ドローン×農業!?各国で始動しだしたスマート農業とITのこれから
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- 2018/02/16
スマート農業という言葉を聞いたことはありますか?最近ニュースでも取り上げられるようになり、 ご存知な方も多いのではないでしょうか。スマート農業とはロボット技術や情報通信技術などを駆使して 省力化や大規模生産、品質の向上を目的とした新しい形の農業です。 農林水産省は2013年の時点でスマート農業の実現へ向けて動き出しています。 今回はそのスマート農業が実際にどのような形で行われるのか詳しく紹介していこうと思います!
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目次
IT関連企業オプティムによるドローンによる農薬散布
IoT(日常生活にある様々なものとインターネットがつながること)やモバイル関連のITベンチャー企業であるオプティムは 2017年12月26日にドローンやIoT、AIを用いて低農薬の作物栽培を支援するプロジェクトを発表しました。
このプロジェクトはまず農家にドローンなどのシステムを無償で提供し出来上がった作物をオプティム側が市場価格を参考に買い取ります。 そして付加価値をつけて消費者に売り出しその時の利益をオプティムと農家、流通業者で分配するのです。 今までは農家が被るはずだったリスクをオプティムが肩代わりする形となり農家側は安心してスマート農業にシフトと変更できるのです。
オプティムは2017年に佐賀県で行った実証実験についての成果も発表しました。 ドローンによる農薬散布は撮影した畑の画像をAIが自動解析し、虫のついているところをピンポイントで散布する形式です。 農薬を畑全体に散布する必要がないので農薬散布量は今までの10分の1以下まで削減できました。
また、佐賀大学監修のもとで残留農薬を測定したところ未検出とのこと。 通常なら3.0ppm検出される農薬成分エトフェンプロックスが0.01以下であり、 そのほか測定した3つの農薬成分どれについても0.01ppmという素晴らしい結果を出しています。
また収穫した大豆を枝豆用として福岡市のデパートで"スマートえだまめ"という商品として販売しました。 スマートえだまめは非常に低農薬な商品であることから通常の枝豆の3倍の価格で販売されましたが販売して2日で完売しました。
自動車に続いて自動運転技術が搭載されたロボット農機!
農耕機械を売り出している会社であるクボタは自動運転に対応するトラクタ、田植機、コンバインを2017年1月に公開しました。 また、同年6月には人間の監視下で無人走行や有人機との2台体制で協調運転が可能な"アグリロボトラクタ(SL60A)"を試験販売しました。
2018年には一般販売が可能になる予定とのことです。クボタの自動運転農機はGPSを使用しており、 人が乗らずとも農作業が可能となっております。使用方法としてはまず農作業に最適な自動運転ルートの作成のため、 最初は使用者が農機に乗って手動で外周を回る必要があります。しかし、手動運転はこれだけです。 あとはリモコンでスタートされると自動で作成されたルートマップに沿って自動運転していきます。 この時農機が運転で出す誤差は数cmに抑えられています。 農業人口が減少する中、ロボット農機は熟練者でなくとも利用でき、農業での負担を軽減してくれます。
まとめ
今回ご紹介したものはスマート農業のごく一部です。農産業の高齢化、農業人口の減少が叫ばれる中、 このスマート農業は日本の農業を立て直す手掛かりとなるのではないでしょうか。 農業のように一見してITと関わりがないように見える産業もIT化が進められつつあります。 今後の将来のためにITについて学んではみませんか?
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