UI/UXデザイナーとは?年収や必要スキル、将来性を詳しく解説!
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- 2023/08/26
IoTやサブスクリプションなど、新しいサービスのかたちが浸透しつつある現代社会において、重要なのはユーザーがそのサービスでどのような体験ができるのかという点です。こういったサービスが次々と生み出される中で、UI/UXデザイナーの需要は高まっています。今回は、そんなUI/UXデザイナーについて解説していきます。
UIデザイナーとUXデザイナーは混同されやすいですが、それぞれの仕事には明確な違いがあります。どんな違いなのでしょうか?
目次
UI/UXデザイナーとは
UIデザイナー
UIは「User Interface」の略で、ユーザーと製品・サービスをつなぐ接点(interface)のことを指します。UIデザイナーの仕事は、ユーザがサービスやプロダクトをスムーズに使えるデザインを設計すること、つまり「使いやすい」デザインを実現することです。
UXデザイナー
UXとは「User Experience」の略で、ユーザーが製品やサービスを使った際に得られる体験のことを指します。UXデザイナーの仕事は、ユーザーが「使って楽しい、心地いい」と思うデザインを作ることです。ここでのデザインとは、設計するという意味合いが強いです。UIはあくまでECサイトなど、ユーザとデバイスの接点に限定されますが、UXは接点に限らず、その接点を通じて得た体験までを含みます。
UIデザイナーとUXデザイナー、似ているようで違いがあるんだね!じゃあ、Webデザイナーとはどう違うのかな?
Webデザイナーとの違い
UI/UXデザイナーとWebデザイナーはどちらもWebデザイン業務を担いますが、UI/UXデザイナーはデザイン性よりもユーザー視点で使いやすいか否かを重視します。
Webデザイナーには美しくクリエイティブなデザインを作り出すことが求められ、UI/UXデザイナーには、ユーザーがストレスなく利用できるサービスを作り出すことが求められます。
UI/UXデザイナーの仕事内容
UIデザイナーの仕事内容
UIデザイナーの仕事は、機器やソフトウェア、Webサイトなどのサービスのデザインです。デバイスのコントロールパネルやアプリの画面など、ユーザーが直接触れる部分をデザインします。
たとえばWebサイトの制作では、 該当するWebサイトに訪問したら何ができるのか、どのように操作するのかなどをユーザーが直感的に理解できるよう設計する必要があります。文章や画像のデザインやボタンの位置などをユーザーが見やすいように設計することもUIデザイナーの担当です。
UXデザイナーの仕事内容
UIデザイナーはユーザーが直接触れる接点の設計をするのに対し、UXデザイナーは見た目の設計はもちろん、「その製品・サービスをユーザーが体験する」までをデザインします。
WebサイトにおけるUXデザインは、サイトを閲覧したユーザーに自社の製品やサービスの内容を分かりやすく示し、その一部を体験してもらう中で「このサイトを見てよかった」と思ってもらうことが理想です。そういった点で、UXデザイナーはWebサイトのデザインや知識だけでなく、ユーザー心理についての知識も身につけておく必要があります。
UI/UXデザイナーの年収は?
価格ドットコムが運営する「求人ボックス」によると、2023年時点でのUIデザイナーの平均年収は598万円、UXデザイナーの平均年収は611万円となっています。
厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」によると、デザイナー全体の平均年収は約426万円です。UI/UXデザイナーは、単純に美しいデザインではなくユーザーに体験や感情を与えるデザインの制作が求められます。そのためには高いスキルが必要とされるので、数あるデザイナー業の中でも、UI/UXデザイナーの年収は高い傾向にあるといえます。
UI/UXデザイナーの人材需要と将来性は?
