Webデザイン(ウェブデザイン)の勉強・スキルアップ方法まとめ
IT業界まるわかりガイドでは、Webデザインの勉強やスキルアップに関するさまざまな情報を取り上げています。Webデザイナーを目指している方やWebデザインに興味をお持ちの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
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Webデザインを学んで「Webデザイナー」になろう!
Webデザイナーってどんな仕事?
Webデザイナーとは、依頼されたWebサイトのデザインを担当する職業です。クライアントがイメージするWebサイトデザインを具現化することが、Webデザイナーの役割です。
日本においてはWebデザインスキルを持つ人材として定義されることの多い職業ですが、海外ではWebデザインスキルだけでなく、プログラミング、SEO(検索エンジン最適化)やアクセス解析のスキルを持っていることが一般的です。そのため、日本と海外のWebデザイナーは年収に差があります。
Webデザイナーを名乗る上で必須となる資格はありませんが、スキルや知識をアピールできる資格として、「Webクリエイター能力認定試験」「HTML5プロフェッショナル認定資格」「ウェブデザイン技能検定」などがあります。
「Webディレクター」「Webプロデューサー」にキャリアアップも!
WebデザイナーとしてWeb業界でキャリアをスタートさせた方も、スキルを身に付ければWeb制作の全体的なマネジメントを担う「Webディレクター」、Webプロジェクトの責任者である「Webプロデューサー」にステップアップできます。
WebディレクターやWebプロデューサーになるためには特別な資格は不要ですが、「Web検定 Webディレクター試験」「Webアナリスト検定」「Webクリエイター能力認定試験」「ネットマーケティング検定」などの資格を持っていると有利です。 営業力、スケジュール管理能力、チーム全体のマネジメント能力といった現場のスキルを培うとともに、このような資格の取得を検討しておくと良いでしょう。
これからWebデザイナーを目指す人へ
Webデザイナーはニーズが高く、将来性のある職業であるとともに、自由度の高い働き方ができる点が魅力です。フリーランスや主婦の方がWebデザイナーとして活躍する他、在宅で活動するWebデザイナーもいます。自分のライフスタイルに合わせて働きたい方に向いた職業です。
Webデザイン初級編:Web制作の基礎
Web制作に必要なツール・ソフトウェア
Webデザインを学ぶ場合は、最初にWeb制作の環境を整える必要があります。Adobe社のグラフィックソフト「Photoshop」「Illustrator」は制作に必須です。昔は、どちらかと言えばPhotoshopは写真加工やWebサイトのデザイン制作向け、Illustratorは印刷物向けと言われてきましたが、Webページに掲載するイラストやロゴの制作にはIllustratorが欠かせません。Webデザイナーとしては、両方のソフトを使いこなせることが望ましいです。また、Webサイトやモバイルアプリの制作に適した、UI/UXデザインの制作ツールとして「Adobe XD」というソフトもあります。このソフトは、Webデザイナーだけでなく、Webディレクターやプランナーにも活用されています。
また、グラフィックソフト以外にも、Web制作に欠かせないのが「Adobe Dreamweaver」です。このソフトは、グラフィックソフトでデザインしたデータを、きちんと操作できる「Webサイト」の形にするべく、HTMLやCSS、JavaScriptといった言語で構築していくためのソフトです。
そのほかにも、Webブラウザの拡張機能(アドオン)やアプリを活用することで、Webデザイン制作の効率を上げることができます。Webサイトの色を簡単に調べられる「ColorPick Eyedropper」、マルチデバイスでの表示を確認できる「User-Agent Switcher」など、様々なツールがありますので、勉強しながら調べてみると良いでしょう。
Webデザインの基礎
美しく見やすいWebデザインは、デザインの基本に忠実です。ユーザーにとって魅力的に映るWebサイトには、デザインのトレンドやユーザーの利用デバイスに合わせて、「カラム・レイアウト」「フリー・レイアウト」「グリッド・レイアウト」といったレイアウトのパターンが採用されています。
また、「近接(グループ化)」「整列」「反復」「コントラスト(強弱)」といった手法も、Webデザインの基礎として確立されているコンセプトです。このようなレイアウトや手法を学ぶ場合は、既存のWebサイトを参考にしましょう。Webデザインのプロたちが作成したギャラリーサイトからインスピレーションを受けて、デザインカンプ(デザインの完成イメージのこと)を作ってみることも1つの方法です。
