生成AIパスポートは難しい?合格率81.2%の実態と必要な勉強時間
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- 2026/11/05

「生成AIパスポート」の累計受験者数は、14万人超に達しています。(2026年8月時点)1回の試験に3万人以上が受験する回もあり、企業が社員にまとめて取得させるケースも広がっています。
気になるのは「実際、難しいのか」という一点です。
直近の合格率は81.2%。およそ5人に4人が合格しています。プログラミングも数学も問われず、出題範囲は公式に公開されており、学習時間は、当校の目安では15〜30時間程度です。身構えるほどの試験ではありません。ただし裏を返せば、5人に1人は落ちています。落ちる側に回らないために何を押さえるべきかを、主催団体の公式データをもとに整理します。

合格率だけで「簡単」とは言えません。範囲を知らないまま受ければ、落ちる試験です。逆に、公開されている範囲を押さえて学べば、プログラミングや数学が苦手な方でも届きます。
目次
生成AIパスポートの難易度は?結論から解説
生成AIパスポートは、AI関連資格のなかでは入門レベルに位置づけられます。2026年の4回の合格率は78.84%〜81.2%で推移しており、およそ5人に4人が合格しています。プログラミングや数学の知識は問われず、公式テキストを使った学習で十分に対応できる試験です。
合格率の推移は次のとおりです。
| 試験回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 2026年2月 | 28,415名 | 22,401名 | 78.84% |
| 2026年4月 | 9,436名 | 7,487名 | 79.35% |
| 2026年6月 | 21,752名 | 17,380名 | 79.90% |
| 2026年8月 | 32,877名 | 26,699名 | 81.21% |
出典:一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)公式発表2026年10月時点
2026年の4回はいずれも78〜81%前後で、大きな振れ幅はありません。回によって急に難しくなるタイプの試験ではない、と考えてよいでしょう。
ただし、合格率が高いことと「学ばなくても受かる」ことはイコールではありません。出題範囲は法律や倫理まで含む5章にわたり、範囲を知らないまま受験すれば当然落ちます。正しくは「範囲を押さえれば届く試験」という理解が実態に近いといえます。
この記事を読むと、次のことが分かります。
- 試験の基本情報(形式・時間・費用・受験資格)
- 合格率と受験者数がどう推移しているか
- 出題範囲5章で何が問われるか
- 合格ラインは公表されているのか
- 必要な勉強時間の目安と、学習スケジュールの立て方
- 独学で足りるか、講座を使うべきか
- G検定・E資格と比べてどのくらいの位置づけか
生成AIパスポートとは?試験の基本情報
生成AIパスポートは、一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA)が主催する民間資格です。試験は60分・60問の四肢択一式(一部複数選択を含む)で、インターネット経由で受験するIBT方式を採用しており、自宅や職場から受験できます。受験資格に制限はなく、受験料は11,000円(税込)です。
IBT方式とは
IBTはInternet Based Testingの略で、インターネット経由で受験する形式を指します。試験会場に足を運ぶ必要がなく、パソコン・スマートフォン・タブレットのいずれかがあれば、自宅でも職場でも受験できます。
「決まった日時に会場へ行く」タイプの試験ではないため、仕事の合間や休日に受験できる点が、社会人にとって大きな利点です。
試験概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主催 | 一般社団法人生成AI活用普及協会(GUGA) |
| 種別 | 民間資格 |
| 試験形式 | IBT方式(オンライン受験) |
| 出題形式 | 四肢択一式(一部複数選択を含む) |
| 試験時間 | 60分 |
| 問題数 | 60問 |
| 受験資格 | 制限なし |
| 受験料 | 11,000円(税込) |
| 学生料金 | 5,500円(税込) ※学生であることの証明が必要 |
| 開催回数 | 年5回(2026年より。2025年までは年3回) |
学生の場合、受験料が半額の5,500円になります。ただし学生であることを証明できない場合は一般料金が適用されるため、申込時に確認しておきましょう。
この資格が証明するもの
生成AIパスポートは、生成AIに関する基礎知識や動向、活用方法に加えて、情報漏洩や権利侵害といった注意点までを体系的に押さえていることを示す資格です。
つまり「生成AIを高度に使いこなす技術力」ではなく、「生成AIを業務で安全に扱うためのリテラシー」を証明するものだと理解しておくと、学習の方向性を見誤りません。
なお、企業・団体がまとめて申し込む団体受験の制度もあり、GUGA会員(一般個人会員除く)は受験料とテキスト料が20%割引になり、一般企業等の団体受験のみ希望の場合は2名以上から申し込みが可能で、10名以上の場合は10%割引(請求書払い対応)となります。(GUGA、2026年10月時点)
合格率と受験者数はどう推移している?
