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意外に多い!?ネットバンクユーザーが注意すべきリスクとは

  • 2015/11/25
意外に多い!?ネットバンクユーザーが注意すべきリスクとは

いまや、身近なサービスとなったネットバンキング。 銀行取引の簡素化や、お得な利率など、多くの点でメリットがあります。

しかしその一方で、サイバー犯罪者が、オンラインバンキング利用者をターゲットとして虎視眈々と狙っているのも事実です。 どれくらいのネットバンキング利用者が現実的な危機にさらされているのでしょうか。 そして、どうすれば危険から身を守ることができるのでしょうか?

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目次

スマホを持つ人の4割がネットバンキングを利用

そもそもネットバンキングとは、インターネット上で行われる銀行取引(銀行に類する金融機関を含む)サービスのことを言います。

銀行としては、店舗を持たずに営業することができるため、店舗にかかる費用を節約し、その分サービスや利率に還元することができます。
利用者としては、店舗に出向かずとも預金残高照会や口座振込、口座振替などのサービスを利用することができ、大変便利です。

スマートフォンやタブレットなど、モバイルを中心としたマーケティングリサーチ機関であるMMD研究所(https://mmdlabo.jp/)が、スマートフォンを持つ15歳以上の男女を対象に、ネットバンキング利用について質問したところ
「現在利用している」が31.1%
「現在は利用していないが利用したことがある」が9.1%と
合わせて約4割もの人がネットバンキングの利用経験があると答えています。

属性別の内訳は、会社員が44.6%、主婦が30.0%、学生が13.3%となっています。

インターネットバンキングを利用している理由としては
「24時間いつでも利用できるから」が50.5%
「窓口やATMに行かなくてよいから」が47.0%
「リアルタイムで振り込み・決済ができるから」が38.4%と
利便性の良さを気にいっていると答えた人が多数を占めています。

危険に遭遇した人は10%

それでは、オンラインバンキングを利用していて実際に危険な目に遭った人はどのくらいいるのでしょうか。 上記の調査によれば、インターネットバンキングに関して、被害に遭った経験があると答えた人は10.5%でした。 10人に1人が被害に遭うということですから、ネットバンキングを利用する際には、危険は他人事ではない、ということができるでしょう。

遭遇した被害の内訳としては
「フィッシングメールの受信」が38.9%
「個人情報、口座情報の流出」が38.9%
「スパイウェアへの感染」が37.0%
実際に現金が不正に出金されてしまったケースも22.2%と報告されています。


危険から身を守るために

リスクがあるとしても、ネットバンキングは多くのメリットを備えているため、危険性を認識しつつ上手に付き合いたい、とお考えの方も多いでしょう。そんな方はぜひ、フィッシング対策協議会の 「インターネットバンキングの不正送金にあわないためのガイドライン」に一度目を通されることをお勧めします。

また、行動に移すべき具体的な対策には以下のようなものがあります。

  • オンライン画面で表示された乱数表等(第二認証情報)の入力は慎重に行い、取引先のネット銀行の注意喚起の画面も注意深くチェックしておき、偽画面に引っかからないよう警戒しましょう。
  • パソコンやスマホなど、ネットバンキングを利用する機器のバージョン管理を常に最新の状態にしておき、ウィルス対策ソフトを導入し、安全性を高めておきましょう。
  • ネットバンキングを利用する機器では、不審なサイトにアクセスしたり、怪しいメールを開いたりしないようにしましょう。ネットバンキングのみに利用する専用の機器を1つ用意するのが理想的です。

十分な対策と警戒心を持った上でネットバンキングを行えば、深刻な危険に遭遇するリスクを軽減することができます。 大切なのは、ネットバンキングにまつわる危機に対して関心を持ち、注意や警戒を怠らないようにすることです。

これまでもセキュリティ対策についての記事で紹介してきましたが、ちょっとした注意や対策で、自分の身を守ることができます。