脱炭素社会の実現に向けてIoT:Internet of Things(モノのインターネット)でできることとは?

第四次産業革命スキル習得講座
decarbonized-society-realized-iot

2020年10月26日、菅総理は所信表明演説において「2050年までに脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しました。そこでは環境分野のデジタル化や省エネの徹底などについても述べられましたが、政府は脱炭素社会の実現に向けて具体的にどのような対策を講じていくのでしょうか。
今回は、脱炭素社会を実現するために重要とされているIoT:Internet of Things(モノのインターネット)についての説明や、IoTがどのように脱炭素社会の実現に貢献できるのかなどについてご説明します。ぜひ、ご一読ください。

目次

  

地球温暖化の現状

「地球温暖化」は全世界が力を合わせて取り組まなければならない重要な問題です。 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の報告書によると、陸海合わせた世界平均地上気温は、1880年から2012年の期間に0.85℃上昇しており、地球温暖化は深刻な状況です。同レポートでは、地球の気温が2℃上昇すると、サンゴ礁が99%消滅したり、農作物を育てる人類の能力にも影響を及ぼし、飢餓や難民の問題がさらに深刻化するとも述べられています。これらのことから、0.85℃の気温上昇がどれほど深刻な問題なのか、人類に残された時間はこれまで考えていたよりもずっと短いなどということがわかります。

decarbonized-society-realized-iot

画像:環境省 地球温暖化の現状と原因、環境への影響

参考

IPCC第5次評価報告書 第1作業部会報告書 政策決定者向け要約 気象庁訳 地球温暖化の現状と原因、環境への影響
  
  

脱炭素(カーボンニュートラル)社会の実現

地球温暖化の大きな原因の1つが「二酸化炭素(CO2)排出量の増加」です。産業革命以来、人類は石油などの化石燃料を大量に使用したため、大量のCO2が排出され、大気中のCO2濃度は産業革命前に比べて40%も増加しました。CO2は温室効果を有しているため、CO2濃度の増加に依存的に平均気温が上昇してしまうのです。

IPCCの報告書では、「気候変動になんとかうまく対処しようとするなら、二酸化炭素の排出量を2030年までに2010年比で45%削減する必要がある」と述べられています。CO2排出量を削減するためには、なるべく早く世界をカーボンニュートラル(※)な状態にもっていき、平均気温の上昇を抑制する必要があるのです。

decarbonized-society-realized-iot
つまり、脱炭素(カーボンニュートラル)社会を実現することが、地球温暖化を解決するための1つの解決策になるのです。

(※)ある一連の人為的活動において、排出されるCO2と吸収されるCO2の量が同じであるという概念のこと。

参考

IPCC第5次評価報告書 第1作業部会報告書 政策決定者向け要約 気象庁訳 地球温暖化の現状と原因、環境への影響
  
  

イノベーションの推進が必要に

2020年10月26日、菅総理は所信表明演説において「2050年までに、温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、すなわちカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指す」と宣言しました。さらにそこでは、環境関連分野のデジタル化や省エネルギーの徹底などについても言及されました。

decarbonized-society-realized-iot

これらを実現することは簡単ではなく、技術分野でのイノベーションが重要であると考えられています。具体的な技術としては、水素・燃料電池、カーボンリサイクル、IoTなどが挙げられます。水素・燃料電池で走る自動車の普及や炭素資源を回収して再利用するカーボンリサイクルの技術を実現することができれば、大気中へのCO2排出量の削減が期待できます。また、IoT技術を活用し無駄なエネルギー消費を削減することも、脱炭素社会の実現につながります。このように、技術分野でのイノベーションを推進することが脱炭素社会を実現するためには必要なのです。

参考

菅総理所信表明演説「2050年までに脱炭素社会を実現」
  
  

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)が省エネの推進力となる

先述したように、脱炭素社会の実現に向けて技術分野でのイノベーションが重要です。ここでは、複数ある技術分野のうち、IoT技術によるイノベーションがどのように脱炭素社会の実現につながるのか詳しく説明していきます。

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)とは

decarbonized-society-realized-iot

IoTとはInternet of Thingsの頭文字を取った単語で、一般的に「モノのインターネット」と呼ばれています。簡単に説明すると、「身の回りのあらゆるモノがインターネットにつながる」仕組みを意味しています。IoTを活用すると携帯電話やパソコンがインターネットにつながるように、テレビやエアコン、自動車など様々なモノがインターネットにつながり、相互通信することで遠隔からも認識や制御が可能になります。

