Adobeの3Dデザインツール「Project Neo」beta版の機能まとめ。Illustrator連携でもっと便利に
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- 2025/04/07

Adobeの「Project Neo(beta)」は立体感のあるロゴやイラストなどを作成できる3Dデザインツールで、Illustratorとの連携が可能です。今回はProject Neoの機能やIllustratorと連携した使い方を紹介します。

Project Neoは3Dの図形やテキストを簡単にデザインできるツールだよ。Illustratorとも連携ができるから、両方使えるといろんな作品が作れそうだね。
目次
Project NeoとはAdobeの3Dデザインツール
近年はさまざまな3D制作ツールが登場しており、クリエイター界隈で大きな盛り上がりを見せています。最近は無料の3DCGツール「Blender」や、オープンソースの3Dモデル生成AI「Hunyuan3D」などが話題となっています。
そんな中、Adobeが発表したのがProject NeoというWebベースの3Dデザインツールです。同ツールでは、立体感のあるグラフィック、アイコン、イラスト、3Dピクセルアートなどを簡単に作成できます。
手動での計算は不要。直感的なインターフェースで編集、変更、回転、照明や遠近法などを調整して、さまざまな視点からデザインを追求できます。
Project NeoのパブリックBeta版は無料
2024年10月、AdobeがProject Neoのプライベートbeta版をリリースし、6万2,000人以上のユーザーが参加しました。そのフィードバックをもとに開発をさらに進め、そして2025年2月にパブリックbeta版の提供を開始しました。
現在、パブリックbeta版は無料で利用が可能。Adobe IDがあればすぐにプロジェクトを開始できます。
Project Neoは日本語に対応
Project Neoのパブリックbeta版は英語、日本語、韓国語、ドイツ語、フランス語などの言語(中国、ロシア、ベラルーシを除く)に対応しています。対応OSはWindowsとMacで、Google ChromeやApple Safariのブラウザ上で操作可能です。
Project Neoの機能と使い方を紹介
Project Neoには、3Dデザインにまつわる機能がたくさんあります。特に注目したい5つの機能を紹介します。
直感的なUIで3Dを簡単にデザイン
Project Neoでは、デザインのユースケースに特化したインターフェースを採用しています。IllustratorをはじめAdobe Creative Cloudツールを利用した人であれば、親しみを感じられる仕様になっています。
Project Neoの直感的なUIでは、以下のような操作を実行できます。
- 立方体や円柱、三角形などのオブジェクトを挿入
- ドラッグして図形を変形
- 図形を回転させる

図形を合体・融合させたり、いろんなスタイルを試したりして、デザインを楽しんでみましょう!
テキストに立体感をプラス
Project Neoでは、3D図形だけでなく3Dテキストを作成することも可能です。Adobe Fonts ライブラリから3万種類以上のフォントにアクセスできるので、イメージにぴったりのフォントを見つけられます。
Adobe Fontsで利用できる日本語フォントは約1,000種類です。2025年2月に日本語バリアブルフォント「百千鳥(ももちどり)」が追加されるなど、ラインナップも充実しています。
3Dの色味や質感を調整
Project Neoでは、3Dの色味や質感を調整する機能も搭載しています。2025年3月現在、用意されているスタイルは以下の通りです。
- リアル
- ベクターアート
- イラスト
- ピクセルアート
複数のスタイルフィルターを試して、数回のクリックでアートワークを一変させることができます。

いろいろなパターンを試して、ぴったりのスタイルを見つけてみよう!
リアルタイムでチームに共有
Project Neoのユーザーは、アートワークのリンクをほかの編集者と共有できます。共同作業者はWebブラウザからアートワークにアクセスし、3Dコンテンツを表示・レビューしてフィードバックを送信することが可能です。
複数人が異なる角度から確認できるので、チームで制作を進める際に便利です。
コンセプトをすばやく視覚化
Adobeの画像生成AI「Adobe Firefly」の技術を活用した"シーンから画像生成機能"では、Project Neoで作成した3Dコンテンツとテキストプロンプトを組み合わせて画像を生成することが可能です。
操作画面上で縦横比やコンテンツの種類を選択して、参考にしたい3Dコンテンツの画像をアップロードすると、画像の構図やテキストの指示をもとに画像が生成されます。参考にする画像をどれだけ再現するかは「強度」のバーで調整できます。
Illustratorと連携したProject Neoの使い方
Project NeoとIllustratorは互換性があり、それぞれのデータを送信してコンテンツを編集することができます。それでは、Illustratorと連携したProject Neoの使い方を紹介します。
使い方1:2D SVGファイルを読み込み3Dに変換
今回のProject Neo パブリックbeta版のリリースでは、2D SVGファイルをインポートする機能が追加されました。
この機能により、Project NeoではIllustratorからSVGファイルを読み込んで、2Dを3Dに変換できるようになりました。
使い方2:3DアートワークをIllustratorに送信
Project Neoで作成した3DデザインをIllustratorに送信することも可能です。この3DデザインはベクターとしてIllustrator内で自動的に表示され、調整したりディテールを追加したりできます。

つまり、Project NeoとIllustratorを連携させることで3Dから2Dへ、2Dから3Dへの変換ができるということです。

平面と立体の両パターンを作って比較する、みたいな使い方もできそうだね!
Project Neoのコミュニティで作品をチェック

Project Neoのコミュニティページでは、ユーザーが作成したアートワークを閲覧できます。履歴スライダーでお気に入りに追加して、コミュニティで共有されたアートワークの制作プロセスをタイムラプス方式で確認可能です。
Project Neoでどんなことができるのかを知りたい人や、次のデザインのインスピレーションを受けたい人はぜひチェックしてみましょう。
おわりに - Project Neoで3Dコンテンツを作ってみよう
Project Neoでは、直感的なUIで3Dコンテンツを簡単に作成できます。AIによる画像生成機能もあるので、デザインの効率がぐんと上がるでしょう。アートワークをほかの編集者と共有して、チームで協力しながらデザインを追求できるのも大きなポイントです。
Project NeoとIllustratorを連携すると、さらにデザインの可能性が広がります。インターネット・アカデミーの「Illustrator講座」では、ソフトの使い方はもちろん、デザインの方法も実践を通じて学べます。
興味のある方は、お気軽に無料カウンセリングまでお越しください。
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