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ネット銀行を使用するパソコンで注意しなければならないポイント

  • 2015/10/07
ネット銀行を使用するパソコンで注意しなければならないポイント

最近、私たちの暮らしに定着してきたネット銀行。 様々な長所がある半面、ネット銀行に絡んだ不正送金被害など、 ウイルス等のマルウェアに狙われる危険性も増大しています。

安心してネット銀行を利用するためには、 ネット銀行とやりとりするパソコンにも注意を払う必要があります。

今回は、ネット銀行を利用するパソコンにおける注意ポイントを見ていきましょう。

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目次

ネット銀行とは

ネット銀行は対面の店舗を持たずに、 ネット上での取引を中心として営業していることにその大きな特徴があります。

コンビニ大手のセブンイレブンのATMからいつでも預金が引き出せる「セブン銀行」、 楽天市場のポイントがたまる「楽天銀行」など、 ネット銀行は今や広く普及し、独自のサービスや取引も増大しています。

ネット銀行はパソコンやスマホ等を使って、 いつでもどこでも振込や残高・明細照会ができ、店舗を持たない分、 預金した際の金利が大手銀行よりも良いことも多いのがその特徴です。

その便利さとお得度で今や多くの人がネット銀行に口座を持っているのではないでしょうか。

ネット銀行の不正送金の被害とその種類

しかし、ネット銀行は便利な反面、口座から勝手に送金され、預金を奪われる被害も急増しています。

警察庁によりますと、平成26年上半期のインターネットバンキングの不正送金被害は、 1,254件、約18億5,200万円にものぼります。その被害はネット銀行に限らず、 インターネットバンキングを使う多くの銀行や信用金等にも拡大し、 法人名義口座に関する被害が増大しているのがその特徴でウイルスの悪質化、巧妙化もますます進んでいます。

ネットバンキングで不正送金を行うマルウェアには、大きく分けて二つの方向性があります。

マン・イン・ザ・ブラウザー型

マルウェア(悪意あるソフトウェア)にパソコンが感染すると、Webブラウザを監視します。 ユーザーがパソコンを使い、通常のネット銀行へのログインに成功すると、 マルウェアはその時点でブラウザを乗っ取って送信される情報を書き換え、 ユーザーが指定したのとは違う口座に預金を振り込ませます。

キーロガー型

キーロガーとは、キーボードからの入力を監視・記録するソフトで、 元々はバックアップなどに利用されていましたが、 悪意ある攻撃者によってパスワード等の個人情報を盗み取るために使用されています。 キーロガーは常駐型のプログラムで、ユーザーがら存在を気づかれないように動作することも、 セキュリティ上の大きな問題となっています。

ネット銀行につなぐパソコンが行うべき対策

専用パソコン

一番確実な防衛策は、「ネットバンキングのみに使う専用パソコンを用意する」ということです。 悪意ある攻撃者の多くは、メールに書かれたリンクをクリックさせたり、 管理の甘いWebサイトにマルウェアを潜ませたりする等の手口で、 パソコンにマルウェアを感染させようとします。

つまり、メールやサイト閲覧など、ネットバンキング以外の利用をしていると、 それだけマルウェア侵入の機会が増えるということです。 ネットバンキング以外のインターネット利用を一切行わないパソコンを利用することで、 犯罪者に付け込まれるリスクを減らすことができます。

しかし、個人でネットバンキングを利用する際に、 そのためだけの専用パソコンを用意するのも難しいかも知れませんが、 専用パソコンを用意できる方には一番の防衛策です。

セキュリティソフトを導入

セキュリティソフトを導入することで、マルウェアの感染をある程度防ぐことができます。 その際、セキュリティソフトといってもメーカーによって様々な種類や個性があり、 得意や不得意も違っているという点に注意する必要があります。

ネットバンキングの安全性を高めるためには、誤検出が少なく、 安定しているセキュリティソフトを選びましょう。 たとえば、「カスペルスキー インターネット セキュリティ」は、 誤検出が少ないソフトとして評価されているのでどれを選んで良いか迷われている方はぜひお試しください。

口座の出入金の動きに気を配る

万が一不正送金の被害に遭った際、いち早く気がつくために、 ネットバンキングのアカウントには定期的にアクセスし、 口座の出入金の動きに不審な点がないかチェックしましょう。 そして、身の覚えのない記録があれば、すぐに金融機関に連絡しましょう。

このように、ネット銀行は便利だからこその危険リスクを伴っているので、 常日頃から細心の注意を払い利用する必要があるのです。