ノーコード・ローコードを活用してプログラミングをもっと簡単に！

ノーコードとローコード

ノーコード

ノーコード（NoCode）とは、ソースコードを記述しなくても、システムやアプリケーション、Webサービスなどのソフトウェア開発を可能にする方法のことです。これまでのシステムの構築は、専門的な知識を持ったエンジニアやプログラマーがプログラムを書くこと（プログラミング）でのみ行われていましたが、ノーコードを使うことで、プログラミングの知識がない人でも、コードを使わずにシステム構築を行えるようになります。ノーコードはプログラミング知識やスキルに関係なく、だれでも簡単にシステムを開発することを可能にするツールなのです。

ローコード

ローコード（Low-Code）は、必要最小限のソースコードのみを使ってシステム開発ができるツールです。0からコーディングを行うよりも少ないコードで、速く、そして簡単にシステムやアプリケーションを構築できるようになります。コードの知識は多少必要とされますが、プログラミングの時間を大幅に短縮することができるとして注目されているツールです。

ノーコード・ローコードが注目されている理由

DXをはじめとしたIT変革の時代が到来し、日本では慢性的なIT人材不足が問題になっています。この先ますます人材不足が深刻化していくことが予想されている中で、ノーコードやローコードは革新的な技術として注目されています。プログラマーやエンジニアでなくてもシステム構築を可能にしたり、プログラミングにかける時間を短縮できたりするツールとして、需要も高まっていくことが予想されています。

アイ・ティ・アール（ITR）は、2022年に国内のローコード/ノーコード開発市場規模推移および予測を発表し、ローコード/ノーコード開発市場の2020年度の売上金額が515億8,000万円で、前年度比24.3%増となったことを明らかにしました。さらに、2023年度には市場が1000億円を超え、2025年には現在の約3倍である1500億円を超える見通しだとしています。このことからも、ノーコードやローコードの今後の拡大は確実であると考えることができます。

ノーコード・ローコードでプログラマーやエンジニアの需要は減るのか？

ノーコードやローコードの勢力に押され、プログラマーやエンジニアの仕事が取って代わられてしまうのでは、という議論をニュースサイト等で見かけるようになりました。しかし、ノーコードやローコードが発展し、普及していったとしても、プログラマーやエンジニアの需要が減ることは考えにくいです。事実、ノーコードやローコードは、通常のプログラミングに比べてできることが限られています。そのため、発展的な技術はプログラミングを習って自ら習得しなければならないのが現状です。

さらに、プログラマーやエンジニアはこれから需要が高まっていく職業です。経済産業省の調査では、IT人材は現状約17万人不足しており、2030年には約79万人まで拡大すると予想されています。このことからも、IT人材の需要が減る可能性は極めて低いと考えることができるのではないでしょうか。

おわりに

今回は、プログラミングをぐっと楽にしてくれるツール、ノーコードとローコードについて説明しました。知識がなくてもシステム開発やアプリ開発を可能にするこれらのツールは、今後ますます注目され、発展を遂げていくでしょう。とはいえ、技術はあくまでも人間の手助けをするにすぎません。これからIT人材不足が深刻化すると予想されている中で、プログラミングの知識があることは強みになります。ノーコード、ローコードを使いこなしながら、さらに高度なプログラミングの知識を身につけることができたら理想ですね。

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