6Gとは?NTTが開発する「IOWN(アイオン)」が変える通信の未来!
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- 2023/11/23
次世代通信規格・5Gが日本でもようやく普及してきました。そのような中、政府や研究者はその先をゆく「6G」に注目しています。既に高水準な5Gと比べて、6Gはどこが優れていて、私たちのくらしをどのように変えてくれるのでしょうか?今回は、そんな未来の技術・6Gについてご紹介します。
2030年の実現に向けて、6Gの基盤技術の開発が進んでいます。今回は、その魅力について、ご紹介します
目次
6Gとは?
6Gとは、「6世代目の無線通信規格」のことを指します。6G自体には明確な定義や基準はなく、現在の最先端技術である5Gを超える規格として構想されています。政府もSociety 5.0として6Gの指針を示していることからも分かるように、今後重要視される大きな構想のひとつです。
日本の5Gは米中に遅れをとっていましたが、現在は日本でも人口カバー率90%を超えるほど普及し、NTTをはじめとした日本通信業の次なる挑戦の場として注目を集めています。
NTTが開発するIOWN
NTTは、2019年に次世代通信の基盤として「IOWN構想」を発表しました。IOWNはNTTが得意とする光技術を活用した規格で、2023年3月に「IOWN1.0」をサービスとして開始しています。2030年までに「IOWN4.0」の実用化を目指しており、日本のみならず海外の研究者を集めて研究が進められています。
6G・IOWNの特徴と注目点
ここでは、6Gの標準規格になると期待されているIOWNの特徴と、どのような活用方法があるかについてご紹介します。
伝送容量が125倍に!
新技術の光ファイバを導入することにより、送ることができるデータの容量が125倍と、これまで以上の大容量通信が可能です。5Gでは2時間の動画のダウンロードに3分程度の時間がかかっていたところ、6Gを使えば一瞬でダウンロードできると予想されています。
消費電力が100分の1に
IOWNは、現行の規格よりも消費電力を100分の1にできるとされています。従来のコンピューターでは電気信号が利用されており、それゆえ発熱量と消費電力が膨大でした。これを、新たな光電融合技術を活用することで、効率を大幅に向上させることができ、電力の節約につながります。
遅延がたったの200分の1
6G・IOWNで最も注目されている点が、通信による遅延の短縮です。遅延がほとんどなくなることで、自動運転や遠隔手術といった遅延が許されない分野の開発がさらに進み、新たな技術の実現も可能になります。また、ゲーム競技の「e-Sports」や、スポーツ観戦、さらには遠隔のダンスレッスンなど、様々な分野での利用が期待されています。
通信エリアの拡大とサービスの無人化
伝送容量や遅延の減少によって、遠隔で幅広い地域の交通インフラの管理をすることが可能になり、無人化を実現することができます。 運転に必要な認知、判断、操作の部分で、5Gと比較して低遅延で代替して行えることから、現状よりも更に人間の手を必要としない完全な自動運転の実現が注目されています。
遅延短縮により新たな開発が進む
現在展開されている5Gと比べ、6Gは通信速度が10倍になると想定されています。 通信速度が格段に上がることで、医療分野での活用にも注目が集まっています。5Gを用いた遠隔での診療・手術には診断のための情報が十分に得られない場合や遅延によって、大容量データの転送部分が課題とされていますが、6Gが普及されることで、課題を解決することができ、新たな技術の実現も期待されています。
おわりに
通信をさらに変革しうる6G、そしてIOWN。ますますモノのインターネットのつながりは欠かせなくなり、今以上にモノやコトがネットワークでつながっていくと言われています。通信技術の発展により無人化が促進され、今以上に電子機器とインターネットの繋がりが高まっていくと予想できます。モノとインターネットを接続した利便性の高いIoT技術は、今後ますます注目が集まっていくでしょう。
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5Gに続いてもう6Gが開発されているんだね!