インタラクションデザインとは?ユーザビリティの向上につながるデザインをご紹介!
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- 2023/11/23
デザインにおいて最も重要なことのひとつとして挙げられるのは、「ユーザーが快適に使えるデザイン設計か」ということです。このポイントを満たす鍵を握るのはUIやUXですが、その一種として「インタラクションデザイン」があります。今回はインタラクションデザインについて、概要や具体例をご紹介します。
今回はインタラクションデザインについて、そしてUIとの違いについても説明していきますよ。
目次
インタラクションデザインとは
「ユーザーが特定の操作を行なったとき、システムがその操作に応じた反応を返すこと」という意味で使われています。
つまり、インタラクションデザインは、「機器やソフトウェアなどが使われる際の、ユーザー側の操作やシステム側の反応などをデザインすること」といえます。
UXデザインとの違い
UXデザインも、インタラクションデザインと同様に、Webサイトやアプリのデザインのデザインの一つです。
UXデザインは、User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略で、ユーザーが製品やサービスを通じて得られる体験をデザインすることを指します。
インタラクションデザインでのデザインは、最終的にユーザーの体験に関わるものの、あくまでユーザーが知覚して操作する範囲に限定されます。
つまり、インタラクションデザインはUXデザインに包括されているデザインの一種なのです。
インタラクションデザインのメリット
インタラクションデザインを導入することで、ユーザーが使っていて「操作がしやすい!」「わかりやすい!」と感じるデザインを追加することができます。 また、ユーザー側だけでなく企業側にも様々なメリットが生まれます。
どんなメリットが生まれるのかな?
使い勝手が向上する
サイトやアプリは主にテキストやイラスト・写真から構成されます。インタラクションデザインを取り入れることで、操作をすると何が起こるか予測できるようになるなど、使いやすさ・わかりやすさの向上につながります。
誤作動を防ぎやすくなる
使いやすさ・わかりやすさが向上することで、誤作動によるエラーを防ぐことにつながります。
売り上げや企業イメージのUP
インタラクションデザインを導入することは、使う側だけでなく企業にとってもメリットが生まれます。ユーザーが使いやすくエラーも起きないデザインにすることは、Webサイトの再訪につながるだけでなく、Webサイトからの離脱の減少にもつながります。
インタラクションデザインの5つの基本原則
説明がなくてもユーザーが操作できる
説明文を読まなくても、直感的に操作できるデザインを「アフォーダンス」といいます。 日常生活で身近なデザインは、多くの人が直感的に使用できる形になっているため、そのままアプリやwebサイトでのデザインに応用できます。
操作しやすい
アプリやWebサイトのデザインでは、ユーザーの行動やデバイスの種類に応じて、機能や配置などを考える必要があります。
例えば、スマートフォンの場合、ユーザー視点で考えると片手で操作できるサイズ感や重さが好ましいことが予測できます。
ユーザーがシステムを利用する際の状況なども踏まえて、操作性を検討する必要があります。
レスポンスにかかる時間が適切
使いやすさを追及した時、応答やデータの読み込みなどにかかる時間も重要なポイントになります。反応が遅いシステムは、それだけでユーザーに不快感を与えてしまいます。 構造が複雑になるほど応答にかかる時間は長くなるため、便利な機能を取り入れようと凝りすぎて、重くならないように注意が必要です。
定型パターンを用いる
デザインには、よく使われているパターンがあります。
「よく使われる」ということは、それだけ使いやすく、ユーザーに操作経験があるデザインということです。
他との差別化をはかり、オリジナリティに富んだデザインよりも、定型パターンをうまく活用することで、よりユーザーが使いやすいデザインになります。
インタラクションデザインの5次元フレームワーク
インタラクションデザインを構成するフレームワークは、以下の5つに分けることができます。これらの原則は「次元」と呼ばれており、インタラクションデザインに関する学者、Gillian CramptonSmith氏の研究に基づいています。
1次元:言語
同じ言語でも年齢層によって同じ表現でも伝わり方が変わる場合があるので、具体的な説明や視覚的に特徴のある部分に着目して言語化し、伝えたい情報を適切に伝えるようにします。
2次元:ビジュアル表現
ビジュアル表現には写真や表など視覚的な表現が含まれます。写真や画像、表などがあることで、言葉に補足して情報をより正確に伝達することが可能なため、ビジュアルでの表現も重要視されています。
3次元:物理的な物体や空間
マウスとパソコン、ユーザー本人とスマートフォンなど、サービスや製品を自ら操作するための伝達手段になります。物体と空間のどちらもインタラクションに作用するので配慮が必要です。
4次元:時間
時間が経つことで変化する映像や音は、視覚的な変化をとらえる部分でユーザーに影響を与えます。そのため、時間を考慮し、操作や行動に対して適切な対応をとるように設計します。
5次元:行動
上記4つの次元が組み合わさった際に、物に対してアクションが発生します。その発生に対して感情や物が影響し、リアクションがつきます。
インタラクションデザインのプロセス
インタラクションデザインは、「ユーザーがストレスなく目的達成」を目指し、どうしたらユーザーが使いやすいようになるかに焦点を当てています。 インタラクションデザインのプロセスに含まれる内容は以下の通りです。
目的の設定
ユーザーのとっての使いやすいを考え、設計します。ユーザーの要望や背景を理解し、本当に必要な要件を発見します。
提案
初めてサイトを訪れた人でも直感的に理解でき、スムーズに利用できるようなデザインを提案します。
運用
設計したデザインを運用します。実際に運用を開始してからでないと得られないフィードバックなど、改善すべき箇所を見つけることにつながります。
改善
運用を開始してから寄せられたフィードバックから、使いにくい部分の修正と改善を繰り返すことでよりユーザーのニーズに近いデザインに近づけていきます。
ユーザーにとって使いやすく、直感的に理解でき、違和感を覚えない設計をすることがインタラクションデザインにおいて優先されるべき要点だと言えるでしょう。
インタラクションデザインの身近な導入例
スマートフォン
スマートフォンは、画面上にあるアプリなどの表示をタップすることで画面が遷移します。実際にはボタンを押していなくても、スマートフォン本体が振動したり、動いたりすることでボタンを押したような感覚を得られる操作感になっていることがあります。この設計は、インタラクションデザインのひとつです。
例:iPhoneの「3D Touch」「触覚タッチ」
電子マネー
スマートフォンやプリペイドカードを使った支払い方法の電子マネーもインタラクションデザインの一例と言えます。
電子マネーは支払いを直感的に行える反面、現金で支払ったときよりも「支払った」という感覚が薄くなりがちです。そこで、音や振動、画面の表示によって支払いの感覚をユーザーに伝えます。
おわりに
今回はインタラクションデザインについてご紹介しました。インタラクションデザインはユーザーに「使っている」「動作をしている」と認識させ、より快適な体験を実現するために必要不可欠なデザインなのです。
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インタラクションデザインってどんなデザインなんだろう?