生成系AIとは?具体的な種類や使用上の注意点を解説!
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- 2024/11/22
AIシステム自体はこれまで数多くリリースされ、ビジネス領域において予測や自動化など多様な役割を担ってきました。昨今の生成AIの登場は産業革命に匹敵するほどのインパクトを世界中に与えており、企業だけでなく一般ユーザーからも高い注目を集めています。
そうですね。他にも翻訳や音楽を生成してくれるAIなどもあります。生成AIの種類や使用上の注意点について一緒にみていきましょう!
目次
生成系AIとは
生成系AI(ジェネレーティブAI)とは、学習したデータを元に、自動的にコンテンツを生成してくれるAIを指します。生成できるコンテンツの種類には、画像、文章、音楽、図面、プログラミングのコードなど、あらゆる種類があります。
生成系AIが注目される背景
ChatGPT のような生成系 AI アプリケーションは広く注目されています。Goldman Sachs によると、生成系 AI によって世界の GDP が 7% (約 7 兆 USD) 増加し、生産性の伸びが 10 年間で 1.5 パーセントポイントも上昇すると予測されているほどです。
クリエイティブな創造が可能に
従来のAIは大量のサンプルデータを基に特徴や傾向を分析することで、音声認識・画像認識・需要予測といった処理を行い、ユーザーのタスクをサポートしてきました。しかし、新しいものや価値を生み出すクリエイティブな処理は不可能と考えられていました。
一方、生成系AIはクリエイティブかつ柔軟な思考による創造が可能です。結果、生成系AIで制作できるものは楽曲や画像、動画、プログラムのコード、文章など多岐にわたり、さまざまな場面で活用されています。
無料サービスが提供され、生成系AIがより身近に
生成AIが身近な存在となっているのも、注目される理由でしょう。例えば、ChatGPTは、OpenAIのアカウントを作成すれば誰でも無料でサービスを利用できます。大手金融機関UBSの調査結果では、2023年1月時点におけるChatGPTの月間アクティブユーザー数は1億人に達したと報告されており、急速な成長を遂げています。
画像生成分野においても、これまでは無料ではなく有料サービスとして提供が主流でした。しかし、イギリスのStability AIが、高性能画像生成AI「Stable Diffusion」を無料で、かつ商用利用可能なライセンスのもとで提供を開始したことが話題になりました。
このように利用ハードルが下がり、誰でも手軽に活用できるようになった点も、生成AIが関心を向けられた理由と言えるでしょう。
生成系AIの種類
生成系AIには次のようなものがあります。
- 会話型AI
- 翻訳AI
- 要約AI
- 記事作成AI
- 画像生成AI
- 音楽生成AI
- 動画生成AI
会話型AI
会話型AIは、人間と自然な会話をすることができるAIです。チャットボット、バーチャルアシスタント、仮想コンシェルジュなど、さまざまなアプリケーションで使用されています。会話型AIは、膨大な量のテキストデータをもとに質問に答えたり、タスクを実行したり、人間の会話パターンを模倣したりすることができます。
翻訳AI
翻訳AIは、テキストをある言語から別の言語に翻訳することができるAIです。企業、政府機関、個人など、さまざまなアプリケーションで使用されています。翻訳AIでは、当該AIが得意な言語を把握して使いこなすことも重要です。
要約AI
要約AIは、テキストをより短く簡潔な文章に要約することができるAIです。学生、ビジネスパーソン、ジャーナリストなど、さまざまな利用者に使用されています。
記事作成AI
記事作成AIは、テキストベースのコンテンツを作成することができるAIです。ブログ投稿、記事、プレスリリースなど、さまざまなシーンで使用されています。
画像作成AI
画像生成AIは、入力されたデータを自ら学習、分析し、そこからオリジナルの画像コンテンツを生成することができるAIです。2022年よりAIの学習量が多くなったことで、画像生成の精度が向上しました。出力されるものがビジネスとして使える段階まで向上したことで、画像生成AIに対しての注目度が高まっています。
高いクオリティで画像を作成できるように進化していることから、作業の効率化が期待できます。完全にAIで作成したものに関しては著作権がありません。ですが、独自性があり、詳細に指示された画像に関しては、著作物として著作権が発生する可能性があるので注意が必要です。
音楽作成AI
音楽生成AIは、人工知能技術を使用して自動的に音楽を作成する技術です。
楽曲データを学習し、パターンを吸収することで新しい楽曲を生成できます。ユーザーのアイデアに沿った制作ができることから、楽曲制作に対して知識を持ち合わせていない方でも、AIが学習した既存のメロディやリズムのパターンを利用して、自分のアイデアが強く尊重されたクリエイティブな楽曲制作ができることが特徴です。
動画作成AI
動画生成AIは、人工知能を使用して自動的に動画を作成する技術です。
画像情報やテキストなどの情報から、そのイメージに最も近い動画を自動で生成するAIです。2023年以前までは高品質の動画生成はできませんでしたが、アメリカのRunway社より同年の3月より「Gen-2」と呼ばれる動画生成AIが登場しました。これによりクオリティの高い動画を生成できるようになっています。
想像を絶するクオリティー!動画生成AI「Sora」が登場
さらに、2024年3月にOpenAIが「Sora」という新しい動画生成AIを発表しました。
テキストプロンプトから最大60秒の動画を生成することができ、複数のキャラクターや複雑な動きを含むシーンの生成も可能です。
現在はデモ期間で、一般公開日は公表されていませんが、X(旧Twitter)ですでに話題になっています。フィードバック収集のためにOpenAIがアクセス権を付与したクリエイターたちからは、「Soraが生成する動画の繊細でリアルな描写は、これまでの生成AIを逸する」などという声があがっています。
Introducing Sora, our text-to-video model.
— OpenAI (@OpenAI) February 15, 2024
Sora can create videos of up to 60 seconds featuring highly detailed scenes, complex camera motion, and multiple characters with vibrant emotions. https://t.co/7j2JN27M3W
Prompt: "Beautiful, snowy... pic.twitter.com/ruTEWn87vf
生成系AIの進化によって、クリエイターの業務内容なども大きく変わりそうですね!
生成系AIを使用する際の注意点
利用が急速に広がっているChatGPTや画像生成AIですが、使用する際には注意が必要です。
使う際の注意点を記したガイドラインを日本ディープラーニング協会が公開しています。生成AIは誰でも手軽に使うことができる一方、情報漏洩や著作権などの権利侵害のリスクなども指摘されています。
おわりに
生成系AIはさまざまな職種で活用することができます。アメリカで年俸4500万円の求人が話題となったプロンプトエンジニアも、生成系AIを使う職種の一つです。
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ChatGPTも生成系AIに含まれるんだよね!