UX/UIの市場規模は拡大していく
UI/UX市場は今後も拡大していくことが予測されています。
UIデザインの市場規模は2021年時点で約2,336億円にのぼり、2028年までには約5,406億万円になるとされています。またUXデザインの市場規模も、2021年時点で約2,854億円を記録しており、2028年までにはなんと約2兆5,932億に到達すると予測されています。
このことからも、UI/UXデザイナーの需要は今後も高まっていくと考えられます。
今後もUI/UXデザイナーの需要はますます高まることが期待できます。
サブスクリプション型サービスの浸透
現在、1つの生活様式として浸透してきているサブスクリプションサービスが、UXデザインの必要性を高めていると言われています。
サブスクリプションとは、商品やサービスを一定期間利用する権利を買うことで、契約期間中、サービスや商品を利用できるビジネスモデルです。
サービスがサブスク化することで、今までは売り切り型だったビジネスも、ユーザーからサービスを利用し続けたいと思ってもらう必要がでてきました。これにより、顧客の満足度をあげるためのUI/UXデザインの需要が高まっています。
AI・IoTの発展
ノーコードツールやAI技術の発展により、UI/UXデザイナーの将来性を不安視する声が増える一方、AIを活用することで、よりレベルの高いデザインを作成することができるようになりました。これからは、ただデザインするだけではなく、ビジネス上の課題やユーザーのニーズを捉え、戦略的なデザインを提供することが求められるようになるでしょう。
また、IoTの発展により、リアルタイムでのデータ収集と活用が可能になり、商品が顧客の手に渡った後もユーザーの満足度が見えるようになりました。結果、、企業がよりサービスの改善や新たな商品の開発など、顧客の満足度をあげることに注力するようになったことも、UI/UXデザイナーの需要を高めている要因といえます。
UI/UXデザイナーに求められるスキル
UI/UXデザイナーに求められるスキルは主に4つあります。
- 共感・分析力
- デザインスキル
- プログラミング知識
- Ai活用スキル
共感力・分析力
UI/UXのデザインでは、ユーザー目線でわかりやすさや使いやすさを追求するスキルが求められます。対象のユーザーにどのようにサイトを利用してもらいたいのかを検討する上でも、共感力は重要です。
また、UXデザイナーはユーザーの意見や問題点を考慮して満足度の高いデザインや画面設計を実装する必要があるため、分析力も重要なスキルのひとつです。ただ使いやすいサイトやアプリを制作するのではなく、ユーザーのニーズを分析することが必要です。ユーザーがどの様な意図を持っているのか、目的を果たすまでのフローを推測することが求められます。
デザインスキル
UI/UXをデザインする際にはデザインツールなどのソフトを使います。全てのソフトを網羅する必要はありませんが、Photoshop、Sketch、Adobe XD、Figmaといったデザインツールは使えることが望ましいです。
また、アクセシビリティ、ユーザーテスト、ユーザーインタビューなどのUI/UXデザインに関する知識を深め、デザインの改善につなげることが求められます。
プログラミング知識
UI/UXデザイナーに求められるスキルの一つに、バックエンド・フロントエンド言語の習得があります。Webサイトやアプリケーションを作成するためには、デザインに加えてコーディングスキルも不可欠です。
ユーザーが直接触れる部分の制御はHTML、CSS、JavaScriptなどのフロントエンド言語を使用し、データの処理やデータベースとの連携など、サーバーサイドの処理はバックエンド言語で行います。フロントエンド・バックエンド双方の知識を身につけておきましょう。
AI活用スキル
UI/UXデザイナーには、常に最新のトレンドや動向をつかんでおくことも必要です。
特に今後もUI/UXデザイナーが活躍するためには、AI・IoT・ブロックチェーンなど先端技術に対する知識が必要です。このような先端技術に精通しているデザイナーは、顧客の要望に合わせ、より高度なUI/UXデザインを制作できるため、自身の市場価値を高めることができるでしょう。
おわりに
UI/UXデザイナーは、顧客の体験や使いやすさを重視したWebサイトを作成を制作することで、製品やサービスの価値を最大化するという役割があります。さらにマウスやキーボード、タッチスクリーン、音声認識などのインターフェースの設計や、Webマーケティングのためのコンテンツ制作なども担っており、今後も需要の高まりが期待される職業です。
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