【セキュリティ基礎知識】サーバーとは?メインフレームサーバーとは?
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- 2015/01/23
皆さん、こんにちは。 本日から数回にわたり、セキュリティが必要になった歴史的背景を見ていきましょう。
今回はクローズなネットワークからオープンなネットワークになった背景を紹介します。 大きな流れとして、メインフレームを使用していた時代、サーバーが登場した時代、 そしてメインフレームサーバーが登場した時代と3つの段階に分かれます。
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目次
メインフレームに直接接続していた時代
メインフレームとは、企業や組織の基幹業務に利用される大規模なコンピュータのことで、 「汎用コンピュータ」や「汎用機」などとも呼ばれています。
1980年代以前は、ほとんどのシステムは集中管理、制御されたメインフレームや、 ミッドレンジと呼ばれる中規模クラスのコンピュータでした。
ユーザーがコンピュータを使用する場合、 まずダム端末と呼ばれるメインフレームと物理的に接続されている端末を通じて行いました。 ダム端末のダム(damb)とは「愚か者」という意味で、その名のとおり、ユーザーが入力した情報を 単純にメインフレームとやりとりするためだけに使用されており、限定された機能しか有していませんでした。 ダム端末とメインフレームの接続は専用ポートによるもので、1台のダム端末に1つのポートが必要でした。
このような仕組みでは、メインフレームとダム端末は物理的に接続できる距離でしか使うことはできません。 ネットワークを利用できるのは、メインフレームのある会社や組織の建物の中に限られます。
したがって、ネットワークを利用するユーザーはその組織の構成員のみでした。 このような初期のコンピュータネットワークのメリットは、セキュリティを考える必要がないことです。 なぜなら、ネットワークを利用する人は全て限られた組織内部の善意ある人間だと考えられるからです。
サーバーの登場
ダム端末はやがて、ある程度の処理を端末で行った方が効率が良くなるという考えの元に、 ワークステーションというコンピュータに進化しました。現在のパソコンの前身です。
また、中央のホストコンピュータも、このワークステーションから派生する形で現在のサーバーに進化しました。 最近では、メインフレームを使わずにパソコンやサーバーを使用し、 ネットワークを通じて相互に分散するタイプの分散型システムが広まっています。
しかし、サーバーには入出力が弱いという欠点があります。
メインフレームサーバーの登場
サーバーの入出力が弱いという欠点を補うために、メインフレームサーバーが生まれました。
メインフレームサーバーはメインフレームが進化したもので、 ほかのコンピュータからの大量の要求を処理する目的で作られているので、 出入力に強いというメリットがあります。
大量のデータを処理する場合には、 サーバーよりもメインフレームサーバーを利用する方がメリットが大きいといえるでしよう。