EC担当者に求められるスキルと社外研修のメリット
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- 2023/04/20
ECサイト運営の担当者は、継続的に成果を上げなければなりません。しかし、幅広いスキルをが求められる上に多忙なEC担当として、どのような方法でスキルアップするのが最も効果的なのでしょうか。 その方法としてオススメなのが、短期間でECサイト運営のノウハウが身につくEC担当者向け研修です。今回はそのメリットをご紹介します。
EC担当者には幅広い知識が求められます。現時点での知識レベルに合わせてひとつずつ体系立てて学んでいきましょうね。
目次
EC導入が活発化する背景
製品サービスの売買をオンライン上で可能にするEC(Eコマース)。単に、これまでの商品流通のデジタル化だけではなく、既存の実店舗販売との連携強化など、企業の全社的な戦略の中で用いられる機会が増えています。 令和3年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、20.7兆円(前年19.3兆円、前々年19.4兆円、前年比7.35%増)に拡大しています。
その背景には、スマートフォン経由のEC利用が増加していることが挙げられます。2021年のBtoC-EC物販市場規模のうち、スマートフォン経由の市場規模は6兆9421億円で、その比率は52.2%でした。 昨年2020年の比率は50.9%でしたので、1.3%上昇しています。ユーザーがスマートフォンを通じて気軽にECにアクセスできるようになったことから、流通方法もよりインターネットを介した形態にシフトしています。物販系、サービス系、デジタル系、それぞれの分野を見ていきましょう。
その背景には、スマートフォン経由のEC利用が増加していることが挙げられます。2020年の物販EC市場規模のうち50.9%は、スマートフォンからのEC利用であり、前年比で46.1%増と著しく成長していることがわかります。
ユーザーがスマートフォンを通じて、気軽にECにアクセスできるようになったことから、流通方法もよりインターネットを介した形態にシフトしています。経済産業省の区分に基づく、物販系、サービス系、デジタル系、それぞれの分野を見ていきましょう。
物販系分野
おそらくECと聞いて一番イメージしやすいのが、家財や衣類など実際の商品を扱う物販系ではないでしょうか。Amazonや楽天などのネットショッピングに親しみのある方がほとんどだと思います。
物販系分野が、流通形態のデジタル化に伴い直面している課題は、「オムニチャネル」と呼ばれる、実店舗とオンライン上での商品販売の連携による、複合的なアプローチ戦略の企画・実践です。例えば、お目当ての商品を買いに行ったものの、売り切れで購入できないという経験をしたことはありませんか。オムニチャネルが実現されていれば、ECで注文を済ませて、最寄りの店舗で受け取ることが可能です。
このように、ユーザーが求めるものを、好きなタイミングで購入・入手できるようにする戦略が、模索されている最中なのです。また、ますますユーザーがスマートフォン経由でECを利用することが今後予測されています。
これにより、自社製品サービスとユーザーがどのような経緯で出会い、購入に至るのかという一連の購入経路を明確化し、流通経路の企画に落とし込む必要性が増しているといえるでしょう。
サービス系分野
サービス系分野のECといえば、「ネット予約」ができる、旅行、飲食、美容、イベントチケット販売等において、市場が広がっています。物販系分野と異なり、サービス系分野のECは、分野横断的なサービス提供を行う傾向が低いことが挙げられます。
物販系分野では、食品から家電、衣類まであらゆる種類の商品を取りそろえたECがいくつも存在しますが、サービス系分野ではそれぞれのECが旅行や飲食と特定の領域に特化したサービスを提供しているのが特徴です。
デジタル系分野
デジタル系分野のECとは、オンラインゲームや電子書籍、そして音楽、映画等のストリーミングサービスのことを指しています。デジタル系分野のEC展開も、サービス系分野と同じく、特定の分野に特化したEC展開が多く見られます。例えば、電子書籍であれば、「Kindle」、音楽であれば「Spotify」、映画であれば「Netflix」、というように扱うコンテンツによって様々なECが展開されていることがわかります。
経産省の今後の見通しでは、病院などの待合室における書籍の読み放題サービスや、図書館の蔵書の電子書籍化、そして小説や専門書の電子書籍化などの市場展開の余地があるとされています。
EC担当者向け研修で集客力アップ!
