Amazon goやBingo boxに続いて日本でもついに登場した無人決済!日々進歩するITの世界はどこまで行くのか
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- 2018/03/14
JR東日本は2017年11月20日にITを使った面白い技術を発表しました。それは大宮駅(埼玉県)で行われたコンビニの無人店舗の実証実験です。この試みは駅構内のコンビニで問題となっている慢性的な人手不足をITで解決することを目的に行われました。
このコンビニでの買い物の仕方はとても簡単です。店の入り口で"Suica"などのICカードをタッチして店に入り、好きな商品を手に取ります。そして、店の出口にあるディスプレイで購入品と金額を確認してICカードをタッチするだけなのです。商品のバーコードを読み取る必要はなく、その代わりにAIが店内にあるカメラから人々の商品購入情報を確認しています。このAIは商品をポケットやバッグに入れても問題なく商品を数えることが出来るのです。またこのような無人決済はほかにも国内外で作られています。今回は日々進むIT技術として日本の無人決済だけでなく海外で一足先に成功を収めている無人決済を紹介していこうと思います!
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目次
ローソンが深夜帯の無人レジ
ローソンは2017年12月4日に、午前0時~5時の間のみ"無人"で決済できる店舗を今年の春から首都圏の2~3店舗で実験的に導入することを発表しました。ローソンの無人決済の方法はJR東日本のやり方とは少し異なり、スマホを利用するものです。
利用客はあらかじめダウンロードしたスマホアプリを起動し、入店時にかざします。そして店内でほしい商品を選び、自身で商品のバーコードをスマホで読み取ります。買い物が終わったらレジのタブレットにスマホをかざし清算するのです。
防犯や品出しの観点から従業員が一人必要になりますが、最低限の人数で作業をこなすことが出来るようになります。深夜の慢性的な人手不足を補うものとして期待は高いですが、スマホを持っていない人や、スマホに慣れていない人には厳しいのではという意見も出ています。この実験的導入の結果によってはいろいろと改善が必要になりそうですが、少子化の進む日本にとってこれからの重要なIT技術になるでしょう。
中国で生まれた盗難ほぼゼロの無人コンビニ"Bingo box"
中国は日本と同じようにITを使った無人決済をしているコンビニがすでにあります。それはBingo box(ビンゴボックス)と呼ばれているコンビニです。このコンビニのすごいところは店の管理者はいくつものBingo boxを掛け持ちして営業し、店に従業員は常在していないのです。それにもかかわらず盗難や、意図的な器物損壊はほぼありません。日本では無人コンビニを出店する場合に頭を悩ます一つとして盗難被害があります。無人でありながらどうして盗難をほぼゼロにすることが出来たのでしょうか?
Bingo boxでの買い物のやり方としては店の前でスマホアプリのWeChatペイのQRコードを読み込ませ、本人確認をします。この時使うWeChatとは日本でいうLineのようなアプリで、中国では大普及しているアプリです。本人確認ができたら自動ドアが開き、店内に入ることが出来ます。商品には一つ一つRFIDタグ(近距離無線タグ)がついているので出口近くの精算用スキャナーの上に置くだけで自動精算されるのです。そしてWeChatペイなどで支払いを済ませれば自動ドアが開きます。
この仕組み見れば日本の無人レジと似ていますし、何が盗難防止効果を発揮しているかわかりませんよね? これには提携している会社にヒントが隠されているのです。
先程この店に入るのにはWeChatで本人確認する必要があるといいましたよね。中国では急激にIT業界が進歩し、日本よりもキャッシュレス化が進んでいます。中国ではWeChatペイやアリババペイといったスマホ決済が主流になってきているのです。中国ではスーパーやコンビニ、街中の小さな商店でもスマホ決済が不可能な店はほとんどありません。
Bingo boxではネットサービスであるアリババペイの芝麻信用( Zhima Credit)や、WeChatペイの騰訊信用(Tencent Credit)と連携を組んでいます。もし、Bingo boxで万引きなどをすればスマホ決済アプリ内で信用スコアが下がり警告されます。これはスマホ決済が主流の中国で生活をしていくにあたって大きなマイナスになります。
また、他人のIDを使った盗難対策も万全です。もし他人のIDで入店をしようとしても、店内に設置したカメラによりIDと本人の顔認証が一致しないことが確認され、店内のシステムに警告がいきます。それにより不審者が入店したとして、データベースと照合しこの人物の本当の名前は誰なのか特定するのです。
アメリカで始まったレジいらずの新型スーパー"Amazon go"
アメリカの無人決済システムは日本とも中国とも違い一風変わっています。Amazon goは「レジなし無人スーパー」として米ワシントン州シアトルで2018年1月22日に一般公開されました。店内に多くの人がいてもスムーズに"レジなし"で決済をしているのがAmazon goのすごいところです。
買い物の仕方として事前に登録したAmazonのアカウントを店内のゲートにかざし入店します。あとは好きな商品を手に取りゲートを通って店を出るだけ。簡単ですよね。このAmazon goの仕組みはどうなっているのでしょうか。
Amazon goの店の天井には多くのセンサーが設置してあり入店時からその人物をセンサーで追跡してどの商品をとったか、戻していたかなどをAIで確認しているのです。しかし、Amazon goでは棚の商品からの移動しかカウントされず人から人への移動の追跡はまだできないので、店内での商品の受け渡しは禁止されています。ここからわかるかもしれませんが、Amazon goでは日本や中国と違い無人店舗を目的とはしていません。逆に普通のコンビニよりも人は多くいます。
ではなぜ、Amazon goで無人決済をするのでしょうか。それはユーザーの体験がヒントになっています。このレジなし決済のやり方はユーザーにとって不快に思う手続きがありません。普通のレジなら決済の列が長いとか、従業員の態度が悪いとか何かしら不快に思うことがあるでしょう。ですがレジなし決済ではそのようなことは起こりません。いかにストレスなくユーザーに最適なサービスや体験をさせるかという点でこのAmazon goはITを使った無人決済技術で最先端の試みをしています。
まとめ
これまで国内ともに様々な無人決済システムについて話してきました。国によってその国民性に合わせてIT技術を活用しています。日本がこれから無人決済システムを商店でのどのような欠点を補うために使うのか、どのような利点を特化して人々に利用してもらうようにするのかは重要です。多くの国で取り組んでいる無人決済システムを日本が活用しないという選択をとることはないでしょう。ならば、これからどのような方向性に行くのか見極め、それに似合ったIT技術を取り込むことが課題となってきます。そしてこれは無人決済システムだけでなくほかの分野でも同じことが言えます。世界中で様々な分野がIT化している今、世界に出遅れないためにも自分の国にあった形で独自のIT技術を育てていかなくてはなりません。日本が先進国として世界をリードし続けるためにもITを発展させることは必要不可欠です。
ITにより世の中がどのように変わるのか、そもそもこのような無人レジなどのサービスは具体的にどのようなIT技術を学べばできるものなのか、興味がある方はインターネット・アカデミーの無料体験レッスンをお勧めします。無料体験レッスンでは、最新の業界情報をはじめ、プログラミングなどの簡単な体験も行うことができます。この機会に急激に発展し続ける世界のIT技術に対応することができる本物のIT技術を学んでは見ませんか? インターネット・アカデミーでは毎日無料レッスンを開催しております。 少しでも興味のある方はぜひお気軽にご連絡ください!