遠隔診療がiPadで可能に?ひろがる医療現場へのICT活用

遠隔診療がiPadで可能に?ひろがる医療現場へのICT活用

近年、AIやビックデータの活用が様々な分野で期待されています。 私たちの生活に密接にかかわる医療分野においても、 AIやICT(情報通信技術)を取り入れる事例が今後増えていくことが予想されます。 というのも、日本の医療は現在、高齢化、医療費の増大、地方の医師不足といった、 解決しなければならない多くの問題に直面しているからです。

今回は、順天堂大学医学部附属順天堂医院でも取り入れられることが発表された、 「遠隔診療」についてご紹介します。

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目次

遠隔診療とは

遠隔診療では、医療機関を受診する方が、生活環境を含めた、 なんらかの理由で直接来院できない場合に、ビデオチャットなどのツールを使って医師が診察を行います。

安倍首相は2017年の第二回未来投資会議で、遠隔診療やロボット診療の活用を推進する意向を示しました。 増加する医療費を抑えるために健康寿命を伸ばす取り組みが急務となっているためです。

実は、いままで日本での遠隔診療は、物理的に対面診療が難しいケースを除いて原則禁止であると認識されていました。 しかし、2015年に厚生労働省が遠隔診療の解釈を明確化したのをきっかけに、 遠隔診療サービスの提供が広がりを見せるようになりました。

iPadを活用した遠隔診療サービスが始まる

先日、順天堂大学医学部附属順天堂医院は、 iPadを使った診療サービスを脳神経内科で開始すると発表しました。 本サービスは、パーキンソン病や認知症といった神経疾患や慢性疾患患者の通院負担を軽減することを目的としています。 このように、遠隔診療を導入することによって、患者が通院する際の身体的な負担のほか、 交通費といった金銭面の負担も軽くすることができるというメリットがあります。

同病院の診療には、日本アイ・ビー・エム(IBM)開発の遠隔診療アプリが活用されることとなっています。 本アプリを通して、ビデオ通話で医師と患者、その家族や患者宅の医療関係者が顔を合わせて会話することができます。 さらに、薬局に直接処方箋を送付し、患者宅に届けることもできるので、患者の通院負担が大幅に軽減されます。

iPadを活用した遠隔診療サービスが始まる

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遠隔診療の効果とは

遠隔診療に適した症状であれば、対面診療と同程度の効果があるといわれてます。 一般に、生活習慣病の患者、高齢者診療、産婦人科など幅広いニーズがあるといわれる遠隔診療。 地方で深刻な医師不足解消への活用にも期待がされています。

また、医療現場でiPadの利用を進めることによって、医療や介護に関するビックデータを蓄積させていけば、 今後はAIが患者それぞれに的確なアドバイスをすることが可能になるかもしれません。

ICTの発達により、多様な働き方の変化が身近な部分にも広がりつつあります。 限られた人手によって支えられている日本の医療ですが、ICTを活用して、 医療従事者・患者それぞれの負担を軽減することがますます必要となるでしょう。 今後の医療分野における新しい取り組みに引き続き注目ですね!