合格率は2026年に入って78〜81%前後(最新2026年8月試験は81.2%)で安定しています。一方で受験者数は増加傾向にあり、2026年8月試験では各回として過去最多となる32,877名が受験しました(2026年は10月試験を残した時点で4回合計92,480名と年間9万名を超えています)。累計受験者数は148,487名、累計有資格者数は118,022名に達しています。(2026年8月時点)
受験者数が示しているもの
注目したいのは、合格率ではなく受験者数の伸びです。

2026年8月試験の32,877名という数字は、それまでの各回をさらに上回る過去最高の規模でした。GUGAは受験機会を広げるため、2026年から試験の開催回数を年3回から年5回に拡大しています。2026年4月試験は、この拡充によって初めて開催された回にあたります。
開催回数が増えたということは、受験のチャンスが年5回あるということです。「次の試験まで4か月待つ」といった状況が起きにくく、学習計画を立てやすくなっています。
企業単位での取得が広がっている
GUGAは団体受験の制度を設けており、企業・団体が一括で申し込めます。累計有資格者数が11万名(118,022名)を超えている背景には、個人の受験だけでなく、社員教育の一環として組織単位で取得を進めるケースが含まれていると考えられます。
「社内でAI活用のルールを整えたい」「全社員に最低限のリテラシーを持たせたい」そうした需要に対して、この資格が受け皿になっている状況です。
どんな人が受験している?未経験でも合格できるのか
受験資格に制限はなく、IT職以外の受験者も多く含まれます。出題内容はAIの基本的な仕組みや活用事例、リスク管理が中心で、プログラミングや数学の専門知識は問われないためです。
プログラミングが不要な理由
この試験は、AIを「作る」側ではなく「使う」側に向けて設計されています。
出題されるのは、生成AIがどういう仕組みで動いているのかという概要、業務でどう活用できるか、そして使う際に何に気をつけるべきかという内容です。コードを書く問題も、数式を解く問題も出ません。
そのため、事務職・営業職・企画職といった非エンジニア職の方でも、公式テキストの内容を押さえれば十分に対応できます。
「AIを触ったことがある」程度でも足りるか
ChatGPTなどの生成AIを業務で少し使ったことがある、という程度の経験があれば、学習の入り口としては十分です。
ただし、実務で使っているだけでは埋まらない領域があります。それが法律・倫理やリスク対策の分野です。日常的に使っているだけでは意識しない論点なので、ここは意識的に学習する必要があります。
逆にいえば、AIをまったく触ったことがない方でも、公式テキストから始めれば問題ありません。受験資格に制限がない以上、学習の順序を守れば到達できる試験です。
出題範囲は?5つの章を解説
出題範囲は、GUGAのシラバスで5章に分かれています。2027年2月試験から適用される新シラバスでは、AIの基礎と歴史、生成AI、AIエージェント、生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス、生成AIの実践と活用事例の5章です。技術の深い理解よりも、生成AIを安全に業務で使うための基礎知識が中心となります。
| 章番号(2027年2月〜新シラバス) | 主に問われる内容 |
|---|---|
| 第1章 AIの基礎と歴史 | AIの定義、機械学習とニューラルネットワークの仕組み、AIの歴史 |
| 第2章 生成AI | LLMの基本的な仕組み、学習方法、代表的な生成AIサービスの特徴 |
| 第3章 AIエージェント | AIエージェントの仕組み、RAG、外部ツールとの連携、安全な使い方 |
| 第4章 生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス | 誤情報・情報漏洩・出力の偏りといったリスクと予防策、個人情報保護、著作権、AI倫理、AIに関する法令・ガイドライン、社内ルール |
| 第5章 生成AIの実践と活用事例 | プロンプトの工夫、業務での活用、業種別の活用事例 |
※2026年10月試験までは旧シラバスが適用されます。旧シラバスの章立ては、第1章AI(人工知能)、第2章生成AI、第3章現在の生成AIの動向、第4章情報リテラシー・基本理念とAI社会原則、第5章テキスト生成AIのプロンプト制作と実例です(GUGA、2026年10月時点)。
