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パソコンやスマホの遠隔操作対策としてするべきこと

  • 2015/10/09
パソコンやスマホの遠隔操作対策としてするべきこと

パソコンやスマートフォンは、今を生きる現代人にとって欠かせないツールとなっています。 その便利なツールが、持ち主の知らないところで勝手に遠隔操作され、犯罪に使われていたとしたら...? 今回は、そのような遠隔操作の被害について取り上げ、そこから何を学ぶべきか検討していきましょう。

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目次

誰しも無縁ではない、遠隔操作事件

パソコンやスマートフォンの遠隔操作が怖いのは、 自分たちが巻き込まれた自覚もないままに、犯罪者に仕立てられてしまうことです。

過去に起こった遠隔操作事件では、実際に警察による誤認逮捕が行われました。 その際は、逮捕された人たちのパソコンからトロイの木馬が検出され、釈放されましたが、 そのような犯罪に誰しもが巻き込まれる可能性があるのです。

また、ストーカー被害など、遠隔操作により犯罪の被害者となるケースもあり、 遠隔操作による被害は拡大する傾向にあります。 遠隔操作事件はパソコンやスマートフォンが昔より身近になった昨今、誰にでも起こり得る犯罪なのです。

パソコンの遠隔操作被害

遠隔操作の機能を備えたマルウェアは、インターネットの掲示板などから、 身元不明のフリーソフトをダウンロードすることにより感染することがあります。

一端侵入を許してしまうと、バックドア(裏口という意味)を作られてしまいます。 バックドアとはパソコンを遠隔操作するための侵入口のことで、 これにより、パソコンは所有者のあずかり知らないところで攻撃者に操られ、 犯罪予告などの不正な動作を実行させられます。また、被害パソコンから情報を盗むこともあります。

さらに、遠隔操作の能力をもつマルウェアは、 被害者のパソコンを、他のパソコンを攻撃させるための踏み台として利用することがあります。

悪意を持った攻撃者が、マルウェアに感染したパソコンに指令を送ると、 当該パソコンは、持ち主が知らない間に、勝手に攻撃対象にデータやメールなどを送りつけます。 攻撃者はこのような踏み台を多数利用して企業や政府などの組織へ攻撃を行います。 こうした攻撃をDDos攻撃と呼ぶことがあります。

かくして、被害者は知らない間に犯罪行為に関与させられ、 あるいはクレジットカードなどの大切な情報を盗まれることになるのです。

スマホも被害に遭う

スマートフォンの場合、遠隔操作のアプリが存在します。

これは、紛失や盗難の際に役立てるために開発されたものですが、 これが不正に利用されると、全ての行動が攻撃者に筒抜けになってしまい、ストーカー被害などをもたらします。

遠隔操作アプリは、インストールされていることに気がつきにくいものも存在しますので、 不審な動きに気がつかないことがあるのです。

自分で利用するために遠隔操作アプリを利用している場合は、IDやパスワードを決して他人に教えないようにしましょう。

遠隔操作の被害に遭わないために

セキュリティソフト、アプリの導入

遠隔操作を防ぐための最善の策となりますが、実績のある有名な会社の出しているソフトやアプリにした方が安全です。 なぜなら、セキュリティソフトを装う遠隔操作できるソフトやアプリも存在しているからです。

なお、導入した際はセキュリティソフトは自動的に更新されるようにしておきましょう。

欠点としては費用がかかること、セキュリティソフトさえあれば100%安全というわけではないことです。

OSは常に最新に

脆弱性を放置してマルウェアにつけこまれないよう、OSやプログラムは常に最新の状態にしておきましょう。

安易なプログラムやアプリのダウンロードやインストールを避ける

インターネットの掲示板やチャットで親しく話し込んでいた人が、 面白いフリーソフトやアプリを紹介してくれたらどうしますか? 本当に信頼できるものかどうか、ダウンロードする前にチェックする必要があります。

過去のパソコンの遠隔操作事件でトロイの木馬をダウンロードしてしまった被害者は、 真犯人に言葉巧みに誘われ、トロイの木馬を仕込んだソフトをダウンロードさせられたのです。 本当に信頼できると思えるソフトやアプリでなければ、インストールするべきではありません。 事前によく確認しましょう。

このように、遠隔操作事件に巻き込まれないための一番の予防は 「自分のちょっとした注意」によるところが大きいのです。 この機会にぜひ今一度ご自身のスマホやパソコンを確認してみてください。