話をしていただきました。

Unityでできること

UnityではPCゲーム、スマートフォンゲーム、VRやAR、家庭用ゲームなどさまざまなコンテンツを制作することができ、世界各地でUnityを使って開発したゲームが使われています。たとえば、Unityで開発したゲームの市場占有率は45%、開発者は450万人、2016年のゲームインストール回数は190億回となっており、幅広く使われています。

さらに、ゲーム以外でも、VR空間に3Dペインティングをするようなツールや、再生中の曲の歌詞を透明スクリーンに映し出すLyric Speakerのような製品でもUnityは使われています。

Unityの概要

Unityは様々な種類のデータをひとまとめにしてコンテンツを作り上げていくプラットフォームです。たとえばゲームであれば画像データ、サウンドデータ、プログラミングデータなどが必要になります。Unityはこれらのアセットと呼ばれるデータを加工・編集してまとめあげて、ゲームにしていきます。

Unityはアセット自体を作成するわけではありません。そのため、画像であればPhotoshopやIllustratorといったように、アセットそのものの作成自体は、それに適したツールを使っていくのが一般的です。

Unityを使ってゲームを作り上げていく作業自体はエンジニアが中心となることがほとんどです。しかし、ゲームの完成度を高めていくのであれば、アーティストやプランナーなどプロジェクトにかかわる職種の人たちすべてがUnityを使うのが理想的です。

なぜなら、アーティストがUnityを使うことができなければエンジニア主導でプロジェクトが進んでしまい、その結果、クリエイティブな部分の完成度を高めにくくなってしまいます。また、プランナーがUnityを使うことができれば、自分の考えたアイデアをすばやくプロトタイプにして開発効率を高めるやすくなります。

Unityの基本操作

後半のパートでは、実際にUnityに触れながら基本的な操作方法や、簡単なプログラミングをしてアニメーションをさせる方法を学んでいきました。

Unityではいくつかのインターフェースが用意されていますが、「2by3」のインターフェースは開発効率が高まるのでオススメです。また、インターフェースの設定を調整し、プレビュー中に画面の色が変わるように設定しておくことで、「プレビュー中に誤って編集してしまう」という現場で多発しやすいミスやトラブルが防げるなど、実務に役立つ機能の使い方も交えて説明をしていただきました。

また、Unityではコンポーネントが重要で、アニメーションをコントロールしたり、オブジェクトの落下や衝突などのリアリティのある動きはコンポーネントを追加するだけで簡単に実現できます。さらに、プログラミングをすることでコンポーネントを自作することもできます。今回の講座では、コンポーネントをプログラミングしてオブジェクトをコントロールする体験もしていただきました。

講演者からのメッセージ

ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン
エヴァンジェリスト池和田 有輔氏

Unityはかねてより「ゲーム開発の民主化」というテーマを掲げ、ゲーム制作を開かれたものにすることを目標としてきました。現在は無料で使えるUnity Personalの機能がProバージョンと同等となり、現代的なゲームエンジンを誰でも気軽に扱えるようになりました。また、チュートリアルやライブトレーニング、Unity認定試験コースウェアだけでなく、多くのユーザーに支えられた結果としてインターネットや書籍を通じてUnityの関する情報が入手しやすい状況になっています。ぜひ一度使ってみてください。

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