用語の補足
出題範囲を理解するうえで押さえておきたい用語を整理しておきます。
- LLM:大規模言語モデル。ChatGPTなどの基盤になっている技術
- RAG:外部の情報を参照しながら回答を生成する仕組み
- AIエージェント:人の指示を受けて、複数の作業を自律的に進めるAI
- シラバス:試験の出題範囲を定めた公式の一覧
出題範囲はシラバスで公開されている
生成AIパスポートの出題範囲は、GUGAが公開しているシラバスで定められています。何が出るのか分からない試験ではなく、範囲が明示されている試験です。
これは学習効率の面で大きな意味を持ちます。範囲外の内容に時間を使う必要がなく、シラバスに沿って進めれば漏れなく対策できるためです。学習を始める前に、まずシラバスに目を通すことをおすすめします。
どの章が難しい?対策の優先順位
技術的な内容よりも、第4章(生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス)が対策の要になります。この章は法令名やガイドラインの名称著作権法、個人情報保護法、不正競争防止法、AI法、AI事業者ガイドライン、社内ガイドラインなどの具体的な規定や名称を正確に押さえる必要があり、なんとなくの理解では正答しにくいためです。
章には2つのタイプがある
出題範囲の5章は、性質によって2つに分けられます。
理解で対応できる章
第1章(AIの基礎と歴史)、第2章(生成AI)、第3章(AIエージェント)、第5章(生成AIの実践と活用事例)。これらは流れや考え方をつかめば、細部を暗記しなくても選択肢を絞り込めます。生成AIを日常的に使っている方であれば、実感と結びつけて理解しやすい領域でもあります。ただし、第2章と第3章にはLLMやRAGなどの用語も出てくるため、意味は押さえておきましょう。
正確な記憶が必要な章
第4章(生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス)。こちらは「だいたい分かっている」では通用しません。どの法律が何を定めているのか、どのガイドラインがどの場面に適用されるのか----固有名詞レベルでの正確さが求められます。

優先順位の付け方
限られた時間で学習するなら、第4章(生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス)に多めの時間を配分するのが合理的です。
理由は2つあります。1つは、この章が実務経験で自然に身につくものではないため。もう1つは、四肢択一式(一部複数選択を含む)という出題形式では、あいまいな記憶だと似た選択肢に引っかかりやすいためです。
一方、生成AIの仕組みや活用事例は、普段からAIツールに触れている方であれば比較的スムーズに進められます。ここに時間をかけすぎず、記憶が必要な章に回す配分を意識してください。
合格ラインは何点?採点方式について
GUGAは合格基準を公式には公開していません。各種の試験対策情報では正答率70〜80%程度が目安として紹介されていますが、情報源によって数値が異なっており、確定した基準として扱うことはできません。
「公表されていない」ことをどう受け止めるか
合格ラインが非公開である以上、「何点取れば安全か」を正確に知る方法はありません。
ただ、実務的な結論はシンプルです。目安として語られている数値の上限(正答率80%程度)を想定して準備しておけば、基準がどこにあっても対応できます。60問中48問を目標に置く、という考え方です。
なお、試験問題そのものも非公開とされており、過去問は公開されていません。市販の問題集に収録されているのは、公式テキストに準拠して作られた模擬問題です。
時間配分の考え方
60分で60問という形式は、単純計算で1問あたり1分です。四肢択一式(一部複数選択を含む)であることを踏まえると、極端に時間が足りない設計ではありません。
ただし見直しの時間を確保したいなら、1周目を40〜45分で終える意識が必要です。判断に迷った問題には印をつけて先に進み、残り時間で戻る進め方が現実的でしょう。
不合格だった場合
2026年から試験は年5回開催されています。仮に不合格だったとしても、次の受験機会まで長く待つ必要はありません。学習の記憶が残っているうちに再挑戦できる点は、この試験の受けやすさのひとつです。
合格までに必要な勉強時間はどれくらい?

忙しくて、まとまった勉強時間が取れません。それでも間に合いますか?

