【日本語版SGE試験運用開始!】マーケティング担当が意識するべきこととは?
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- 2023/09/30
2023年8月30日に、Googleが日本語版SGEの試験運用を開始しました。 SGEは2023年5月に新しく発表されたGoogleのAI機能です。今回は、SGEの機能やSEOとの関係について解説していきます。
どんな機能なんだろう?私も使ってみたいな!
目次
SGEとは
SGE(Search Generative Experience)とは、生成AIをGoogleの検索結果に導入する機能です。ユーザーの検索に対して生成AIの回答が検索ページトップに表示され、一度目の検索の文脈を引き継ぎながら会話形式で検索を行うことが可能です。
Birdとの違い
Googleには「Bard」というAI機能もあります。BardもSGEと同様にAIによる回答機能ですが、BardはGoogleの検索エンジンから独立している機能です。SGEは検索結果に組み込まれた機能であるため、同じAIであっても機能や用途が異なります。
SGEの機能
検索結果のトップにAIが作成した結果が表示される
SGEは、検索ワードに対する回答になり得る情報を複合的にまとめ、検索結果ページのトップに提示します。質問に対する回答だけでなく、画像の紹介や信頼できる情報源のピックアップまで表示されるため、複数のサイトを見たり、検索ワードを変えて繰り返し検索することなく求めている情報が見つかります。
チャットのように追加で質問ができる
SGEは初めの質問への回答を表示して終わりではなく、提示された結果に会話形式で質問を追加することができます。
会話形式でかんたんに質問ができるので、ユーザー自身でリサーチして欲しい情報を抽出するまでにかかる手間を省くことができます。
広告と検索結果が明確に区別されて表示される
広告は現在のGoogle検索ページと同様に、「スポンサー(Sponsored)」という太字が記載されます。
SGEでは生成AIによる回答部分が背景色を変えるなどはっきりと他サイトと区別して表示されることもあり、より広告との区別がしやすくなるでしょう。
実際に使ってみました
実際にSGE機能を使って「リスキリングにおすすめの分野はなに?」と検索したところ、下の画像のように、要約した回答が表示されました。予測される次の質問も出てきたので、潜在的な疑問を見つけることにも役立ちそうです。
SGEによってユーザーの行動はどう変わる?
今後、SGEの導入が本格化されれば、Google検索結果ページのトップは生成AIによる回答が占めることになります。これにより、ユーザーの検索行動も変化することが予測されます。
例えば、ユーザーがGoogleで検索し、トップに表示された生成AIの回答のみで検索目的が達成された場合、その下に表示される各サイトを開かずにブラウザを閉じる、いわゆる「ゼロクリックリサーチ」が行われる可能性が高くなります。
SGEが導入されていない現在でも、強調スニペットが存在します。
強調スニペットとは、ユーザーの検索ワードが内包する語句に対する明確な回答を、信頼性の高いサイトから抽出してGoogle検索結果のトップに表示する仕組みのことです。
強調スニペットに表示された情報のみで、ユーザーの疑問が解決されると、その時点でブラウザが閉じられてしまうこともあるでしょう。
SGEが本格的に導入されれば、これと同じ現象がより高確率で起こることが予測されます。検索ユーザーにとってはとても便利な機能ですが、オーガニック検索における流入数は半減することが予想されるため、サイト運営者はSGE対策を講じる必要があります。
SGEが従来のSEOにもたらす影響
SGEが普及しても、SEOを意識したサイトはこれまで通り求められます。
ゼロクリックリサーチが増加しても、SGEの回答に参考記事として取り上げられれば、リンクを経由して検索ユーザーがアクセスする可能性があります。また、回答に関連するページとして紹介されるためにも、SEO的観点においても良質なコンテンツであることが求められます。
また、画像や動画を活用したり、自社独自の研究情報を発信するなどして、専門性の高いコンテンツが評価されるのは、これまでのSEOと変わりません。AIでは回答できないようなコンテンツを作成したり、オリジナリティが高い記事を作成することが望ましいです。
では、新たに求められるSGE対策にはどのようなものがあるのでしょうか。
「生成AIの回答に使用されるか」がポイント
SGEにより、生成AIを使用した検索がユーザーに浸透することで、Webサイト制作側には、「生成AIの回答にリンク表示として選ばれるか」という基準が新しく生まれます。回答へ表示されることができれば、競合サイトに比べて格段に多い流入数を獲得することが期待できます。
Webサイトを評価するアルゴリズムが変化する可能性があるSGEが検索ツールとして普及することで、SGEによってユーザーの検索行動が変化し、直接的にWebサイトに訪れる機会が減ることが予測されます。
ゼロクリックサーチが増加し、ユーザーがそもそもWebサイトを見ない傾向が促進されれば、これまでのようにWebサイトを評価することが難しくなります。よって、Googleが新たなアルゴリズムで評価をする可能性もあるでしょう。
検索流入以外の集客にも力を入れる必要がある
SGEによるSEOへのネガティブな影響を最小限にするためにも、検索流入以外の集客にも注力する必要があります。検索流入以外から成果を得ることができれば、万が一SGE対策が上手く作用しなかった場合でも、大幅な損失を防ぐことにつながります。具体的には、以下のような方法が挙げられます。
- メールマーケティング
- SNSマーケティング(インフルエンサーマーケテイング)
- 動画マーケティング
- ホワイトペーパーマーケティング
- セミナーマーケティング
おわりに
SGEが普及しても、これまでのSEOを意識したコンテンツづくりが求められることは変わりません。加えて、「生成AIの回答に使用されやすいか」という新しい基準も意識する必要があることがお分かりいただけたでしょうか。
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