【Java入門】コンパイル、クラス、メソッド...押さえたい基本用語まとめ
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- 2018/01/25

Javaプログラミングを学ぼうと入門書を購入したものの「用語の意味が分からず、挫折してしまった」という苦い思い出をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに専門用語はとっつきにくい印象を感じるものですが、これを理解しないことにはJavaをはじめとしたプログラミング言語を習得できないことも事実です。まずは基本用語を押さえることから始めましょう。
今回はJavaで押さえておきたい3つの基本用語「コンパイル」「クラス」「メソッド」についてまとめてみました。
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目次
「コンパイル」とは?

プログラミング言語で書かれたプログラムは人間が理解することができますが、コンピューター(CPU)には理解できません。コンピューターが理解して実行できる機械語に翻訳することをコンパイル、機械語へ翻訳するソフトウェアをコンパイラーと呼びます。
Javaは中間言語方式を採用しており、プログラムをコンパイルしてバイトコード(コンピューター内部の形式にいったん置き換えたもので、中間コードとも呼ばれる)を出力し、プログラムを実行するときは、JVM(Java Virtual Machine:Java仮想マシン)でバイトコードを機械語に変換して実行します。
「クラス」とは?

Javaをはじめとするオブジェクト指向言語では、プログラミングの対象をオブジェクト(Object:もの)として捉えます。クラスはオブジェクトの設計図(概念)であり、オブジェクトそのもの(実体)ではありません。クラスを利用するためには、実体に当たるオブジェクトを生成(インスタンス化)する必要があります。
クラスとオブジェクトの関係がよく分からないという方は、オブジェクトを自動車、クラスを自動車の設計図と考えれば理解しやすいでしょう。
Javaにはあらかじめ用意されているクラスの他に、自分でクラスを作成して利用することもできます。Javaの標準クラスには文字列を扱うときに用いられるStringクラスが含まれています。
クラスにアクセス修飾子(public、protected、private)を付けて、アクセスレベルをコントロールできるため、大規模開発をする際に便利です。
「メソッド」とは?

クラスを利用するために作成されたオブジェクトは、フィールド(属性)とメソッド(機能)という要素から構成されます。例えば、オブジェクトとして自動車を考えたとき、自動車の色や大きさ、排気量がフィールド、加速や減速、進行方向の変更がメソッドに該当します。
メソッドは自作することも可能ですが、数多くのメソッドがあらかじめ用意されているため、学習する過程で覚えていくと良いでしょう。
クラスとメソッドの概要を押さえたら、実際のプログラムを見て確認しましょう。
public class Example{ public static void main(String[] args){ System.out.println("Hello World!"); } }
上記は、「Hello World!」という文字列を画面に出力するプログラムです。 1行目を見ると、クラス名がExampleであること、public修飾子が付いているため、Exampleクラスはすべてのクラスからアクセス可能であることが分かります。
2行目から4行目がメソッドに当たります。Exampleクラスの中に記述されるこのメソッドはmainメソッドと呼ばれ、プログラムで1番最初に実行されます。mainメソッドは戻り値を返さず、文字列の出力だけをしてプログラムが終了します。
おわりに
コンパイル、クラス、メソッドという3つのキーワードは、Javaプログラミングで重要な項目です。特にクラスとメソッドは初心者の方には分かりづらいかもしれませんが、まずは今回ご紹介した例を参考にして、イメージをつかんでいきましょう。
今回ご紹介した基本用語を正しく理解するためには、Javaの基礎からしっかりと学ぶことが大切です。インターネット・アカデミーではプログラミングの基礎から確実かつ効率よく学ぶことができるカリキュラムをご用意しています。ぜひお気軽にお問い合わせください。