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被害を未然に防ぐ!Macを購入したらやるべきセキュリティ対策

  • 2015/09/25
被害を未然に防ぐ!Macを購入したらやるべきセキュリティ対策

今回は、Windowsに比べてウイルスに感染しにくいと言われているMacにも、 適切なセキュリティ対策を施す必要があることと、その具体的な方法について触れていきます。

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目次

Macなら安全?

一昔前までは、パソコンのOSといえばWindowsが圧倒的なシェアを誇り、 Macは企業等の職場ではほとんどみられませんでした。 Macを主に使用するのはデザイン系の職場などに限られていたからです。

逆に言うと、シェアが少ない分、 Macは不正な攻撃を行う攻撃者にとってはうまみが少ないOSでした。

どうせ手間をかけてマルウェアを作るなら、 広く普及しているWindowsのほうがターゲットとして魅力的だったのです。

それ故、Macは悪意ある攻撃者に狙われることが少なく、 「Macはウイルスには感染しない」という言葉が常識として通用したのです。

Macの普及と新たな脅威

ところが、最近はMacが業務用として使われる機会が増えてきています。

個人としても、家庭でMacを使っている方も多いのではないでしょうか。 これに伴い、攻撃者がMacをターゲットにした攻撃を行う機会が増加しています。

2012年には、60万台のMacがウイルスに感染する事件がありました。 2015年10月には、ロシアのセキュリティ企業が、Mac OS Xに感染する新しいマルウェアを発見しています。 「Macならば安全である。セキュリティは必要ない」という時代は終わったのです。

また、マルウェアからOSを守ることだけがセキュリティではありません。 個人情報や銀行口座の情報を狙ったフィッシング詐欺はOSを選びません。

自分がMacから離れている隙に、他人が勝手にMac内の情報を引き出したり、 監視ソフトを入れる可能性もあります。 うっかりMacを電車内に置き忘れたり、紛失するケースも考えられます。

いざという時のため、事前にしっかりとセキュリティ対策を行うようにしましょう。

どんなセキュリティ対策を取るべきか

Mac OS Xのアップデート

まず、一番の鉄則は、Mac OS Xを常に最新の状態にアップデートしておくことです。 アップデートには、多くの場合、脆弱性を修正するパッチが含まれています。 これを最新の状態にしておかないと、攻撃者に脆弱性を突いた攻撃をされる恐れがあります。 アップテートの通知が来たら速やかに行うようにしましょう。

ブラウザを最新版にしておく

また、ブラウザの脆弱性を利用して攻撃が行われることがあります。 普段使っているブラウザがSafariであれば、Mac OS Xのアップデートの際一緒にアップデートされる場合が多く、 またそれ以外のブラウザ、Google ChromeやFirefoxなども、デフォルトで自動更新されます。

従って、そのままにしておけば問題ありません。 この点について設定変更を行わないようにしましょう。

また、JavaやFlashをアップデートしておくことも大切です。 2012年に60万台のMacが感染した攻撃は、Javaの脆弱性を突いたものでした。

Appleメニューの「システム環境設定」の中にJava等のアイコンがありますので、 「ソフトウェアアップデート」にて自動的にアップデートする設定を有効にしてください。

ファイアウォールの設定

Mac OS Xにはファイアウォールが備わっていますので、これを有効にし、 外部からの通信及び内部からの通信を適切に制御しましょう。

具体的な設定方法は、Appleメニュー「システム環境設定」から、「セキュリティとプライバシー」メニューをクリックします。 「ファイアウォール」タブをクリックし、左下の鍵のアイコンをクリックします。 管理者名とパスワードを入力し、「ファイアウォールを入にする」または「開始」をクリックすることで、 ファイアウォールが有効となります。

ログイン時にパスワードを入力する

ログイン時にパスワードを入力するようにしておけば、紛失時等に中身が他人にみられる危険性が減ります。 Appleメニューの「システム環境設定」を選択し、「ユーザとグループ」メニューから設定を行うことができます。

また、同じく「システム環境設定」には、ログイン画面にオリジナルメッセージを表示できる機能が備わっています。 「セキュリティとプライバシー」メニューをクリックし、「一般」タブをクリックします。 「画面がロックされているときにメッセージを表示」にチェックを入れ、紛失時等に表示させたいメッセージを入力しておきましょう。