ユビキタスネットワークとは?日常生活で役立つサービスのご紹介!
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- 2023/10/30

日本独自の概念である「ユビキタスネットワーク」は、ネットワークを利用することで人々の生活が豊かなになることを目指したものです。いつでも、どこでも、何でも、そして誰でもネットワークにつながることでどのような場面で役立っているのか、そして、有効活用方法についてもご紹介します。

今回はユビキタスネットワークについて、関連性が高いIoTと一緒に説明していきますよ。
目次
ユビキタスネットワークとは
ユビキタスはいつでもどこでも存在するという意味があり、いつ、どんな場所であっても繋がるネットワークのことです。 「ユビキタス」という言葉は、2000年代に流行った言葉です。携帯電話やインターネットが普及したことで、2023年現在では、「ユビキタスネットワーク」はある種当然のものとなり、年々さまざまなサービスが提供され、人々の生活をより豊かにする社会を実現するネットワークとなりました。
ユビキタスネットワークとIoTの違い
ユビキタスネットワークとIoTの概念はとても似ており、どちらも機器にコンピューターが入っていて、遠隔操作できるネットワークです。
2015年に総務省が発表した 「平成27年版 情報通信白書」では、 「ユビキタスからIoTへ」と、経済構造の変化に触れられています。
「ユビキタス」という言葉が流行したのは2000年代で、それ以降「いつでも、どこでも、何でも、誰でも」つながるネットワーク社会として構築が進められてきました。パソコンやスマートフォン、タブレットといった従来型のICT端末が普及し、様々な「モノ」がセンサーと無線通信を介してインターネットの一部を構成するという意味で、こんにち、ユビキタスネットワークは実現しつつあります。
この後継にあたるのが「モノのインターネット」(IoT: Internet of Things)というキーワードです。
IoTのコンセプトは、自動車、家電、施設などあらゆるモノがインターネットにつながり、モノのデータ化や自動化等が進展し、新たな付加価値を生み出すことです。これにより、製品の販売に留まらず、製品を使ってサービスを提供するいわゆるモノのサービス化も発展することが期待されます。
これからのユビキタスネットワークとメリット
ユビキタスネットワークの実現に伴い、モノのインターネットと呼ばれるIoTの普及も拡大してきています。ユビキタスネットワークは今後、IoTとしてその重要性を加速させていくでしょう。

IoTのメリットは大きく分けて3つあります。
利便性の向上
IoTのメリットのうち、多くの人が実感しやすいのは、ユーザーの利便性向上でしょう。
離れた場所からでも管理、制御が可能になり、手動で行っていたことが自動化するなど、IoTが導入された製品は従来に比べ、各段に利便性が上がっています。
また、遠隔での管理や情報収集、人工知能への活用が可能になったことは、工業や農業、医療、インフラなど多様な分野への応用が期待できます。
生産性の向上
IoTの仕組みを活用することで、業務効率の向上やコストの削減につながります。
例えば、工場や倉庫での商品管理は、IoTが導入されることによって、在庫数やピッキングの進行状況がリアルタイムで確認できるようになり、一括管理を実現できます。データ上で管理ができるので、値段に変更があった際も一括でデータの変更が行えるようになります。
こうした自動化により、人為的なミスが減ることが期待できます。
また、遠隔操作が可能なので、現場が離れていたとしても管理可能になります。結果的に移動費や人件費などのコスト削減にもつながるのです。
新しいサービスやビジネスにつながる
IoTを導入することで、より正確かつ多くのデータを収集し、分析することが可能になります。取得したデータを活用することで、これまで解決できなかった企業課題や社会問題の解決にもつなげられることが期待されます。
IoTが可能にする膨大なデータの収集、分析から生まれる気づきは、新たなサービスやビジネスへの足掛かりとなるでしょう。
身近な導入例

実際にユビキタスネットワークが実現して、どんなものができたんだろう?
AR
ARとは、「Augmented Reality」の略で、日本語では「拡張現実」を意味します。
現実世界のものにコンピュータで情報を加える技術です。デバイスの画面を使って、利用者が見ている景色や本などの現実に、現実には存在しないデジタルコンテンツを表示することができます。
スマートロック
スマートロックは、スマートフォンを利用してカギの開閉ができる技術です。これはIoTの導入が進んだことで可能になりました。外出先でも施錠の状態を確認したり、カギを操作したりすることが可能なため、カギの閉め忘れがなくなり、防犯対策につながります。
音声での操作が可能なものなど、ハンズフリー解錠に対応している商品も出ており、そちらは手を使わずに解錠が可能です。
スマートロックを活用すれば、場所の時間貸しなどのシェアリングエコノミーの活性化を見込むこともできます。
MAGOボタン
シニア向けIoTデバイスの「MAGOボタン」は、高齢者と社会のつながりを強めるためのボタンです。離島の家に通信デバイスを設置し、ボタンが押されたら、その家にコールバックし、買い物の依頼内容を確認できる仕組みです。ボタンを押すだけでつながり、「天気・災害情報」「くらしの情報」「家族とのコミュニケーション」「コンシェルジュサービス」といった4つの安心機能が搭載されています。これも、IoTの登場が可能にしたもののひとつです。
おわりに
今回はユビキタスネットワークとIoTについて解説しました。インターネットの普及によって可能性が大きく広がり、私たちの生活はより便利に、そして豊かになっていきます。今後も新たなサービスが生まれていくことで、生活が快適になるだけではなく、社会問題などの解決にもつながっていくのです。インターネットの可能性は無限大です。これからどんな社会に発展していくのか、期待が膨らみますね。
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ユビキタスネットワークってなんだろう?