セールスエンジニアになるには資格は必要?役立つ資格とは
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- 2018/01/25
営業先の企業に足を運び、製品の提案から導入、アフターフォローまで行うことがセールスエンジニアの主な仕事です。セールスエンジニアには営業力と技術力の両方が必要とされるため、製品に関連する技術的知識に加え、プレゼンテーション力やコミュニケーション能力などの営業的スキルが求められます。
今回は、セールスエンジニアとして活躍するために取得しておきたいおすすめの資格を3つご紹介します。
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目次
セールスエンジニアになるために資格は必要か
セールスエンジニアは、特定の資格を必要としない職業です。しかし、営業に同行してクライアントに製品の技術的な説明を行う必要があるため、業務に関連した国家資格やベンダー資格の取得をおすすめします。資格取得はクライアントからの信頼につながるだけでなく、社内昇進や転職活動にも役立つでしょう。
企業によっては奨励資格を設けていることもあり、資格取得費用の補助や資格手当を付与する企業も少なくありません。また、IT系資格は企業ニーズが高く、転職時の選択肢を広げてくれます。
セールスエンジニアにおすすめの資格
専門的な技術と知識を持ち、営業的な役割も果たすセールスエンジニアは、技術的なスキルと営業スキルの証明となる資格、その2つの側面からの資格取得を目指すと良いでしょう。
取り扱う製品や業界によって求められる技術や知識が多岐にわたるため、基本的な知識が問われる資格を取得した後でキャリアパスに応じた資格を取得してください。
【1】基本情報技術者試験・応用情報技術者試験
IT関連資格でポピュラーな試験が、基本情報技術者試験と応用情報技術者試験です。技術内容だけでなく、経営や管理など実際の業務に必要な知識を包括的に身に付けることができ、IT技術が必要なさまざまな場面で役立ちます。
試験は春季(4月)と秋季(10月)の年2回行われます。受験資格に制限はないため基本情報技術者を持っていなくても応用情報技術者試験を受験できますが、応用情報技術者試験は午後に記述式の問題が出題されるなど、基本情報技術者試験よりも難易度が高くなっています(平成27年度の合格率は基本情報技術者試験が25.8%、応用情報技術者試験が21.3%)。
試験を運営する独立行政法人情報処理推進機構(IPA)の公式ホームページで過去問題が公開されているため、問題を見てからどちらの試験を受験するか決めると良いでしょう。
【2】ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験も、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が運営する経済産業省認定の国家資格です。企業の経営戦略、ビジネスモデルにIT技術を用いて最適化するための提案や、策定を行うための知識が問われます。
ITを活用したクライアントの業務改善やサービスを推進するコンサルタント的な見地から提案が可能となるため、セールスエンジニアのスキルアップとして取得しておきたい試験です。
試験は毎年10月に行われ、合格率は14.6%(平成27年度)、情報技術を活用した開発や提案だけでなく、ITストラテジスト試験には業務環境や技術動向の分析などの観点も含まれています。
【3】セールススキル検定
特定非営利活動法人セールスコーチング協会が実施するセールススキル検定は、個人の営業力を測定する試験です。
営業職で求められるコンピテンシーを抽出したセールススキル検定では、基本的なセールスマナーから関係性の構築、計画実行など、営業活動に必要な要素を備えているかどうかが問われます。
営業活動の基礎的知識が問われる検定3級から、セールスコンピテンスを総合的に問われる1級までがあり、セールススキル検定の学習を通してセールスエンジニアの営業力を高めることができます。
特にシステムエンジニアやプログラマーからセールスエンジニアへのキャリアパスを描いている方にとっては、営業を体系的に学ぶことができるおすすめの資格です。
なお、各級の合格率は以下の通りです。
【セールススキル検定の合格率】
3級...79.1%
2級...訪問型セールス:63.1%、テレセールス:58.4%、フォローアップセールス:70.9%
1級...42.9%
おわりに
セールスエンジニアは、技術と知識、営業スキルが必要となる職業です。クライアントによってセールスエンジニアへ求める業務内容は多岐にわたり、場合によっては高い専門性も要求されます。業界や製品によっても必要な技術や知識が異なるため、自社に応じたベンダー資格の取得もセールスエンジニアのスキルアップにつながります。
社内で資格取得を推奨している場合はIT研修を取り入れたり、個人で資格取得を目指す場合はWebが学べるスクールで体系的に学んだりすることもおすすめです。