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Androidスマートフォンの不正アプリに要注意

  • 2015/10/02
Androidスマートフォンの不正アプリに要注意

スマートフォンが一般に広く普及し、誰もが便利に使えるツールとなりました。 その反面、スマートフォンが感染する不正なプログラムの増加も大きな問題となっています。 今回は、Androidスマートフォンに感染する不正なプログラムとその対策について検討していきましょう。

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目次

AndroidがiPhoneより危険な理由

Android向けのマルウェア(不正なプログラム)が増加の一途を辿っています。 その多くが「トロイの木馬」と呼ばれる、安全なアプリを装ったアプリです。 この不正アプリの数は2011年12月には約1000個程度だったのに対し、 2012年11月には約31万4000個というハイスピードで増加しています。

Android向けの不正アプリがこれほど多いのには理由があります。 iPhoneの場合、アプリはApple社により厳しい審査がなされた後、公開されインストールできるようになります。 一方、Androidの場合はGoogle公式アプリストアであるGoogle Play以外でもアプリを気軽に開発し、 公開し、ダウンロードすることが可能です。

この自由性が様々なアプリを生み出し、Androidの魅力の一つともなっていますが、 危険なアプリが世に出回る危険もそれだけ大きいということができるのです。 Androidを使う際には、まず、Androidのアプリは自由性が高い分、 危険も伴うということをよく認識する必要があります。

不正アプリの被害例

利用料金をだまし取る

2010年8月に発見された不正プログラムでは、海外の有料のSMSに勝手に発信し、 利用料金をだまし取るというものがありました。 メディアプレイヤーを装ったアプリだったので、ユーザーは気がつきにくかったようです。

ユーザーがキーボードで入力するキーを記録し、パスワードなどを盗む

キーロガーという種類のマルウェアです。 課金サイトやオンラインバンキングなどのパスワードが盗まれた場合、 金銭的損害が発生することがあります。

外部の攻撃者の操作により、勝手に動かされてしまう

外部からの指令を受けて勝手に動くタイプの不正プログラムをボット型といいます。 これにより、リモートで勝手にスマホを遠隔操作され、個人情報を盗まれたり、 他の攻撃対象への踏み台とされることがあります。

スマホには通信機能があるため、GPSの位置情報を送信するアプリが入っていると、 ストーカーに居場所を常に知られてしまうという危険性もあります。

スマートフォンに登録されている個人情報を収集し、攻撃者のサーバーへ送信する

2013年1月に見つかった、日本人を狙うマルウェアです。 Google Playに見せかけた、よく似たWebサイト(Gcogle Play)で配布されていました。 不正アプリを含む9種のアプリが配布されており、バッテリー管理ツールや年賀状作成アプリなど、 無害なアプリを連想させる名前が付けられていました。

セキュリティソフトを装った不正アプリ

2012年9月には、セキュリティ対策アプリに見せかけた「安心ウイルススキャン」という不正アプリも見つかりました。

被害に遭わないために

OSやアプリの更新は速やかに

OSやアプリの脆弱性を解消するための最新版が提供されたら、 速やかに導入することで脆弱性をついた攻撃を防ぐことができます。

セキュリティソフトの導入

パソコンでもセキュリティ対策ソフトを出している有名な会社のセキュリティソフト選び、導入しましょう。 セキュリティソフトは頻繁に更新されるため、常に最新の脅威に対応することができるようになります。 ただし、セキュリティ対策ソフトさえ100%安全というわけではないことを忘れてはいけません。

知らない人から来たメールや添付ファイルは絶対に開けない

ウイルスが仕込まれている可能性があるので、 少しでも不審なところがあるメールや添付ファイルは開けずに削除しましょう。

公式マーケット(Google Play)や信頼の置けるマーケットだけを利用する

身元不明のアプリは利用しないようにします。 ただ、公式マーケットであっても、ほぼ審査なしでアプリが掲載されているので、 ユーザーレビューや評価を参考にしつつ慎重にアプリをダウンロードしてください。

Androidスマートフォンアプリは自由だからこそ、実用性に優れた様々なものがある半面、 自由という名の隙をついた悪意あるアプリがあることを忘れずに利用していきましょう。