Web担当者必読!Google検索品質評価ガイドラインとは
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- 2024/04/21
Web担当者の仕事は、Webサイトに掲載するためのコンテンツを作って終わりになるわけではありません。Webサイトに集客し、そしてお客様に商品やサービスを購入していただく必要があります。Webサイトへ集客するための方法は様々ありますが、Googleなどの検索エンジンで上位に自社のページをヒットさせることは有効です。この検索エンジンで上位にヒットさせるテクニックのことをSEOと呼んでいます。
このSEOは、検索エンジンが登場して以来、様々なテクニックが編み出されてきましたが、Googleが示している指標を参考にサイトを作成することが近道です。
2024年3月5日にGoogleがGeneral Gudelinesをアップデートしました。 General Gudelinesとは、「検索結果の品質を評価するガイドライン」のことです。今回は、その概要と活用方法についてご紹介します。
目次
Google品質ガイドラインとは
Googleでは検索結果の品質を向上させるために外部の評価者からフィードバックをもらうシステムを採用しています。そのフィードバックから検索エンジンのアルゴリズムを改良するための変更案が検索結果の有効性を高めるものであるかを見極めることができます。このとき評価者が評価を行うのに基準とするのが「Google検索品質評価ガイドライン」です。
従来このガイドラインは非公開だったものの、度々流出事件が起きていました。 しかし、2015年に初めて公式で完全版ガイドラインが公開されてからは、度々アップデート版が公開されており、現在は全176ページにわたるGeneral GuidelinesGeneral Guidelines (March 5, 2024)が最新版となっています。
ガイドラインの考え方
主な評価軸として、 Page Quality (PQ:ページの品質評価)、Needs Met (NM:需要との一致)の2つの指標とユーザビリティー(使いやすさ)などがあります。これらに基づいて、最終的には「ユーザが意図した結果を表示する良いサーチエンジンを作ること」を目的としています。
Page Quality
Page Qualityは、E-E-A-T (Experience, Expertise, Authoritativeness, Trustworthiness:経験、専門性、権威性、信頼性)の観点からWebページがどの程度目的を達成しているかということが評価されます。また、オリジナルかつ高品質のコンテンツであるかという点も評価のポイントです。
経験(Experience)
経験では、言及されているトピックスについて、コンテンツの作成者がそのトピックスに関する実体験や経験を含めているかが評価されます
専門性(Expertise)
専門性で評価されるのは、コンテンツ作成者が持っている、トピックに関する必要な知識や技術量です。コンテンツに対する説明が詳細かつ専門的であることに加え、ユーザーが価値を得られる情報であるかという点で評価されます。
権威性(Authoritativeness)
第三者からの評価が重要な項目です。権威性では、第三者、つまりユーザーが「コンテンツに価値がある」または「信頼できる情報である」と評価をしているかという点で評価されます。
信頼性(Trustworthiness)
コンテンツの内容や運営者が信頼できるか、Webサイトが安全であるかが評価される項目です。 信頼性が評価されるためには、これまで説明した評価基準である「経験」「専門性」「権威性」が担保されていることが大切です。
AI 生成コンテンツに関する Google 検索のガイダンス | Google 検索セントラル ブログ | Google for Developers
Needs Met
Needs Metの項目では、検索結果がユーザの意図に沿っているかどうかが5段階で評価されます。
Fully Meets | ほぼ全てのユーザーのニーズを満たす |
Highly Meets | ほとんどのユーザーのニーズを満たす |
Moderately Meets | 一部のユーザーのニーズを満たす |
Slightly Meets | 少数のユーザーのニーズを満たす |
Fails to Meet | ユーザーがいない、またはごく少数のユーザーのニーズを満たす |
Googleはユーザーの検索意図に合ったコンテンツを評価するため、Needs Metで「Fully Meets」や「Highly Meets」といった良い評価をもらえるかどうかはひとつの指標になります。
Needs Metは「検索結果がユーザーのニーズにどれほど応えられているか」という評価基準ですが、これは情報のみに対してだけを評価しているわけではなく、デザインやページの操作性も評価の対象になっているため、注意が必要です。
Googleが信頼できないと見なすコンテンツとは
過去、幾度となく改訂されているGoogle品質評価ガイドラインですが、2024年3月5日の改訂では、信頼できないとみなされるページについての説明や事例が追加されました。
最低品質のページの例
- 詐欺、悪意のあるダウンロード アンケートにこたえるとスマートフォンやタブレットが当たるなどと謳い、個人情報を入力させるページ。また、ウイルスなどの有害なソフトウェアやファイルのダウンロードを誘導するページなど。
- 信頼できない サイトの作成者に関する情報や連絡先情報など、責任者に関する情報がないページ。また、メインコンテンツの趣旨とは異なる誤解を招くようなタイトルや、メインコンテンツに到達するまでにたくさんの広告を表示することで目的を故意に遮る構成になっているページなど。
- 有害な誤解を招く情報 専門家のコンセンサスと矛盾する情報が含まれているなど事実上の誤りがある不正確な情報を多く含むコンテンツ。また、特定のグループの人々に対する憎悪を扇動する内容のものなど。
- スパム コピーされたコンテンツや自動生成コンテンツなど、ユーザーに付加価値を提供しておらず、収益をもたらすことのみを目的としたページ。
AIによって自動生成されたコンテンツは不自然な表現や明らかな間違いを含むものも多く、ユーザーからの信頼が損なわれることが懸念されています。また、E-E-A-Tが欠如しているとみなされるページには低い評価がつくということがわかります。
サイトに来る人に利益をもたらすものである必要があります。そのため、誤った情報や誤解を招くコンテンツなどユーザーに有害なものはもちろんですが、過度に多い広告や付加価値のないコンテンツなどサイト側にのみ利益がもたらされるページも、品質の低いページとして評価されます。信頼できる情報源としてユーザーが安心して利用できるためのガイドラインになっています。
おわりに
Google品質評価ガイドラインは「検索エンジンの評価システムがわかるもの」であり、この評価結果が直接検索結果のランキングに影響することはありません。しかし、このガイドラインの要点を考慮し、効果的に活用することでSEOに強いコンテンツを作っていくことが可能になります。
公式文書は英語版のPDFのみですが、SEO業者や有志の方々が独自に日本語訳をインターネット上にアップロードしています。これらを活用するなどして、ガイドラインを理解し、これに沿ったWebページを作成することができれば、SEO効果を最大限に引き出すことが期待できるでしょう。
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