1日1時間ずつ続けるなら、2〜4週間が一つの目安です。時間の長さより、期間を空けすぎないことが大切です。最初から完璧に覚えようとせず、全体を一度通すことから始めてください。
当校では、学習時間の目安を15〜30時間程度と考えています。1日1時間の学習であれば約2〜4週間、週末のみで週合計2〜3時間を確保する場合は1〜3か月が現実的なスケジュールです。ただしGUGAが公式に定めた基準ではなく、生成AIに触れた経験の有無によって幅があります。
学習スケジュールの目安
| 学習ペース | 想定期間 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 1日1時間 | 約2〜4週間 | 平日に少しずつ進めたい方 |
| 平日30分+週末2時間(週合計約4.5時間) | 約3週間〜1.5か月 | 平日の確保が難しい方 |
| 週末のみ(週合計2〜3時間) | 約1〜3か月 | 平日はまったく時間が取れない方 |
「15〜30時間」という総量よりも、1日あたりに落とし込んだ数字で考えたほうが、計画は現実的になります。まとまった時間を確保しようとして結局着手できない、という失敗を避けやすいためです。
学習の進め方
順序としては、次の3ステップが基本になります。
1. シラバスを確認する(30分)
まず出題範囲の全体像を把握します。ここを飛ばすと、どこまで学べば十分なのかが分からないまま進むことになります。
2. 公式テキストを通読する(10〜12時間)
1周目は完璧を目指さず、全体を通すことを優先します。分からない箇所に立ち止まりすぎると、通読自体が終わりません。
3. 問題演習で穴を埋める(6〜8時間)
問題を解いて間違えた箇所をテキストに戻って確認する、という往復が最も効率的です。特に第4章(生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス)では、この往復回数がそのまま得点につながります。
期間が空きすぎないようにする
学習期間を3か月以上に伸ばすのは、あまりおすすめできません。生成AI領域は情報の更新が速く、期間が長くなるほど最初に学んだ内容の記憶が薄れます。1〜2か月で集中的に終えるほうが、結果的に負担は軽くなります。
独学で合格できる?講座を使うべきケース

独学と講座、どちらがいいんでしょうか?

合格だけが目的なら、独学で十分に届きます。ただ、取得後に業務で生成AIを使いこなすところまで見据えるなら、体系的に学べる環境のほうが近道になることもあります。
独学での合格は十分に可能です。公式テキストと問題演習で対応できる出題レベルであり、シラバスで範囲も公開されているためです。ただし、学習を継続する仕組みが必要な方や、資格取得後に業務で実際に使えるようにしたい方は、講座の利用が効率的です。
独学で使える教材
| 教材 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 公式テキスト | 出題範囲を体系的に網羅した基本教材 | 2,090円(税込)※2027年試験シラバス対応版 |
| GUGA公認テキスト&問題集 | 解説と演習問題、模擬問題を収録(日本能率協会マネジメントセンター発行) | 1,980円(税込)※公式テキスト第4版対応版 |
| マンガ形式の対策本 | 文系・非エンジニア向けにかみ砕いた内容(GUGA監修) | 2,090円(税込)※2026年2月刊 |
| GUGA公式のLINEクイズアプリ | スキマ時間の一問一答 | 無料 |
※価格は2026年10月時点の定価(GUGA公式サイト、各出版社の公式ページ)で、変動します。購入前に最新情報をご確認ください。
※LINEクイズアプリは出題形式が本試験と異なる旨がGUGAより案内されています。あくまで補助として活用してください。
※教材は必ず最新版を選んでください。シラバスが改定されているため、古い版では出題範囲を外す可能性があります。2027年2月試験以降を受験する場合は、2027年試験シラバスに対応した教材を選びましょう。
独学が向いているケース
- 自分でスケジュールを立てて実行できる
- 平日または週末に、まとまった学習時間を確保できる
- 資格取得そのものが当面の目的である
- 費用を抑えたい
講座が向いているケース
- 学習を継続する仕組みがないと途中で止まってしまう
- 何から手をつければいいか判断がつかない
- 資格取得後、実際に業務で生成AIを使えるようにしたい
- 疑問点をその場で解消しながら進めたい
正直な結論
この試験に限っていえば、独学で合格を目指すのは現実的な選択です。範囲が公開されており、教材も揃っています。合格だけが目的なら、無理に講座を使う必要はありません。
講座の価値が出るのは、「資格を取ること」より先を見ている場合です。取得後に社内でAI活用を推進したい、業務フローに組み込みたいといった目的があるなら、体系的に学べる環境のほうが到達点は高くなります。ご自身の目的に照らして判断してください。
他のAI資格と比べてどのくらい難しい?
