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新社会人として覚えておくべきセキュリティマナー~公衆Wi-Fiの危険な罠~

  • 2016/03/23
新社会人として覚えておくべきセキュリティマナー~公衆Wi-Fiの危険な罠~

外出先でインターネットに接続する際、便利なのがWi-Fiです。 しかし、公衆Wi-Fiを安易に使ってしまうと、情報漏えいやウイルス汚染などの危険があります。 今回は、仕事用のパソコンやスマートフォンが危険に晒されないようにするために、公衆Wi-Fiについての知識をご紹介します。

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目次

便利なWi-Fiの仕組み

Wi-Fiとは、パソコンやスマートフォンなどを無線(ワイヤレス)でLAN(ローカルエリアネットワーク)に接続できる技術のことです。 Wi-Fiを利用するためには、Wi-Fi機器と電波の送受信を行ってLANとの仲介を行う機器(Wi-Fi親機)が必要です。

Wi-Fi親機が屋外に設置されている場合があります(無線LANスポット) これを利用すれば、駅などの公共施設やカフェなどでインターネットを利用することができます。 とても便利なWi-Fiですが、仕事用のパソコンやスマートフォンで安易に公衆Wi-Fiに接続してしまうと、思わぬ危険が待っています。

フリースポットに潜む危険

フリースポットとは、無線LANでインターネットができる環境を広く開放し、無料で自由に使うことができるサービスです。 厳密には、無線LANのアクセスポイントを置いた駅などの公共施設、宿泊施設やカフェなどの公共空間のこと、および、それを使った公衆無線LANのことをいいます。

身元(設置者)が公衆無線事業者であるとはっきりしている場合はまだしも、そうでない場合、知らないWi-Fiに接続するのはやめましょう。 というのも、Wi-Fiのアクセスポイントは全ての接続を監視・閲覧することが可能なので、便利に使っているつもりが、不正アクセスなどの被害に遭うおそれがあるのです。

こんな場合は接続しない

  • 「Free」や「Public」などの名前の付いた無線LANに接続すると、不正アクセスやウイルス感染のおそれがあります。
  • 「FON_FREE_INTERNET」「FON」「0001softbank」は暗号化が「None」です。すなわち、セキュリティ対策が施されていないため、大変危険です。

上記以外でも、知らないWi-Fiや管理者が不明のWi-Fiには接続しないようにしましょう。

公共施設のWi-Fiなら安心?

公共施設やカフェなどのフリースポットなら100%安全かというと、そうとも限りません。 公共施設のフリースポットは誰でも接続可能であり、暗号化されていないWi-Fiスポットや暗号化レベルが低いWi-Fiスポットが多く、容易に盗聴が可能です。

また、暗号化レベルが高いスポットであったとしても、暗号化キーに共通のものを使用している場合は、同様に通信内容を盗聴されるおそれがあります。 利用者が多いということは、それだけ多くの攻撃者が狙っていますので、不正アクセスなどの被害を受ける可能性が増大します。 公共施設のWi-Fiであっても、重要な情報は送信してはいけません。とくにIDやパスワードなどの重要な情報の送信は控えるようにしましょう。

攻撃者の手口

攻撃者はユーザーの通信を盗聴・傍受し、アカウント情報などのデータを収集します。 そのため、ユーザーの暗証番号やユーザー名が流出し、アカウントを乗っ取られるなどの被害が発生します。

被害に遭わないために

  • 基本的に、仕事用のパソコンやスマートフォンで公共施設のWi-Fiには接続しない方が無難です。接続する場合、重要な内容の送信は控えましょう。
  • 外出用のパソコンやスマートフォンには、セキュリティソフトの導入やOSの最新版のアップデートなど、セキュリティ対策を念入りに行いましょう。
  • スマートフォンのアプリで、Wi-Fiスポットの情報を接続の際に取得し、そのWi-Fiスポットが安全か診断できるアプリもありますので、活用しましょう。

まとめ

公衆Wi-Fiの危険性について知識を持ち、むやみに知らないWi-Fiにアクセスせず、適切に利用すれば、不正な攻撃の被害の多くは防ぐことができます。 この他にも、新社会人には学んでおくべき多くのセキュリティマナーが存在します。

また、インターネット・アカデミーの法人研修では、社員のセキュリティマナーについて、プロの教育者がリスク対策からリテラシー教育まで、ご要望に併せたカスタマイズ研修を行っております。新社会人の育成や社内のセキュリティ強化のために、是非ご検討下さい。