【IoT資格取得のススメ】IoT技術者向けの資格とは?
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- 2019/04/29
近年、IoT(Internet of Things)技術は急速に発展し、「身のまわりのあらゆるモノがインターネットにつながる」時代がすぐそこまで来ています。IoT時代のICT基盤ともいえる5Gサービスも2020年には本格的に始まることから、今まで以上にIoTサービスの種類は増え、市場規模も大きくなるでしょう。
このような状況があることから、IoTに関わる資格に今注目が集まっています。今回は、IoT資格の種類や試験範囲についてご紹介します。仕事でIoTに関する資格が必要になったという方や、資格を活かしてエンジニアとして転職したいとお考えの方などはぜひご一読ください。
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目次
IoTとは?
IoTとは、「Internet of Things」の略称です。「身のまわりのあらゆるモノがインターネットにつながる」仕組みのことで、モノが相互通信し、遠隔からも認識や計測、制御などが可能になります。人が操作してインターネットにつなぐだけでなく、モノが自らインターネットにアクセスすることができるというのも、IoTの特徴です。
IoTの活用事例などについては、『IoTとは?モノのインターネットの活用事例』という記事も参考にしてみてください。
参考
総務省 2020年の5G実現に向けた取組IoT資格のご紹介
ここでは、IoT資格を2つご紹介します。
IoT検定
画像引用:iotcert IoT検定制度委員会
IoT検定とは?
IoT検定は、IoT検定制度委員会によって運営されている資格試験です。この団体は、複数の業界団体・企業・有識者で構成されており、IoT、AI、ビッグデータ等の技術やマーケットについての知識・スキルの可視化を行うべく、2018年10月から検定試験の提供が開始されました。検定を行うことにより、一層IoTを普及させることを目的としています。
IoT検定で問われる要件としては、技術的な視点だけでなく、マーケティングやサービスの提供、ユーザーの視点からどのようなスキルが必要か判断する能力が求められます。また、開発者、ユーザーそれぞれの立場でIoTを企画・開発・利用するために必要な知識も求められます。
IoT検定の構成
IoT検定には以下の4種類の試験があります。
1.IoT検定ユーザー試験 パワー・ユーザー(IoT-PU)
試験方法 | CBT(三肢択一) |
---|---|
試験時間 | 40分+アンケート |
出題数 | 48問(8分野×6問) |
評価方法 | グレード制
|
開催時期 | 通年受験可能 |
受験料金 | 8,640円(消費税込) |
2.IoT検定レベル1試験 プロフェッショナル・コーディネータ(IoT-PC)
試験方法 | CBT(四肢択一) |
---|---|
試験時間 | 60分 |
出題数 | 70問 |
評価方法 | 合否(60%以上の政界で合格) |
開催時期 | 通年受験可能 |
受験料金 | 10,800円(消費税込) |
3.IoT検定レベル2試験 プロフェッショナル・エンジニア(IoT-PE)
試験はまだ実施されておらず、詳細は準備中です。
4.IoT検定レベル3試験 プロフェッショナル・アーキテクト(IoT-PA)
試験はまだ実施されておらず、詳細は準備中です。
1はIoT一般ユーザー向けで、最も難易度の易しい試験です。2~4はIoTプロフェッショナル向けで、2→3→4の順で難易度が上がります。
求められるスキルレベルの詳細は以下を参照してみてください。
IoT検定ユーザー試験 パワー・ユーザー スキルレベル IoT検定レベル1試験 プロフェッショナル・コーディネータ スキルレベルおすすめの対象者
IoT検定公式ウェブサイトでは、IoT資格取得を次のような方におすすめしています。
- IoTを取り入れる組織の経営者および管理者
- IoT化を推進するプロジェクトの企画担当者
- IoTを活用しデータ分析を行う利用者
- IoTシステムの構築・保守運用に携わるエンジニア
IoTシステム技術検定試験
ビジネスイノベーションを推進する IoTシステム技術検定試験IoTシステム技術検定試験とは?
IoTシステム技術検定試験は、IoTシステム構築・活用に関する知識を中心に、その習熟度を検定することでIoTシステム構築に関係する技術者のスキルアップを図ることを目的としています。MCPC(モバイルコンピューティング推進コンソーシアム)という、モバイルコンピューティングの普及促進を目的に設立された団体が実施する検定で、5年間で5万人以上のIoT技術者を新たに創出することを目指しています。
IoTシステム技術検定試験の構成
IoTシステム技術検定試験は、基礎、中級、上級の3つのグレードに分かれています。
基礎(IoTアドバイザー)
IoTに関する基礎知識を理解しているかを問われます。
試験方法 | 選択式マークシート |
---|---|
試験時間 | 60分 |
出題数 | 60問 |
受験資格 | どなたでも受験可能 |
受験料金 | 一般10,800円(消費税込) |
中級(IoTエキスパート)
IoTシステム構成や構築技術、データ活用技術、セキュリティ対策技術などのIoTシステムを構成する基本技術に関する知識が問われます。
試験方法 | 選択式マークシート |
---|---|
試験時間 | 90分 |
出題数 | 80問 |
受験資格 | どなたでも受験可能 |
受験料金 | 一般15,100円(消費税込) |
上級(IoTプロフェッショナル)
IoTのシステム構築・活用に関する、より実践的な専門技術を問われます。 2019年4月の時点で、上級検定はまだ行われていません。
IoT検定とIoTシステム技術検定試験どっちが良い?
IoT資格取得を考えているけれど、IoT検定とIoTシステム技術検定試験どちらの資格を取得したらいいのか迷っているという方もいるかもしれません。
現時点で、どちらが良いかはっきり言うことは難しいというのが現状です。というのも、IoT検定、IoTシステム技術検定試験どちらも比較的新しい資格ですし、上級の試験についてはまだ実施されていないからです。また、合格率や合格者数が公開されていないため、難易度についても判断が難しいと言えます。
まとめ
IoT検定とIoTシステム技術検定試験を簡単にご紹介しました。試験についてもっと詳しく知りたいという方は、公式ページを参考になさってください。
比較的新しい資格ですが、IoT技術の発展を考えると、この先重宝される資格といえるでしょう。仕事でIoTに関する資格が必要になったという方や資格を活かしてエンジニアとして転職したいとお考えの方などはぜひ資格取得を考えてみましょう。
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