参考

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)とは?IoTの活用事例

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)でできること

IoTは様々な分野で活用されています。具体的にIoTを活用することでどのようなことができるのでしょうか。

モニタリング

decarbonized-society-realized-iot

IoT により、離れた場所にあるモノの環境(温度、湿度、気圧など)、モノの動き (衝撃、振動、移動など)、モノの位置 (存在場所など) などの情報を収集し、モニタリングすることができます。

予防・予知

IoTを活用したモニタリングにより収集したデータを処理・分析することで、離れた場所にあるモノの状態を把握し、故障や異常の予防を行うことができます。

データ連携・モバイル連携

IoTにより、スマートフォンなどのモバイル機器とあらゆるモノをインターネットを介してつなぎ、連携することが可能になります。

遠隔制御

IoT により、スマートフォンなどのモバイル機器を使用して連携したモノを遠隔制御することが可能になります。これにより、モノの保守作業などの効率化を図ることができます。

以上のように、IoTを活用することであらゆるモノをインターネットを介して連携することができるようになります。また、IoT化が進むとインターネットに接続されたあらゆるモノから膨大なデータを収集できるため、それらのデータをAI 資源として活用することもできます。「ビックデータの活用」、「AI技術の発展」という観点からもIoTの貢献する領域は非常に幅広いのです。

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)技術の進歩が省エネを推進する

IoT技術を活用することで、あらゆるモノの消費電力のデータを収集でき、データを「見える化」することができます。得られたデータを分析することで無駄な電力消費を抑えることが可能になるため、省エネを推進することつながります。それでは、省エネにつながるIoTの活用事例を簡単にご紹介します。

人感センサーを用いた照明システム

人がいるときのみ自動で照明がつくという人感センサーを用いたシステムは、無駄な電力消費を抑えるために開発されたシステムです。人がいないにもかかわらず照明をつけていては、無駄な電力消費になってしまいますよね。

工場設備のエネルギーフロー図

複雑かつ大量に電力を消費する工場においてもIoTは活用されています。 省エネを図る際に、対策の優先順位を決めることは投資対効果を上げるうえでも欠かせません。工場内のエネルギーの流れをIoT技術を用いて「見える化」することで、エネルギーを多量消費している設備がどれで、どこから優先的に改善していかなければならないのか、探ることができるようになりました。

HEMS(ヘムス)

decarbonized-society-realized-iot

HEMS」とは「Home Energy Management System」の略で、家庭用の電力管理システムのことを指します。HEMSを用いると、いつ、どの部屋の、どの機器が電力を多量に使用しているのかが一目瞭然になるため、省エネ対策が立てやすくなります。また、スマートフォンなどを用いてエアコンや給湯器のスイッチを遠隔から操作することで、無駄な労力をかけず効率よく省エネを推進することができます。

今後、今以上にあらゆる場面でIoTが活用されることで省エネが進めば、結果として脱炭素社会の実現が期待できるのです。

参考

資源エネルギー庁 省エネって何? HEMS(ECHONET Lite)認証支援センター
  
  

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)人材の育成が重要である

ここまでで述べてきたように、IoTを活用することで省エネを一気に推進していきたいところですが、IT人材に関して大きな課題があるためなかなか前に進まないというのが現状です。
経済産業省の調査によると、IoTなどを扱う先端IT技術者は2025年には約25万人、2030年には約38万人が不足すると予想されています。つまり、IoTの推進に必要不可欠な人材が不足してしまっているのです。
省エネを推し進めていく上で、IoT技術を有した人材を育成していくことも重要になってくるのです。

decarbonized-society-realized-iot

出典:IDC Japan「国内IoT市場産業分野別予測とユースケース別の事例考察

一見するとIoTとは関係ないような業界の人々も、今後IoTと関わる可能性は十分に考えられます。先を見据えて、IoT技術について理解を深めておくことも良いかもしれません。

  
  

まとめ

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)についての説明や、IoTがどのように脱炭素社会の実現に貢献できるのかなどについて、具体例を用いながらご紹介しました。
IoTは主に省エネ対策において大きな効果を発揮します。IoTを導入して工場内の電力消費を最適化したり、HEMSを活用して家庭内レベルで省エネを行うなど、すでにできることを着実に行うことが脱炭素社会の実現には不可欠です。IoTに対する理解を深め、できることをすぐにでも始めていきましょう。

