【Java】配列変数とは?大量のデータ処理の強い味方!(変数の応用)
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- 2018/01/25
開発するシステムにもよりますが、Javaのプログラムでは大量のデータを扱うことが少なくありません。膨大なデータを正確、かつ迅速に処理するためには、配列や変数といったプログラミングの基本を熟知しておくことが重要です。
今回は大量のデータ処理の強い味方、配列変数についてご紹介します。
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目次
大量のデータ処理を効率的に進めるには?
プログラミングでは、データのやりとりによく変数を使います。例えば、2人が試験を受験し、その平均点を求める場合は、得点を格納する変数score1とscore2を用意しておけば、平均点は(score1 + score2) / 2と求めることができます。
5人が試験を受験したときの平均点を求めるときも同様です。変数score1、score2、score3、score4、score5を用意して、平均点は(score1 + score2 + score3 + score4 + score5) / 5と計算されます。
しかし、この方法では平均点を求めるために、受験人数分の変数を用意しなければなりません。受験人数が100人や200人になると非常に手間が掛かってしまいます。また、試験を繰り返し実施したときの全期間の平均点を求める場合、受験人数が多くて用意していた変数が不足することも考えられます。
学生の試験結果などはデータ量が多いだけでなく、後でデータが追加されていく特徴がありますが、このようなときには配列変数を用いると便利です 。
配列変数とは?
そもそも「変数」とは?
変数とは、情報(データ)を入れておく箱のようなもので、変数に付けられた名前を変数名と呼びます。変数を利用する際は変数の型と変数名を記述する必要があり、これを変数の宣言といいます。イコール(=)を挟んで左側に変数名、右側に値を記述することで、変数に値を代入することが可能です。
変数の型には、整数を格納するint型、浮動小数点数を格納するfloat型、1文字を格納するchar型、真偽値(trueもしくはfalse)を格納するboolean型、文字列を格納するString型などがあります。
配列変数とは
配列とは、複数の同じ型の変数を並べて集めたもので、配列に付けられた名前が配列変数です。格納されたデータにはそれぞれ「インデックス」と呼ばれる、識別番号が付与されます。インデックスを指定することにより、配列データの出し入れが可能となります。
配列を使う場合、その変数名と格納できるデータの数をあらかじめ宣言しておかなければなりません。その後、データをそれぞれのインデックスに対応した箇所に格納し、プログラムで必要なときに取り出せるようになります。
配列変数の例
Javaで利用される配列変数のサンプルを見てみましょう。以下のサンプルでは、3人の氏名と点数、そして平均点を出力しています。今回は3人のデータをあらかじめ与えていますが、CSVファイルから大量のデータを読み込んで同様の処理を行うことも可能です。
public class ArrayVar{ public static void main(String[] args){ String name[] = {"suzuki", "kaneko", "takeda"}; int score[] = {84, 77, 89}; int i; int sum = 0; for(i=0; i<3; i++){ sum += score[i]; System.out.println(name[i] + score[i]); } System.out.println("平均点" + sum/score.length); } }
おわりに
今回はJavaにおける配列変数を用いたデータの処理についてご紹介しました。配列変数を身に付けるコツは実際にコードを書き、動作させてみることが一番です。データをどのように配列に格納したり、取り出したりしているのかを確認しましょう。
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