【Java入門】文字列を分割するsplitとは?(stringクラス)
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- 2018/01/25
Javaでは複数の処理をまとめたものをメソッドと呼びます。Stringクラスには文字列を操作するメソッドが数多く存在しますが、その中でも文字列を分割するsplitメソッドはよく利用されます。今回はsplitをはじめとするStringクラスのメソッドを紹介します。
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目次
splitとは
splitメソッドはStringクラスで定義されているメソッドで、指定した文字列を単に分割するだけでなく、分割数の上限を決めて分割することが可能です。分割した文字列はString型配列に格納したり、1文字ずつ分割してchar型配列に格納したりできます。
【Splitの書式】
split(正規表現の区切り文字 [,分割数の上限])
区切り文字として、カンマ、コロン、セミコロン、スペース、改行などを利用できます。分割数の上限に鉤括弧を付けている理由は、省略が可能であるためです。分割数の上限を省略した場合、対象とする文字列はすべて分割されますが、上限を設定した場合、上限値以上の分割はされません。
splitの使い方
表計算ソフトやデータベースは、CSV(Comma Separated Value)形式でデータを出力することができます。ここではsplitメソッドを使って、CSV形式の文字列をカンマの位置で分割して配列に格納してみましょう。以下のプログラムでは、文字列から5人の名前を取り出して配列nameに格納し、出力させています。
【プログラム例】
String str = "清水,山本,斉藤,高橋,渡辺"; String[] name = str.split(","); for(int i=0; i<name.length; i++){ System.out.println(name[i]); }
その他のStringクラスのメソッド
split以外にも、Stringクラスには文字列を操作するための便利なメソッドがあります。その中でもよく使用するメソッドをご紹介します。
length(文字列の長さを求める)
文字列の長さ(文字数)を値として返すメソッドで、「文字列名.length」の形で用いられます。配列の要素数を求めるときに用いられるlength(「配列名.length」)とは異なるため、気を付けましょう。
substring(文字列の一部を取得する)
既に存在する文字列から一部(部分文字列)を取得して、新たな文字列を作成するメソッドです。切り出す文字列はインデックス(文字列の先頭を0番目としたときの文字の位置)で指定します。 切り出す部分の開始位置だけを指定する(この場合、文字列の最後まで抜き出される)方法と、開始位置と終了位置の両方を指定して切り出す方法の2通りがあります。
trim(先頭と最後の空白を取り除く)
文字列の先頭、または最後に空白が存在している場合、それを取り除くメソッドです。
replaceFirst(最初に該当した部分文字列を置換する)
指定した正規表現に該当する最初の部分の文字列を、他の文字へ置換するメソッドです。
replaceAll(該当するすべての部分文字列を置換する)
指定した正規表現に該当するすべての部分の文字列を、他の文字へ置換するメソッドです。
おわりに
今回はStringクラスのメソッド、特にsplitメソッドについて詳しく取り上げましたが、Javaには他にも便利なメソッドが用意されています。なるべくオンラインドキュメントに目を通すようにし、少しずつメソッドの働きと使い方を覚えていきましょう。
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