G検定やE資格と比べると、生成AIパスポートは最も入門的な位置づけです。G検定は出題範囲がAI全般に広く問題数も多いため、学習負荷は生成AIパスポートを上回ります。E資格は認定プログラムの修了が受験要件となるため、さらにハードルが高くなります。
3資格の比較
| 項目 | 生成AIパスポート | G検定 | E資格 |
|---|---|---|---|
| 主催 | GUGA | JDLA | JDLA |
| 対象 | 全ビジネスパーソン | ビジネス活用層 | エンジニア |
| 受験資格 | 制限なし | 制限なし | 認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが必要 |
| 試験時間 | 60分 | 100分(オンライン) | 120分 |
| 問題数 | 60問 | 145問程度 | 100問程度 |
| 受験料 | 11,000円/学生5,500円 | 13,200円/学生5,500円 | 一般33,000円/学生22,000円(認定プログラムの受講料は別途) |
| 開催回数 | 年5回 | オンライン年6回+会場年3回 | 年2回 |
| プログラミング | 不要 | 不要 | 必要 |
出典:GUGA公式発表、JDLA公式発表(2026年10月時点)
※E資格の受験料とは別に、JDLA認定プログラムの受講料が必要です。受験を検討する際はJDLA公式サイトで最新情報をご確認ください。
どれから受けるべきか
判断の目安は次のとおりです。
生成AIパスポートから始めるべき人
生成AIを業務で安全に使えるようになりたい、AI領域の学習をこれから始める、非エンジニア職である。この条件に当てはまるなら、まずここからで問題ありません。
G検定を目指す人
AIやディープラーニングの全体像を体系的に押さえたい、事業側でAI活用を推進する立場にある。G検定はJDLAが主催し、累計受験者数は23万名を超える規模(JDLA、2026年9月時点)の検定です。出題範囲が広いぶん、学習量は生成AIパスポートを大きく上回ります。
E資格を目指す人
エンジニアとしてAIの実装に関わる。E資格は、JDLA認定プログラムを試験日の過去2年以内に修了していることが受験の条件で、数式や実装の知識が問われます。
順序としては、生成AIパスポート → G検定 → E資格という流れが、段階的で無理がありません。
難易度は上がっている?2026年・2027年の変更点
シラバスは年1回以上のペースで改定されており、2026年2月試験ではGPT-5、RAG、AIエージェントが出題範囲に追加されました。
さらに2027年2月試験からは、章立てを再編した新シラバスが適用されます。合格率自体は78〜81%前後で安定していますが、学習すべき内容は毎年更新されています。
2027年2月試験から適用される新シラバスでは、AIエージェントが独立した章になり、コンテキストエンジニアリングやプロンプトインジェクションなどの項目が加わります。リスクと倫理の章は「生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス」へ再編されます。2026年10月試験までは旧シラバスが適用されるため、受験する回に合わせて教材を選ぶ必要があります(GUGA、2026年10月時点)。
「難易度」ではなく「内容」が変わっている
ここは誤解されやすいポイントです。
2026年の合格率の推移を見る限り、試験が急に難しくなっている様子はありません。変わっているのは出題される内容です。新シラバスが適用される2027年2月試験以降の合格率はまだ公表されていないため、難易度への影響は現時点では分かりません。
生成AI領域は技術の進化が速く、1年前には存在しなかった概念が実務の標準になることがあります。RAGやAIエージェントはその代表例です。試験がこれを取り込むのは、資格としてはむしろ健全な運用といえます。
実務上の注意点
この仕様から導かれる注意点は明確です。
古いテキストで学習すると、出題範囲を外します。
中古の書籍やフリマアプリで安く手に入る教材には、旧シラバス対応版が混ざっています。数百円の節約が受験料11,000円を無駄にしかねないため、教材は必ず最新のシラバスに対応した版を選んでください。
購入時は「第◯版対応」といった表記と、対応する試験回を確認しましょう。GUGAの公式テキストは、2026年10月試験向けが第4版、2027年2月試験以降向けが第5版(2027年試験シラバス対応)です。(GUGA、2026年10月時点)