  
  

IoT:Internet of Things(モノのインターネット)人材の育成なら インターネット・アカデミー

decarbonized-society-realized-iot

インターネット・アカデミーは、IoT:Internet of Things(モノのインターネット)に関して体系的にかつ最新の技術を学ぶことができるIT専門のスクールです。制作会社を母体にもち、そこで培ったノウハウを体系的にカリキュラムにまとめてお客様に提供しているため、実際の現場で役立つスキルを余すことなく学ぶことができます。個人のお客様だけでなく、法人向けのサービスも提供していますので、IoTについて理解を深めたい、IoT技術者になりたい、IoT人材を育成したいなどお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

インターネット・アカデミーのIoTを学習できるコース「IoTエンジニア育成コースA」は、経済産業省の第四次産業革命スキル習得講座(※1)に認定され、厚生労働省指定の専門実践教育訓練給付金制度厚生労働大臣指定講座(※2)の対象講座に認定されています。

(※1)「第四次産業革命スキル習得講座認定制度」は、IT・データを中心とした将来の成長が強く見込まれ、雇用創出に貢献する分野において、社会人が高度な専門性を身に付けてキャリアアップを図る、専門的・実践的な教育訓練講座を経済産業大臣が認定する制度です。

(※2)厚生労働省 教育訓練給付金

参考

インターネット・アカデミー SDGsへの取り組み Society 5.0
  
Webデザイン・プログラミングスクール インターネット・アカデミー

Web業界への就転職・キャリアアップを成功させたいと考えている方へ
1995年開校、日本初のWebデザイン・プログラミングスクールインターネット・アカデミー

自分にぴったりのコースが見つかる

プログラミングスクールのインターネット・アカデミーでは、Web業界を目指すあらゆる方にお応えすべく、多彩なコースをご用意しています。Web業界を目指すあらゆる方にお応えすべく、多彩なコースをご用意しています。

Webデザインを学びたい方

プログラミングを学びたい方

自分のペースとスタイルで学べる

毎回好きな受講形式を選んで学習することができるので、働きながらじっくり通いたい方も短期間での就職を目指す方も自分の都合に合わせて、スケジュールを組むことができます。

  • ライブ授業

    現役のプロインストラクター
    と仲間と学ぶメリット

    ライブ授業
  • マンツーマン授業

    インストラクターと
    1対1という贅沢

    マンツーマン授業
  • オンデマンド授業

    いつでも学びたいことを
    学べる

    オンデマンド授業

自分に適した学習方法を探す

インターネット・アカデミーでは、無料体験レッスンを毎日開催しています。デザインやプログラミングの体験ができるのはもちろん、実際の授業に参加したり、就職や転職のご相談、通学スケジュールのご相談なども承っております。

  • ご要望をお伺い

    ご要望をお伺い

    まずはお客様のご要望をお伺いし、お一人おひとりの目的や悩みに最適な内容にカスタマイズ。お客様専用の内容で当日ご案内いたします。

  • カウンセリング

    カウンセリング

    就職や転職、在宅で働きたいなど、お客様の希望を叶えるために専任のスタッフが最適な学習プランをご提案。現在の仕事のご相談なども承ります。

  • 体験レッスン

    体験レッスン

    「自分に向いている分野は?」「自分にできる?」そんな疑問を解決するレッスンを無料で体験。デザインもプログラミングもお試しいただけます。

無料体験レッスン・個別相談のご予約

当日ご希望の方やお急ぎの方は、フリーダイヤルにてご予約いただけます。

0120-746-555 フリーダイヤル受付時間(平日・土日) 10時-21時 オンライン予約

IT研修・人材育成のご相談を無料で承っております
法人専用社員研修、内定者・新人研修のご予約

インターネット・アカデミーでは、
あらゆるニーズに合わせた研修カリキュラムを取り揃えています。

「自社に最適な研修プランを相談したい」「研修費用の相談をしたい」「助成金を申請したい」など、お電話またはお問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

03-3341-3781 受付時間(平日・土日) 10時-21時 法人専用 お問い合わせフォーム
未経験からWebデザイナー/エンジニアへ転身!自宅でも校舎でも!無料カウンセリング実施中 すべての研修が【 Liveオンライン配信 】に対応!オンラインでお打合せ・ご相談