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2017.08.11
デジタルマーケターのキャリア設計

インターネット・アカデミーでは、7月19日(水)にスターバックス コーヒー ジャパン 株式会社の長見明氏をお招きし「デジタルマーケターのキャリア設計~スターバックスでの実務経験から~」を開催しました。

デジタルマーケターのキャリア設計

スマートフォン・タブレットなどのモバイルデバイスやSNSの浸透によって、新しい技術やサービスが次々と生まれ、デジタルマーケティングのトレンドは目まぐるしく変化しています。そうした中で、企業のWeb担当者や広報担当者にはデジタルマーケティングをはじめとした様々な知識や技術が求められるようになっています。

今回の講演では、スターバックスのデジタル部門における様々な取り組みや、デジタルマーケターとしてのキャリア設計についてお話をしていただきました。

ここでは講演内容の一部をご紹介します。

Web担当者になって定義した自分の仕事

Web担当者になって定義した自分の仕事

長見様がスターバックスのWeb担当者となって違和感を覚えたのが、それまで経験してきた仕事とは異なり「納品しなくても給料が支払われる」ということだったようです。何を達成したら給料分の働きをしたことになるのかを自問自答して導き出された答えは「全社のメディア投資効率を上げる」ということでした。

テレビや雑誌などの従来のメディアでは自社のターゲットユーザー以外もその対象に含まれていますが、Webサイトの場合は閲覧しているユーザーの多くが自社のターゲットユーザーになります。そこに注力していくと投資効率が良いのではないかと考えられたそうです。

大切なのはユーザーの気持ち寄り添う体験設計

2008~2010年ごろは、ガラケーサイトの運用にはじまり、メルマガユーザーの増加、季節ごとにWebサイト全体のスキンを変更できる機能の実装、クイズコンテンツやゲームコンテンツをはじめとした各種キャンペーンサイトの制作と、様々な取り組みをされていました。

そうした仕事のなかで大切にしていたのは、Webサイトに訪れるユーザーの気持ちに寄り添う体験を提供することだったようです。

ポイントは、ユーザーの意思表示と同じ意味を持つマウス操作にいかに応えていくかです。単調なロールオーバーをさせるのではなく心地よいと感じる動きを加える、ある商品を見ているときに他の商品もあわせて表示してユーザーが比較検討しやすいようにするなど、「ユーザーの気持ちにいかに寄り添うか」を常に考えながらWebサイトの設計をしていたようです。

こうした考え方を根底に持ち、スターバックスのWebサービスの基盤となるデータベースの構築、スターバックスカードのオンライン登録、Starbucks eTicket、オンラインストアの開設、Starbucks eGift、といったサービスを次々と世に送り出していきました。

これからの時代に求められるWeb担当者像

これからの時代に求められるWeb担当者像

長見様は、例えばStarbucks eGiftというサービスでは「飲み物の商品価値がもっとも高まるのは、人と人の間に飲み物が置かれたとき」だととらえ、単にソーシャルギフトのサービスをつくるというだけではなく、ストーリーとコンセプトを明確にして開発をされたそうです。

こうしたストーリーやコミュニケーションこそがサービスに付加価値をあたえ、それが差別化を生み出していきます。

最近ではWeb制作費、開発費も以前に比べて値下がりしている傾向にあります。そのことで、より多くの企業がネットでビジネスを展開しやすくなりました。多くのプラットフォームやパッケージが同様の機能を提供する中、ただ自社商品をECサイトで売るだけでは結果を出すのは難しくなっており、自社の商品やサービスに付加価値を与え、差別化を生み出せる人材が求められると長見様はお話をされていました。

そして、そうした人材へとキャリアアップをするためには「トータルの力を磨くことが大切」だと語っていらっしゃいました。

Web担当者には「時代を読む力」「ビジネスの知識」「システムの知識」「Webデザインの知識」「マーケティングの知識」などさまざまな能力が求められます。どの分野からでも構わないので、好奇心を持って学んでいくことで深い考察ができるようになります。「学び」に優劣はないので、プログラミングなどさまざまなことの基礎になっている技術は、ある程度経験しておいたほうがよいですし、他の分野でも同様に貪欲に学んで欲しい、と締めくくられました。

講演者プロフィール

スターバックス コーヒー ジャパン株式会社
デジタル戦略本部 デジタルマーケティング部 部長
長見 明氏

スターバックスのデジタル部門は、2008年にサイト制作とメルマガ配信を担当するチームとして、たった2名の人員からはじまりました。9年経った現在、20名以上の人員を抱える部門へと成長し、サイト、SNS、オンラインストア、Starbucks eGift、スターバックス カードなど、幅広いデジタル施策を展開しています。 Webやデジタルの仕事をどのように捉え、発展させてきたのか?その軌跡をたどることで、スターバックスのデジタル戦略の全貌をご紹介するとともに、実務経験の中から見えてきた人材ニーズについてご紹介します。「デジタル」を生業にしたいと考えているみなさまに、キャリア設計のひとつの考え方として参考にしていただければ幸いです。

スターバックス コーヒ ジャパン

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