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インターネット広告の配信方式 ~アドネットワーク~

  • 2015/12/28
インターネット広告の配信方式 ~アドネットワーク~

インターネット広告市場は現在右肩上がりを続けています。 今回は、そんなインターネット広告分野の中から、広告配信ネットワーク、いわゆるアドネットワークについての仕組みとメリットについてご紹介したいと思います。

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目次

アドネットワークとは

アドネットワークとは、多数のWebサイトを集めて「広告配信ネットワーク」を作成して広告を配信する仕組みのことです。 配信することができる広告のタイプは、バナー広告やテキスト広告、ポップアップ広告など様々です。 課金方式には、サイトに広告が表示された回数をカウントし料金を設定するインプレッション保証型広告(IMP)や、クリック回数をカウントするクリック課金型広告(PPC)などがあります。

アドネットワーク登場以前

アドネットワークは、2008年頃に登場した広告配信手法です。 その登場以前は、インターネット上に広告を配信する広告主や代理店は、以下のような課題を抱えていました。

自分のビジネスに関係あるWebサイトを自分で探す

アドネットワーク登場以前は、広告を出したら効果が高そうなWebサイトを自分で探して、そのサイト一つ一つに広告掲載をお願いしなければなりませんでした。 関係のありそうなサイトをこつこつと回って探すのは手間がかかりましたし、広告掲載を断られる場合もありました。

Webサイトごとの個別契約となる

広告を掲載すると決まっても、掲載するサイトごとに料金がバラバラで、契約や取り決めが全て違うために、契約締結はもちろんその管理が煩雑でした。 また、広告の入稿規定や課金形態もそれぞれ違うために、配信前の手続きから配信を開始した後の運用まで非常にコストがかかっていました。

広告掲載側が抱えていた課題

一方、広告を掲載するWebサイトの側も、以下のような問題を抱えていました。

  • PV(ページビュー)数が少ないWebサイトは、広告掲載の希望者がなかなかこない
  • 中小規模以上のWebサイトの場合、広告をWebページに貼るのに手間がかかる
  • 大規模サイトで広告用のサーバーを持っている場合は、広告枠を販売するためのコスト負担や在庫リスクがある

アドネットワークの登場によるメリット

アドネットワークが登場したことで、広告主は多くのWebサイトに一括で広告を配信できるようになりました。 メリットとしては以下が挙げられます。

手間をかけずに多くのWebサイトに広告配信ができる

広告掲載をしてくれるWebサイトを探す手間がなく、料金形態も統一されているため、煩雑な契約をしなくて済みます。

広告運用の管理がしやすい

クリックやCV(コンバージョン)など様々なデータを入手することができ、データの方式が統一されているため、運用管理がしやすいのも魅力です。 データはアドネットワーク事業者が集計するため、個別のWebサイトが提供する場合より信憑性が高いこともメリットの一つです。

時間指定配信など配信設定が選べる

時間や曜日、配信地域の指定など、ターゲットに合わせて広告配信の設定をすることができるアドネットワークも多いため、目的に応じた広告配信がしやすいのも魅力です。

広告掲載側のメリット

広告を掲載するWebサイト側にも以下のようなメリットが発生します。

  • アドネットワークに加盟すれば、中小サイトでも広告主を見つけられる
  • タグを自サイトに貼り付けるだけなので、広告掲載の手間がかからない
  • 掲載結果などのデータはアドネットワーク事業者が集計するので、自分で集計する必要がない
  • 一つの広告枠に複数広告を掲載できる
  • 広告枠が売れ残ってしまうリスクが少ない

アドネットワークの注意すべき点

このように、広告主・Webサイト側双方にとってメリットの大きいアドネットワークですが、もちろん注意すべき点もあります。 たとえば、多種多様なジャンルの広告や広告媒体に一括で広告が表示されてしまうため、広告主にとっては自社のビジネスと関係のないサイトに掲載されたり、ブランドイメージを作る上でマイナスのサイトに掲載されるおそれがあります。 ただ、このような事態を防ぐため、アドネットワークによっては以下のような機能が追加されるようになりました。

  • サイトのジャンルをあらかじめ限定し、ある程度自分のビジネスと関連性あるサイトにのみ配信する機能
  • 特定のサイトに広告掲載しないようにする機能
  • Cookieのデータをもとにしてユーザーの傾向を分析する、行動ターゲティング広告(BTA)の機能

まとめ

アドネットワークは、利便性の高い広告配信手法とはいえ、成果を出していくためには、知識とノウハウが必要です。 ある程度の規模までは、知識のある担当者が管理をすれば十分ですが、複数のアドネットワークを併用する場合などは代理店を介して運用すると圧倒的に効率が良くなります。 ただし、代理店に任せるにしても自分で運用をするにしても、大切なのはベースのインターネット広告配信についての知識を習得することです。 運用にあたって正しい知識とノウハウを学びたいという方は、ぜひインターネット・アカデミーまでお問い合わせください。