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Webサイト内で使用する画像は、Webサイトの印象や雰囲気を左右します。自分で写真を撮影したり、イラストを描いたりできれば理想的ですが、時間やコスト、スキルの制約があるなど自分で画像を用意することが難しい場合は、素材サイトの「フリー素材」を使用する機会も増えています。
ただし、フリー素材であっても、著作権が放棄されているとは限りません。利用規約をよく読んだ上で使用することが大切です。Webデザイナーとして日頃から著作権について関心を持つようにしましょう。
文字(フォント)について
文字(フォント)は、画像と同様にWebサイトのイメージを決定する要素です。フォントが変わると、ユーザーに与える印象は大きく変わります。ユーザーフレンドリーなWebサイトデザインのためには、タイポグラフィ(文字の書体、配置、構成)と併せて、CSS3で新しく導入された「Webフォント」に関する知識も欠かせません。
Webフォントは、Webサーバー上にフォントデータを用意しておき、ユーザーのブラウザに読み込ませる仕組みです。通常、ユーザー環境によっては指定したフォントを表示できない場合がありますが、Webフォントを利用すれば、思い通りのフォントを表示させることができます。
Webデザイン中級編:Web制作のポイント
スマートフォン対応
総務省が発行している情報通信白書によると、2021 年の情報通信機器の世帯保有率は、「モバイル端末全体」で97.3%であり、その内数である「ス マートフォン」は88.6%、パソコンは69.8%となっており、もはやWebデザインを考える上ではパソコンではなく、スマートフォンでの見た目や操作性を第一に考える必要があります。
そうした、Web制作においてスマートフォンを第一に考えることを「モバイルファースト」と呼びます。モバイル端末は画面が小さく、通信速度もパソコンに比べて遅いことが想定されます。パソコンで表示されることを第一に考えたWebデザインを作ってしまうと、モバイルで見たときに操作性が低くなったり、表示に時間がかかってしまい、ユーザーの満足度を下げたり思うような成果を出せなくなってしまうリスクがあります。そのため、Webデザイナーとしては、見た目の良しあしだけでなく、技術的な知識を踏まえて、モバイル端末ユーザーに最適化したデザインを制作する必要があるのです。
スマートフォン用Webサイト制作の手法には、パソコンとは別にスマホ専用Webサイトを作ることと、レスポンシブ化の2つがありますが、どちらにもメリットとデメリットがあります。ユーザーの属性やニーズ、更新作業など様々な角度で考慮した上で、対応方法を決定してください。
UI/UXデザインを意識する
Webデザイナーは、Webサイトを通してユーザーが得られる体験、UX(User Experience:ユーザーエクスペリエンス)の向上を目指すことになります。UX向上のためには、表示されている情報の方式や入力の仕組み、UI(User Interface:ユーザーインターフェース)の改善が不可欠です。最近では、人間中心設計(Human Centered Design)という人間にとって使いやすいようにシステムをつくる手法も用いられています。
IoT(Internet of Things)の時代を迎え、ユーザーはさまざまなデバイスからWebにアクセスするようになりました。インターネットに接続する機会が増えるとともに、これまで以上にユーザーの目線に立ったWebデザインが求められるでしょう。
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Webデザイナーとして一歩先のキャリアを切り開くなら、デザイン以外の知識も必要です。コーディングやWebマーケティングなど、Webサイトに関わるさまざまなスキルを身に付けましょう。動きのあるコンテンツの制作にも活かせるJavaScriptや、CSSフレームワーク「Bootstrap」を学ぶこともおすすめです。 WordPressというCMSツールを使ってWebサイトを運用しているクライアントも多いですので、WordPressの知識もあると仕事の幅が広がります。
プログラミングに苦手意識を持つWebデザイナー志望の方もいるとは思いますが、HTML、CSS、JavaScript、PHPでコーディングできるようになると表現の幅はもちろん、仕事の幅も広がります。また、コンテストやアワードへ参加し、実績を残すこともキャリアアップへの近道です。
Webデザインの勉強方法
Webデザインが学べるスクールに通う
短期間で実践的なスキルを身に付けるために有効な方法は、Webデザインが学べるスクールに通うことです。独学では何かと挫折しがちなWebデザインの勉強も、仲間や講師のサポートで即戦力となる技術を効率良く学べます。人との出会いを通してモチベーションを高められる点もスクールに通うメリットの1つです。
