【2018年度最新版】IT業界最新トレンドとその将来性について
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- 2018/08/29
IoTやAIなどといった最新のIT技術について、単語はよく耳にするけど具体的にどのようなものなのか分からない、という方も多いのではないでしょうか。今回は最近のIT業界の動向、新聞やニュースでも多く取り上げられている最新のITサービスとその将来性についてご紹介したいと思います。
IT業界まるわかりガイドは、日本初Web専門スクールのインターネット・アカデミーが運営する業界情報メディアです。最新の業界情報を、初心者にも分かりやすくご紹介しています。
目次
IT業界市場規模の拡大
2017年度における国内民間企業のIT市場規模は、前年度より2.0%増加し12兆1170億円となりました。さらに、2018年度は12兆3000億円、2019年度は12兆4000億円に達するとされています。このように、IT業界の市場規模は年々拡大してきており、IT技術が使われる分野も広がってきています。生活の身近なところでも、最新のIT技術が活用されており、私たちの生活を便利にしています。
最新のITトレンドは?
IT業界の市場が年々成長していく中で、どのようなIT技術を用いたサービスがトレンドになっているのでしょうか。現在特に注目を集める、シェアリングエコノミー、スマートハウス、Fintechについてご紹介します。
シェアリングエコノミー
シェアリングエコノミーとは、インターネットを用いて個人が保有している遊休資産の貸し出しを仲介するサービスのことです。例えば、空き部屋や空き家などの貸し出しから、料理やDIYの代行まで行います。調査会社であるPwCコンサルティングによると、2013年で約150憶ドルであった市場規模が2025年には約3350憶ドル規模に成長する見込みであると言われています。シェアリングエコノミーのサービスは近年どんどん増えており、今後も市場規模が拡大していくことが予想されます。
Airbnb(エアービーアンドビー)
代表的なシェアリングエコノミーのサービスとしては、住宅や物件を宿泊施設として登録し、貸し出しできるプラットフォームを提供するAirbnbが挙げられます。個人・法人を問わずに利用でき、共用スペースから戸建て住宅、アパート、個室、個人が所有する島まで幅広い物件が登録されています。Airbnbは2008年に設立され、2015年の時点で190か国以上の34000を超える都市で100万以上の宿が提供されています。
Uber(ウーバー)
スマートフォンやGPSなどのICTを活用し、移動ニーズのある利用者とドライバーをマッチングさせるサービスであるUberもシェアリングエコノミーの一例です。各地域のタクシー会社やハイヤー会社に加えて、個人のドライバーとも提携をしており、利用者はスマートフォンから配車の依頼をすることができます。
スマートハウス
スマートハウスとは、家庭内のエネルギー消費を最適に制御するIT技術を取り入れている住宅のことです。具体的には、「HEMS(ホームエネルギー管理システム)」を使ってエネルギー機器や家電などをコントロールしエネルギーマネジメントを行うことで、二酸化炭素排出の削減を実現する省エネ住宅のことを指します。富士経済の調査によると、2010年におけるスマートハウスの世界市場は2兆1468億円であったのが、2020年には約9倍の18兆5293憶円になると予測されています。スマートハウスは世界で多くの企業が開発に取り組んでいる分野であり、将来性が期待されています。
家だけでなく街全体の省エネを実現するスマートシティ
最近では、家庭内にとどまらず街全体の電力の有効活用をICTや環境技術を用いて実現する「スマートシティ」の構想も世界で広がっています。スマートシティを実現するためには、再生可能エネルギーの効率的な利用を可能にするスマートグリッドや、蓄電池や省エネ家電などによる都市システムを取り入れた街づくりが必要となります。日本でも、省エネ意識の高まりや東日本大震災などを背景にスマートシティを建設しようとする動きが高まっており、東京都では2020年までに実現を目指す取り組みがなされています。
Fintech(フィンテック)
「フィンテック(Fintech)」とは、金融を意味する「ファイナンス」と、技術を意味する「テクノロジー」を組み合わせた造語であり、金融サービスと情報技術を結び付けた様々な革新的な動きのことを言います。リーマンショックや金融危機後から、インターネットやスマートフォン、AIなどを活用したサービスを提供する金融ベンチャーが次々と誕生しました。先進国だけでなく、途上国にもスマートフォンを利用した金融サービスが広がってきており、最近では仮想通貨やブロックチェーンなどの技術が話題になっています。国内のFintech市場規模は2017年度で前年度比12.5%増の1兆184億円であり、2021年度には1兆8590億円まで拡大すると予測されています。将来的には、銀行でお金を取引するのではなくインターネット上でお金を取引することが主流となるかもしれません。
仮想通貨
仮想通貨とは、お金と同様にモノやサービスと交換できる価値を持ったデジタルデータのことを言い、暗号化されて仮想通貨所有者のPCやスマホに記録されます。仮想通貨は、「ブロックチェーン」と呼ばれる技術で全取引が記録され、偽造や改ざんができないようにされています。利点としては、手数料や時間をかけずに国境を越えて通貨をやり取りでき、海外への送金などが非常に便利であることが挙げられます。Fintechの中でも仮想通貨は特に将来性が期待されている分野です。
まとめ
今回ご紹介したように分野を問わずにIT技術は活用されており、私たちの生活を便利にしています。今後は今まで以上にIT技術があらゆる分野で活用されるようになり、私たちの生活や仕事に欠かせないものとなるでしょう。
IT技術のおかげで便利な生活になっていますが、その分ITセキュリティなどの知識も十分に理解しておかなければ思わぬところでIT被害にあってしまう可能性があります。なので、IT技術を安全に使いこなすためにはITセキュリティを含んだITリテラシーを身に付けることが非常に大切です。今までIT技術にあまり興味がなかったという方も、この機会にITの基礎知識を学んでみてはいかがでしょうか。
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