【Java入門】配列とは?まずは「宣言」「初期化」を押さえよう
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- 2018/01/25
Javaのソースコードには配列がよく出てきます。配列とはデータの入れ物であり、同じ型のデータを集めた箱が並んでいる状態を指し、出し入れを自由に行うことができる便利な表現形式です。
配列を利用することでデータが扱いやすくなります。本格的なプログラミングの学習に入る前に、配列の簡単なイメージをつかみましょう。今回は配列の宣言と初期化についてご紹介します。
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目次
配列とは
配列とは、同じ型のデータをまとめた箱の集まりのことで、それぞれの箱(要素)には番号(添字、インデックス)が0から順に割り振られます。配列を宣言するときに箱の数(要素数、つまり配列のサイズ)を決められますが、宣言の後は変更できないため注意が必要です。
配列が特に便利なのは、繰り返しの処理をする場面です。同じパターンの処理を何十回、何百回と繰り返す際、ソースコードを一つずつ記述すると膨大な時間がかかってしまいます。その点、配列を利用すれば同じ内容の命令をわずか数行のコードで表現することができ、非常に便利です。
ただし、異なるデータ型の変数を同じ配列として定義することはできません。変数宣言の際に気を付けるようにしましょう。
配列の書き方(宣言)
配列を宣言する書式
Javaで配列を利用するためには、最初に宣言を行う必要があります。宣言とは、「この型で、こんな要素を持つ配列を作ります」ということをプログラムに記述することです。配列宣言は「型名 変数名[];」(または「型名[] 変数名;」)という形式で記述します。既にプログラミング言語の仕様で定められた予約語を除いて、自由に変数名(配列の名前)を付けることができます。
- boolean flag[];
- double value[];
- int number[];
- String str[];
配列の書き方(初期化)
配列の宣言を行った後に、配列を初期化します。まず、「変数名 = new 型名[要素数];」と記述して、配列の要素数を決めます。これを配列の生成と呼びます。要素数を極端に大きく設定するとメモリを浪費するため、適切な値を設定してください。
先ほど宣言した配列に要素数を設定してみます。
- flag = new boolean[3];
- value = new double[7];
- number = new int[5];
- str = new String[6];
次に、生成された配列の各要素に初期値を設定します。例えば、配列numberに以下のように初期値を設定することができます。
- number[0] = 2;
- number[1] = 4;
- number[2] = 10;
- number[3] = -3;
- number[4] = 9;
配列の例
配列scoreにAさんの5科目のテスト結果(70点、64点、80点、91点、87点)を格納してみましょう。これまでは配列の宣言と初期化を別々に行っていましたが、以下のように同時に行うことも可能です。要素数は自動的に計算されるため、省略しています。
- int score[] = {70, 64, 80, 91, 87};
ここまで1次元配列について述べてきましたが、Javaでは多次元の配列を扱うこともできます。以下の例では、Aさん、Bさん、Cさんの5科目のテスト結果を、配列scoresに格納しています。
- int scores[][] = {{70, 64, 80, 91, 87}, {83, 66, 76, 90, 88}, {74, 90, 77, 89, 84}};
おわりに
配列が分かりづらいと感じる初心者の方も少なくありませんが、配列を利用することで他の人にも分かりやすい簡潔なプログラムを書くことができます。配列の使い方をしっかりとマスターしておくと、特にチームで開発を行うときに役立ちます。
インターネット・アカデミーでは、配列はもちろん、Javaの基礎から応用まで体系的かつ効率よく学ぶことができます。「Javaのテキストを読んでもよく理解できない」「一流の講師から直接指導を受けたい」という方は、Java講座やITエンジニア総合コースの受講をご検討ください。