CCNAとは?受験するメリット、試験内容、対策方法を徹底解説!
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- 2023/05/13

今回はIT系に携わる方なら誰もが知るベンダー資格、CCNAについてご紹介します。ネットワークに興味がある方、IT系の資格に挑戦したい方、自分の市場価値を高めたい方にはお勧めの資格ですので、ぜひこの記事を読んで参考にしてください。
目次
CCNAとは?
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は世界最大規模の通信機器メーカーであるCisco Systems(シスコシステムズ合同会社)が認定するベンダー資格のことです。CCNAを取得することで、ネットワーク技術の基礎力およびネットワーク市場で圧倒的シェアを占めるCiscoルータやCiscoスイッチに関する技術の証明をすることができます。Ciscoの設けている「シスコ技術者認定プログラム」には以下の5つのレベルがあります。
- アーキテクト 最高水準の認定
- エキスパート 世界で認められる上級の認定
- プロフェッショナル 業務で即戦力となる中級レベルの認定
- アソシエイト ネットワーキングの基礎レベルの認定
- エントリー ネットワーキングキャリア構築のスタート地点
CCNAは上記の中でアソシエイトレベルに該当する資格です。CCNAは、実務で通用するスキルを身に付けたいという方がまず取得するべき資格です。
CCNAを受ける目的

CCNAは全世界で共通の資格であるだけでなく、世界中で最も有名なネットワーク資格の1つでもあります。そんなCCNAを取得することで得られるメリットを知って、受験する目的を明確にしましょう。
ネットワーキング技術の基礎が身につく
認定プログラムが公開されて以来、世界中のネットワークエンジニアと雇用者がシスコの技術者認定の取得を求めてきました。CCNAの試験の内容はネットワークの技術者として身につけておかなければいけない基本的な知識を問うものばかりです。CCNAを取得することで、Cisco 製品に関する知識はもちろん、ネットワーク技術者の実力を証明することができます。
スキルに対する市場価値の高さ
Cisco(シスコ)はネットワーク分野において業界最高の市場シェアを保っており、大多数のインターネットトラフィックがシスコのインフラストラクチャ製品によって構築されたネットワーク経路上を通過しています。Cisco(シスコ)の製品に関する知識やスキルは、ネットワークの業界では世界標準とも言えます。そのため、Cisco(シスコ)の認定するスキルは業界において高い市場価値を持つのです。
給与の増加につながる
IT人材の世界的な不足の影響で、ネットワークエンジニアの給与は高まる一方です。Cisco(シスコ)のRouting and Switchingの認定保有者の給与水準は68,000~120,000ドルであり、この認定でネットワーク管理スキルを証明できれば、米国では給与を約9%増加させられる可能性があるといわれています。
アソシエイト認定の種類
シスコ技術者認定には6つのグレードがあり、簡単な方から「エントリー」「アソシエイト」「スペシャリスト」「プロフェッショナル」「エキスパート」「アーキテクト」の順です。その中で最もポピュラーなものがアソシエイトレベルに属する「CCNA」です。なお以前は行われていた「エントリー」レベルの試験については、2020年の改定で「CCT」という試験のみに変更になりました。ただ「CCT」は英語試験となっており、日本語で受験できるエントリー試験は事実上の廃止となっています。
アソシエイトレベルの認定であるCCNAはネットワーク認定資格の基礎レベルとして位置づけられています。CCNAの中にも以下の9種類の試験があり、分野によって選ぶことができます。
- CCNA Cloud
- CCNA Collaboration
- CCNA Cyber Ops
- CCNA Data Center
- CCNA Industrial
- CCNA Routing and Switching
- CCNA Security
- CCNA Service Provider
- CCNA Wireless
ビジネスの分野で利用が進むクラウドやセキュリティ対策など、分野別に問われるスキルは異なります。この中で、もっとも受験者が多く一般的なものはCCNA Routing and Switchingです。CCNA Routing and Switchingは実用性が高く、日本のみならず世界中で知名度の高いネットワーク資格です。
今回はCCNA Routing and Switchingについて詳しくご紹介します。
「CCNA」は1種類のみ!