受験機会は増えている
一方で、受験する側にとって有利な変更もあります。2026年からの年5回開催への拡大がそれです。
学習を終えたタイミングで受験できる可能性が高まり、「準備は終わったのに次の試験まで4か月待つ」といった無駄が生じにくくなりました。試験内容の更新は速いものの、挑戦のハードル自体は下がっているといえます。
取得する意味はある?合格後にできること
生成AIパスポートは、業務で生成AIを安全に扱うためのリテラシーを証明する資格です。単体で転職に直結する性質のものではありませんが、社内でのAI活用推進や、上位資格へ進む土台として機能します。
「意味がない」と言われる理由
この資格について「意味がない」という評価を目にすることがあります。その指摘には、一定の妥当性があります。
合格率が約81%の民間資格である以上、これを持っているだけで専門家として評価されることはありません。難関の国家資格のように、取得そのものが希少価値を生むタイプの資格ではないからです。
それでも取得する価値がある場面
一方で、次のような場面では明確に機能します。
社内でAI活用を進める立場にある場合
生成AIの導入を提案する際、リスクや法的な論点を体系的に理解していることは説得力につながります。「なんとなく便利そう」ではなく、著作権や情報漏洩のリスクを踏まえて語れるかどうかは、実務では大きな差になります。
組織として共通の土台を作りたい場合
GUGAは団体受験の制度を設けており、企業・団体単位での取得が広がっています。全社員が同じ基準でAIリテラシーを持つことは、ルール策定や運用の前提になります。
AI領域の学習を始める入口として
出題範囲が明確で、15〜30時間程度(当校の目安)で到達できる設計です。学習の第一歩として設定するには、適した難易度といえます。合格後にG検定へ進む道筋も自然です。
期待値は正しく持つ
誤解を避けるために明記しておくと、この資格を取得したからといって、年収が上がる、転職が有利になるといった効果が保証されるものではありません。
位置づけとしては「スタート地点」です。生成AIを安全に扱う基礎を身につけ、そこから実務で使う、あるいは上位資格へ進む。その最初の一歩として捉えるのが、現実的な受け止め方だと考えます。
おわりに
生成AIパスポートの難易度について、要点を整理します。
- 直近の合格率は81.2%(2026年8月試験)。およそ5人に4人が合格している
- 60分・60問の四肢択一式(一部複数選択を含む)で、IBT方式のため自宅から受験できる
- プログラミングや数学の知識は不要。非エンジニア職でも対応できる
- 出題範囲はシラバスで公開されており、第4章(生成AIのリスク予防・AI倫理・ガバナンス)が対策の要
- 合格ラインは公式非公表。正答率80%程度を想定して準備するのが安全
- 必要な勉強時間の目安は15〜30時間程度(当校の目安)。1日1時間なら約2〜4週間
- 独学で合格を目指すのは現実的。講座は取得後の活用まで見据える場合に有効
- シラバスが毎年更新されるため、教材は必ず最新版(受験時期に応じた第4版または第5版)を選ぶこと
「難しそう」という理由で受験をためらっているのであれば、データを見る限り、その心配は実態より大きい可能性があります。範囲が公開されていて、15〜30時間程度で届く。生成AIの基礎を体系的に押さえる機会として、検討する価値のある試験です。
学習の進め方や、取得後にどう実務へつなげるかで迷われている場合は、無料カウンセリングでご質問いただけます。

AI知識を有効にビジネス活用する
生成AIコースAI技術とは何か、生成AIをビジネス活用する上で必要な知識を体系的に網羅して学ぶコースです。生成AIに代表されるChatGPTや画像・動画生成の活用法はもちろん、ビジネスに活用するうえでの失敗事例やリスクとその対処法までを学ぶことができます。
インターネット・アカデミーの「生成AIコース」では、AIの基本的な仕組みから、生成AIの活用方法、RAGやAIエージェントといった新しい技術、そして業務で使う際のリスクと対処法までを体系的に学べます。学習の目安は12〜24時間で、本記事で紹介した勉強時間の目安とほぼ重なります。
資格の取得だけでなく、取得後に業務で実際に使えるようになるところまで見据えたい方は、ご検討ください。まずはお気軽に無料体験レッスン・カウンセリングにお越しください。
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5人に4人が受かるなら、生成AIパスポートって簡単な試験なのかな?