コスト面が気になるグラフィックソフトですが、スクールによっては学生割引で購入できます。近年ではインターン制度や就職支援制度の充実から、ダブルスクールをする大学生も少なくありません。自分に合うスクールを選べば、受講料に十分見合うリターンを得られます。
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スクール選びの際は、スクールの費用だけを見て決めることは避けましょう。安いスクールは、授業内容も価格相応の可能性があります。また、インターネット上の情報だけでスクールの良しあしを判断することもお勧めしません。というのも、ステルスマーケティングという手法が存在し、事実とは異なる口コミや宣伝を掲載しているWebサイトがインターネット上には多数存在している可能性があるからです。まずは無料体験レッスンなどに参加し、「自分のニーズとマッチしているか」「実践的なカリキュラムが組まれているか」などを自分の目できちんと確認してください。社会人の方は、働きながら無理なく通えるスクールであるかどうかも重要なチェックポイントです。
卒業後のことを考え、就職支援を行っているかどうかも調べておきたいところです。卒業生の活躍や作品は、スクールを評価する際の判断材料になります。気になるスクールがあれば、卒業生がどのような実績を残しているか調べましょう。
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Webデザインに関する書籍を読んだり、勉強会やセミナーへ参加したりすることは、Webデザインの勉強に良い刺激となります。インターネットで受講するeラーニングは、Webデザインの通学制スクールに通いながら、スクールの講義を補うために利用すると良いでしょう。
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これからWebデザインを学ぼうとしている方の中には、「Webデザインだけを勉強すれば、Webデザイナーになれる」と考えている方もいると思います。しかし、Webデザイナーにはコーディングスキルをはじめ、SEOの知識やWebデザインのトレンドをキャッチする情報収集スキルも必要です。
特に独学の場合は、クライアントが求めるWebサイトを制作するために必要なヒアリング力や提案力が不足しがちです。Webデザインの基礎はもちろん、実際にWeb制作現場で求められるスキルをスクールでバランス良く学びましょう。
Webデザイン実践編:Web制作のコツ
Photoshopユーザーであれば、Photoshop CC(Creative Cloud)以降実装された「画像アセット」を使いましょう。画像の切り出しや保存が非常に楽になります。 ユーザーを引き付ける、インパクトあるデザインにしたい場合は、CSSによる縦書きレイアウトや、立体的に見えるデザイン手法「パララックス」を取り入れることもおすすめです。
なるべく時間をかけずにWebサイトを制作したいときは、無料ホームページ作成ソフト・ツールで骨組みを作った後、細部をカスタマイズする方法もあります。今後のキャリアを考えるのであれば、さまざまなテクニックを駆使したポートフォリオサイトも作っておきたいところです。
Webデザインの豆知識
WebやITの業界は、移り変わりが激しいことが特徴です。人気のプログラミング言語も変動がありますし、PhotoshopやIllustratorといったWebデザイン制作に欠かせないツールも、毎年バージョンアップが行われ、新しい機能が追加されます。当然、GoogleやYahoo!といった検索エンジンに評価されるWebサイトのアルゴリズムも、日進月歩で変化しています。そのため、Webデザイナーは、デザインの流行はもちろん、Web業界の技術やマーケティング動向など幅広い分野にわたって常にアンテナを張り巡らせておくことが求められます。
おわりに
Webデザイナーが学ばなくてはならない内容は多岐にわたります。独学の場合、参考書やインターネットから情報を手に入れることができても、実践で活かせないことが少なくありません。WebデザインやWeb全般の知識を効率良く身に付けるためには、Webデザインを学べるスクールに通うことが近道です。
Webデザインスクールのインターネット・アカデミーは、母体がWeb制作会社のため、Webデザインの現場のノウハウを短期間で習得することができます。また、プロのWebデザイナーに直接自分が作った作品のデザインチェックをしてもらう事ができるため、Webデザイン初心者の方でも安心して学ぶことができます。
Webデザインに必須のスキルをマスター
Webデザイナーコース未経験からのスタートでもWebデザイナーとしての基本スキルがすべてマスターできるだけでなく、実際の制作に役立つノウハウまで学ぶことができます。
相談してコースを選びたい方はカウンセラーに無料で相談
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