WebデザイナーがECサイトを簡単に構築する方法

ECサイトの制作において、デザインは非常に重要な要素です。プログラミングやマーケティングに関する知識がないと、ECサイトは作れない、なんてことはありません。今回は、Webデザイナーの方が持ち前のデザインスキルを活かしてECサイトを制作するための方法をご紹介します。

WebデザイナーでもECサイトってつくれるのかな？

もちろんです！ECサイトを制作する方法はいくつかありますが、テンプレートを使うなど工夫することで、かんたんに制作することができます。

ECサイトにおけるデザインの重要性

ECサイトのデザインは、顧客の信頼やCV率の向上につなげるための重要な役割を担っています。CV率とは、広告のクリック数やWebサイトの訪問者数のうち、商品・サービスの購入まで達した割合のことを指します。

ECサイトのデザインが担う役割は主に以下の3つです。

ブランドイメージの構築
購買意欲の促進
良い購入体験の提供

WebデザイナーでもECサイトは作れる？

ECサイト作成には、一般にWeb制作スキル、プログラミングスキル、マーケティング知識をすべて身につける必要があるとされています。
しかし、一度にすべて学ばなくても、外部サービスのシステムを活用しながら作ることもできるので、実は小規模のECサイトであればデザイナーの知識の範囲でも作成可能なのです。

ECサイトを作る5つの方法

・ASP
・オープンソース
・フルスクラッチ
・パッケージ
・クラウドEC

ASP

ASPとはApplication Service Providerの略で、ECサイトの立ち上げ・運営の際に使用できるプラットフォームです。サイトを立ち上げるまでの必要期間も数週間程度と短く、手軽に始められることも特徴です。
初期費用を抑えた小規模のECサイトを立ち上げたい方にはASPがおすすめです。
ただし、アップデートなどはプロバイダー側が請け負うため、運用の手間が少ない半面、カスタマイズ性はあまり高くないという側面もあります。

オープンソース

オープンソースは、一般公開されている既存のプログラムをベースに、ECサイトを作成する方法です。多くの場合、プログラムやシステムを無料でダウンロードできるので、費用を抑えて作成することもできます。

一方、他社でも使用されているプログラムをベースとしているため、サイトの独自性を出すにはカスタマイズを加える必要があります。カスタマイズするためには、HTMLやCSSに加え、JavaScriptやPHPのスキルが必要です。

フルスクラッチ

フルスクラッチを利用することで、他サイトと差別化した、完全オリジナルのサイトを作ることができます。既存のプログラムをベースとせず、1から自社でサイトを構築していく手法となります。そのため、大規模なECサイトであれば導入費用だけでも数億円掛かる場合もあり、ランニングコストも月数十万円と、他の方法と比べて格段にコストと手間がかかります。
ユニクロのオンラインストアやZOZOTOWNなど、大手企業が運営するサイトで採択されている方法です。

パッケージ

パッケージとは、ECサイトを運営するためのシステムや機能がセットになっているショッピングカートシステムです。基本的な在庫管理から、コンテンツの編集機能や外部システムとの連携など、大規模なサイトにも対応できる機能がそろっています。カスタマイズ性も高く、多くの要件を叶えられますがその分、導入費用は最低でも500万円程度からとなっており、数年ごとにアップデートが必要とされるため、ランニングコストもかかります。

クラウドEC

クラウドECとは、クラウド上にあるプラットフォームを用いてECサイトを構築できるサービスのことです。クラウドECはシステム運用のためのプラットフォームを自社のサーバーにインストールする必要がなく、クラウド上でECサイトを運営できます。
また、長期的に見るとコストパフォーマンスがよく、機能性やカスタマイズの自由度も比較的高いことも特徴です。プラットフォームはベンダーが管理するため、ユーザーが常に最新システムを利用できることも強みといえます。

ただし、多くのクラウドECはソースコードを開示していないため、セキュリティー面に関しては注意が必要です。

ECサイトの構築は初めてという方や、できるだけ費用を抑えたいという方は、テンプレートを利用する方法がおすすめです！

EC業界はまだまだ伸びている

経済産業省によると、世界のEC市場規模は、2024年度までに14.9%(2020年度比)の成長が見込まれています。

また、今後はOtoO（実店舗とネット販売の連携）がさらに進んでいくと考えられます。SNSの活用も広がり、複数の経路（SNSのDM、実店舗やオンラインショップ）を横断するような取り組みを実施する企業が増加していくことも予測できます。

おわりに

今後企業は、より自社のブランドの確立性を意識し、Webサイトなどの複数の経路をまたいでも一貫した自社の世界観を利用者に伝えることが重要です。その際、鍵となるのはやはりデザインです。「プログラミング知識はないけどデザインはできる」という方は、ぜひECサイトの制作にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

インターネット・アカデミーでは、Webデザインやプログラミングを基礎から学べる講座を多数ご用意しております。もちろん、プログラミング知識がなくてもECサイトを作成することは可能ですが、カスタマイズしたり、自身でサイトを構築したい場合には、プログラミングスキルが必要になります。将来的に自分の市場価値を上げたい方は、徐々にプログラミングにもチャレンジしていくことをおすすめします。興味のある方は、ぜひ無料カウンセリングまでお越しください。

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