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保育業界の現状改善に貢献?!ITのうまい活用方法とは

  • 2017/08/14
保育業界の現状改善に貢献?!ITのうまい活用方法とは

地域によって、保育現場の実情の程度は異なりますが、各地域で様々な取り組みを実施されていることから、日本全体として待機児童問題が残されていたり、保育士が不足していたり、それに伴う保育士の負担の増大など様々な問題が起きています。こうした問題に対して、ITのチカラを使って、問題解決につなげることはできるのでしょうか。

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目次

保育業界の実情 IT導入の余地は?

厚生労働省は、2015年10月の時点で、待機児童数は全体で45,315人だと報告しています。ニュースで報道されているのを見かけた方がたくさんいらっしゃると思いますが、保育園から受け入れを認められない原因として、保育士の人材不足が挙げられています。

それでは実情を見てみましょう。保育士の1日当たりの平均勤務時間はおよそ9時間40分です。その中でも、「保育の時間」が7時間と大半を占めていますが、「保育記録の作成」「保育教材の作成」「事務的な仕事」「掃除や清掃」など、それ以外の業務に約20~30分かけていることがわかります。

また、それだけではなく、保育士の中でも「家に持ち帰る仕事がある」方も少なくなく、その平均時間が約1時間半あります。

参考

厚生労働省 プレスリリース 事業構想大学院大学 待機児童、保育士不足...保育業界に求められるイノベーション

つまり、こうした「保育の時間」以外を削減することが保育士の負担を軽減することにつながりそうです。事実、日本保育協会が実施した調査によれば、ICT化による保育所業務の変化への回答として、大半の保育士が「計画立案の負担が軽減される」(52.8%)「記録作成の負担が軽減される」(50.2%)と答えています。

保育業界の実情 IT導入の余地は?

参考

日本保育協会 保育士における業務の負担軽減に関する調査研究報告書

ITの導入でできること

上記で取り上げたような保育士の業務上の負担を軽減するために、すでにIT技術を駆使した保育園/幼稚園向け園務支援システム・ソフト「Hoisys」がリリースされています。このシステムを使えば、園児ひとりひとりの情報を管理したり、保育日誌や、登降園など日々の管理をしたりなどの負担を軽減できます。

参考

Hoisys

またIT技術は直接的な負担軽減に活用されるだけでなく、保育現場の実情を正しく把握するためにも活用されています。横浜市と三菱総研・富士通研究所が共同で待機児童問題に取り組んだ事例を見てみると、地域ごとのきめ細かな人口統計の必要性が明らかになっています。この取り組みのコンセプトが「行政と市民との協働・共創」だったこともあり、地域ごとの将来の子どもの人口を見据えた施策が重要になってきます。

参考

Huff

そこで活用されるべき技術がITでしょう。よりきめ細やかな情報を得るためには膨大な情報をうまく処理して、必要な要素を組み合わせていかなければならないからです。

保育業界でのITのアプローチ

保育業界でのIT導入が他の分野と異なる点は、効率性重視のITの活用ではなく、子供たちへの教育が最大限実施できるコンディションを整えることです。そのため、今回取り上げた保育士の事務的な仕事へのITの導入にとどまらず、保育へもITを導入する場合は、なお一層、「なぜITを導入する必要があるのか」という意義を考える必要があるでしょう。

もっとも、どの分野に言えることでもありますが、最低限ITに関する知識を身につけておくことは、ITと共に仕事をされる方にとって大きな強みになるといえます。今回の記事をご覧になってITへの関心をお持ちになられた方や、すでに関心があるものの具体的に企業から求められるスキル・人材像がわからない方は、インターネット・アカデミーの無料体験レッスンをご受講されてはいかがでしょうか。併せて無料でカウンセリングも実施しておりますので、あなたに適した分野を見つけることができますよ。