EC担当者に必要なスキルは、企業や担当する業務の範囲によって様々です。EC担当者の仕事は、商品企画やECサイト制作、プロモーション等のマーケティング活動から、在庫管理・出荷・配送といった業務まで幅広く存在するためです。
そのため、EC担当者向けのスキルアップ研修として、定型的なカリキュラムは少なく、自社の業務にピッタリか判断がつきにくいものです。EC担当者に任命された場合には、OJTなどで先輩社員から指導を受けたり、社外の講座を個人的に申し込んで受講したりするケースがほとんどです。
経済産業省の令和3年の日本国内のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)市場規模は、20.7兆円2020年度の調査によると、日本国内のBtoCにおける市場規模は19.3兆円と全体の取引の8%を占めるほどです。また、最近ではデジタル化だけでなくネットと現実店舗の連携を強化するなど、販売戦略も多様化しています。
EC市場が広がったことで、他社と差別化して集客を行う難易度が上がっています。その一方で、ECサイト運用の専門知識を持つ人材は不足しており、社内で指導できる人材や時間が足りないといったケースがあります。
EC担当者に必要なスキルが短期間で身につく研修を実施し、社内で人材育成が出来れば、ECサイトへの集客力アップにつながるでしょう。
EC担当者向け研修で身につくスキル例
EC担当者向けの研修というと、ECサイトの運用に必要なWebサイト制作の基本や、マーケティングの講座を思い浮かべる方が多いようです。しかし、自分の担当業務の範囲やスキルアップの目的によって、学ぶべき内容が変わってくることもあります。そのため、業務内容に応じて研修内容を適切に選定できることが理想です。
チームでの連携に役立つマネジメントスキル
EC担当者は、社内のプロジェクトチームメンバーや外注先などと連携をとる場面が多くあります。そこで、マネジメントスキルを身につけることで、営業や制作チームなど社内のメンバーや、外注先とのコミュニケーションを円滑にすることができます。
また、プレゼンテーションスキルや企画力、ディレクションスキルを実践的に身につければECサイト運営の成功の確率が大きく変わるでしょう。
HTML/WordPressなどを使用した運用スキル
ECサイトやWebサイト運用を行う上で、Webサイト制作の基本であるHTMLは必須の知識です。また、コンテンツ管理システム(CMS)として幅広く使われているWordPressを会社で使用しているのであれば、使い方を身につけておかなければなりません。
WebサイトやECサイトがビジネスに欠かせなくなっていることで、システム制作のスキルが無くとも簡単に更新できるソフトやツールは増加しています。しかし、そうしたツールを利用するとカスタマイズ可能な範囲が限られるので、売上向上のために柔軟に変更を加えたい場合はECサイト制作の知識が必要になります。
ECサイト制作スキル
EC担当者としてJavaScriptやPHPなどの技術的なスキルのニーズが増加しています。なぜなら、企画やマーケティング施策を行う上で技術が分かっていると、多角的な視点で提案が可能となるからです。 また、成果が出るWebサイトの制作に欠かせない UI/UX (ユーザーインターフェース・ユーザー エクスペリエンス)に関する知識は、ECサイトのデザインや使い勝手を考えていく上で持っておきたいスキルです。
社内システムの内製化がこれからの潮流に?
昨今、企業が社内システムの内製化を目指す取り組みが広がりつつあります。これは外注していたシステムを、自社で制作する様々なメリットが注目されているためです。
内製化のメリットとしては、第一にコスト面が挙げられます。例えばECサイトを外注すると、定期的なコストに加えリニューアルやカスタマイズを行う度に料金が発生します。一方、社内でECサイト構築ができる人材を育成すれば、長期的にみるとコスト削減となります。 さらに、社内でECサイトに手を加えられるのであれば、Webマーケティング施策がスピーディーに実施できるようになります。このように、会社をよく知るスタッフが、ECサイトの運営から制作まで担うようになれば様々な場面で生産性を高めることが出来るのです。研修では、Webサイト制作をイチから身につけられるものもあるため、内製化への第一歩としてオススメです。
セキュリティ対策
年々、世界規模でサイバー攻撃が増加していることや、個人情報保護の観点からもEC担当者がセキュリティの知識を学んでおくことは不可欠です。研修を利用すれば、攻撃手法や防御、対応方法など最新のセキュリティ対策を学ぶことが可能です。
研修例としては、情報セキュリティやサイバーセキュリティ、セキュア環境構築・運用といった内容があります。
Webマーケティング・SEOのノウハウ
企業のWebサイトやECサイトを運営し成果を上げるには、Webマーケティングをはじめとしたマーケティングの視点が不可欠です。
Webマーケティングには、SEO、効果的な広告運用のノウハウ、TwitterやFacebookをはじめとしたSNSを活用したマーケティング、アクセス解析をもとにした効果検証など、幅広いノウハウが含まれます。このように広がりのあるWebマーケティング施策のなかでも、優先度が高いものの1つとしてSEO(Search Engine Optimization、検索エンジン最適化)があります。というのもECサイトの利用者を増やす前提として、検索結果ページの上位に自社サイトを表示させるノウハウは、他社と差別化するための第一歩だからです。
また、Webマーケティングはトレンドの移り変わりが速いため、マーケティング業務の経験者であっても、キャッチアップするための継続的な勉強が欠かせません。そのため、未経験・経験者問わずWebマーケティング研修を実施して、Webサイトを使った効率的な集客方法を体系的に学ぶメリットは大きいと言えます。
おわりに
日本初のWeb専門スクールインターネット・アカデミーでは、個人受講向けにEC担当者コースを、法人向けにはEC担当に必要な講座内容をカスタマイズして提供しております。
EC担当者に欠かせないスキルが学べるWebマーケティング講座は、Google社の協力のもと、広告配信ツール「Google 広告」や分析ツールである「Google Analytics」のノウハウをカリキュラムに還元し、最新かつ正確な知識を学ぶことができます。
EC担当者向けの研修例をいくつかご紹介しましたが、以上のスキル例はほんの一部です。ご要望に沿って豊富な講座から最適な内容を提案致しますので、研修をご検討の方はお気軽にインターネット・アカデミーまでお問い合わせください。
システムの仕組みやWordPressなどの知識を習得
ECサイト運用コースWebサイトの運用に必須のHTMLの知識をはじめ、商品管理システムなどの開発に使われているプログラミング言語PHP、コンテンツ管理システム(CMS)として使われているWordPressの設定方法などを学びます。
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EC担当者を任されることになったのですが、何から学び始めればいいかわかりません...。教えてください、有村先生!