以前のCCNA試験は複数に細分化されていましたが、現在は統合され「200-301 CCNA」の一種類のみとなりました。ここではそれぞれの出題数・試験時間、出題形式や合格点の目安などについてご紹介させていただきます。
200-301 CCNAの試験範囲
- ネットワークの基礎
- ネットワークアクセス
- IPコネクティビティ
- IPサービス
- セキュリティの基礎
- 自動化とプログラマビリティ
100-105J ICND1の試験範囲
CCNA 試験 v1.0(CCNA 200-301)は、CCNA 認定に関する試験です。この試験では、ネットワークの基礎、ネットワーク アクセス、IP コネクティビティ、IP サービス、セキュリ ティの基礎、および自動化とプログラマビリティに関する受験者の知識とスキルが問われます。
- ネットワークの基礎
- LANスイッチングテクノロジー
- ルーティングテクノロジー
- インフラストラクチャサービス
- インフラストラクチャのメンテナンス
試験範囲についてさらに詳しく確認したい方は、リンク先の公式サイトをご覧下さい。
出題数・試験時間
CNNA 220 301の出題数は残念ながら非公開ですが、試験時間は120分となっています。CCNAは選択問題だけでなく筆記問題が存在します。さらに出題数も多いため、あまり1問に悩まず、まずは最後まで解ききることがおすすめです。
出題形式
出題形式はCBT(Computer-Based Testing)方式です。問題用紙・解答用紙ではなくコンピュータを用いて問題を解きます。マウスで操作する選択問題やドラッグアンドドロップ問題といった知識理解の設問だけではなく、キーボードを用いたシミュレーション問題など、実践的な問題も出題されるという特徴があります。
また、CCNAの出題形式には、多肢選択式だけでなく、ドラッグ&ドロップ式、キーボードを使用したコマンド入力式などがあります。
詳しくは公式サイトに出題形式を説明するチュートリアル動画がありますので、試験を受ける前に確認しておくと安心です。
Web問題集サイト「Ping-t」にて、ドラッグ&ドロップ式のサンプルが掲載されています。
合格点の目安
CCNAの試験問題は、配分が毎回ほとんど同じになるように、上記の試験範囲の中からランダムに選ばれます。同時に試験を受けている人でも試験内容は異なるため、合格点も個人によって多少変動します。合格点は公式には非公開ですが、一般的には1000点満点中800点~850点程度が合格点だと言われています。8割程度の正答率が求められているため比較的難易度は高めであると言えます。また、CCNAはバージョンアップを重ねるたびに難易度が少しずつ上がっており、以前よりも資格としての地位は上昇しています。
なお、コンピュータを用いた試験であるため、試験終了後すぐに画面上で合否が表示されます。
試験詳細
ここでは試験日程や会場、受験料等の詳細についてご紹介します。
試験日・試験会場
試験は基本的に日曜・祝日以外は毎日実施されています。申し込みに関しては希望試験日の前日までに申し込めば受験可能であるため、自分のスケジュールに合わせて受験できます。また、試験会場は「ピアソンVUE:テストセンターリスト」に掲載されている、全国に100以上ある試験会場の中から選ぶことができます。試験開始時間については試験会場によって異なるので、事前に確認しておきましょう。
受験料
200-301 CCNAの受験料は33,600円(税抜)です。
オンライン申し込みの場合、支払いはクレジットカード、または事前に購入したバウチャーで行うことができます。
また、テストセンターに直接行って申し込むことも可能です。その場合、テストセンターによっては上記以外に現金での支払いを受け付けているところもあります。
CCNAに向けた対策・勉強方法
CCNAの試験に関する参考書等は多くあり、Cisco(シスコ)が公開している試験の練習問題等も利用できます。これらを駆使して独学で試験に臨む方もいますが、ネットワークに関する知識がほとんどない方、同様の試験を過去に受けたことがない方は、スクールに通って効率的に学習を進める方法をお勧めします。基本的な内容から発展的なものまで、気軽に講師に尋ねることができる環境で、最短距離での資格取得を目指すことができます。
おわりに
今回は現在ネットワーキング業界で最も注目のシスコ認定資格、CCNAについてご紹介しました。CCNAはネットワーキングの基礎的なスキル習得のためだけでなく、自身のIT人材としての価値を高め、キャリアアップを目指す上でもとてもおすすめの資格です。
近年のIT人材の需要の高まりにより、CCNAをはじめとしたIT認定資格取得のための勉強や、Webに関する最新の知識についてスクールで学びたいという方が増えています。
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ネットワークの分野ではすごく有名な資格だよね!