YouTubeやInstagramを開発!人気急上昇中のプログラミング言語、Pythonとは
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- 2022/12/13
近年、人気急上昇しているプログラミング言語、Pythonをご存知でしょうか?
TIOBE Programming Community Index (PCI)より
Pythonは近年人気プログラミング言語ランキング第1位を維持しています。なぜPythonがこのように人気なのでしょうか。この記事では、Pythonがどのような言語で、なぜ人気が出たのかをご紹介します。
目次
Pythonとは?
「Python」とは1991年に作られたプログラミング言語です。
シンプルでわかりやすく、習得しやすい言語を目標として開発されました。
Pythonという名前の由来は、開発者がイギリスのテレビ番組「空飛ぶモンティ・パイソン」が好きだったからと言われています。
Pythonを用いて作られたWebサービスの例としては「YouTube」や「Instagram」があり、さらにソフトバンク社の「Pepper」などのAIでも活用されています。
Pythonの3つの特徴
特長1:仕事の効率化が可能である
Pythonを用いると、仕事における単純作業を効率化することが可能です。いくつか具体例を紹介します。
フォルダ作成の自動化
Pythonでは複数のフォルダを一気に作成するシステムを作ることができます。
Excel業務の自動化
PythonではExcelファイルにおいて、日付曜日を自動入力するシステム作成ができます。
Web上の情報の即時抽出
Pythonでは、Web上の情報をCSVファイルとしてすぐに入手できるシステムを 作成することが可能です。
Gmailでのメールの自動送信
Pythonでは複数のメールを即時に送信するシステムを作ることが可能になります。
特長2:学びやすい
PythonはJavaやC言語などの他のプログラミング言語と比べると学びやすいといわれています。 その理由は3つあります。
1つ目は、文法のシンプルさです。
それぞれのプログラミング言語特有の意味を持つ予約語の数はJavaScriptだと61語、C言語だと63語あります。一方、Pythonではたった33語しかありません。ですので、Pythonの文法は他言語に比べてより分かりやすくシンプルなのです。
2つ目は、読みやすさです。
他言語にみられるような「$」マークや中括弧、「end」などがありません。
そのため、Pythonで書かれたコードを読んだときに読みやすく、簡潔であると感じる人も多いでしょう。
3つ目は、言語機能の一貫性です。
Pythonプログラミングの基本ルールであるThe Zen of Pythonには、
"誰にとっても明確な法が1つだけあることが望ましい"とあります。
この言葉が表す通りPythonは全く違う処理であっても書き方がほとんど同じであり、Pythonは言語機能の一貫性があると言うことができます。
特長3:将来性が高い
PythonはITトレンドの最先端である人工知能(AI)などの分野で活用することができます。つまり、成長性の高い最先端分野で活用できるプログラミング言語からこそ、 将来性があり、今学んでおくと良いプログラミング言語と言うことができます。具体的にはどのように活用されているのでしょうか。次の章で一つずつ見ていきましょう。
Pythonの応用分野
機械学習と人工知能
機械学習は、人工知能における研究課題の1つです。人間の学習能力と同様の機能を作り出すため、機械学習では膨大なデータの集合からその法則性を学びます。そうして法則性を知ることで、未来への予測や未知データの推定へとつなげていくことができるのです。
そんな機械学習において、使用されるプログラミング言語は特定のものが決まっているわけではありませんが、Pythonは機械学習分野で活躍するエンジニアに人気と言われています。 ちなみに、ソフトバンクが開発した人工知能ロボット「Pepper(ペッパー)」はPythonを用いて開発されました。今後、人工知能は自己学習ができるようになったことで急速に発展し、ビジネスや日常生活での実用化が進み、重要性を増していくでしょう。
ところで、なぜこのように機械学習、引いては人工知能の分野でPythonが多く用いられているのでしょうか。
その理由の1つに、Pythonには機械学習をする際に有効なライブラリが豊富だということが挙げられます。
そのうち、有名なライブラリを2つご紹介します。
Numpy
「Numpy」は配列の要素数と型が固定されているため、使用すると計算の処理速度が高速化します。また、「OpenCV」、「scikit-learn」などの科学技術系の主要ライブラリで使用されており、汎用的だという特徴もあります。
Pandas
データ加工や解析のための関数が豊富にあるため、データの読み込み・保持→データの加工→データの集計→データの可視化というデータ分析の一連の流れを「Pandas」だけで完結させることが可能です。
Webアプリケーション開発
Pythonでは、Webアプリケーション開発をする際に活用できるフレームワークが豊富にあります。そのため、Webアプリケーションがしやすいという特長もあります。
現在までにPythonで作られたWebアプリケーションの例としてはYouTubeや、Instagram、Dropboxなどがあります。
それでは、Webアプリケーション開発の現場で活用されているPythonのフレームワークを2つ紹介します。
Bottle
1つのファイルに集約されたフレームワークで、とても軽量で構造把握がしやすいです。 よって、初心者向けのフレームワークといえるでしょう。 「Bottle」に搭載されている機能は下記の通りです。
ルーティング
ブラウザなどからリクエストされたURLに対してどの処理を割り当てるか、その決定を行う
テンプレート
プログラミングをする際、文字列の中に「%s」などの記号を打ち込むことで打ち直さずに文字列の置換をする
ユーティリティ
簡単にフォームデータ、ファイルデータ、Cookieなどにアクセスできるようにする
Diango
「Django」はWebサービスに必要な機能をまとめて実装できる、いわゆるフルスタックフレームワークです。代表的な機能は下記のとおりです。
ユーザー認証
Webページのログイン、ログアウトをするためのログインフォームで、ユーザー認証の設置
管理画面
Webページの管理画面の使用ができるスーパーユーザーを作成したのちに、管理サイトを作成し、Webページの管理を可能にする
RSSフィード
Webページの見出しや概要など情報を外部提供する機能。
まとめ
Pythonは、技術のトレンドや新しい言語の登場でランキングが変動しやすいプログラミング言語ランキングにおいて、数百種類の中から、何年にもわたって首位に選ばれ続けています。その理由はPythonのメリットと将来性の高い応用分野における魅力にあります。 Pythonのメリットとしては3つ紹介しました。 それは、仕事効率化が可能である、学びやすい、将来性が高いという点です。 そして、Pythonの応用分野は、将来性が高い機械学習と人工知能、Webアプリケーション、データ解析の分野であることをご紹介しました。最先端の技術分野で活用できること、また2030年にはIT人材が約79万人も不足すると言われる中で、今後もPythonができる人材のニーズは高まり続けることでしょう。
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