プロンプトエンジニアに資格は必要?おすすめの学習法は?
- ツイート
-
- 2023/12/05
ChatGPTの登場により注目を集めている「プロンプトエンジニア」。プロンプトエンジニアとは、AIが最適な答えを返すようなプロンプトを開発する、自然言語を用いた文章作成に特化したエンジニアです。今回は、プロンプトエンジニアを目指す人向けの資格や学習方法について解説していきます。
プロンプトエンジニアは、米国で年収4500万円の報酬についてのニュースもあり、注目を集めていますね。今回は、そんなプロンプトエンジニアになるにあたっておすすめの資格についてご紹介します。
目次
プロンプトエンジニアに求められるスキル
プロンプトエンジニアとして活躍するためには、どのような知識やスキルが求められるのでしょうか。
自然言語処理の知識
プロンプトエンジニアには、自然言語処理の仕組みを理解することが求められます。 AIやコンピュータに自然言語で適切に命令するには、AIやコンピュータがどのように自然言語を処理しているかを理解する必要があります。
自然言語処理では以下の4つの技術が使われています。
- 形態素解析・・・文章を形態素という単位で分け、それぞれに品詞を割り当てる
- 構文解析・・・形態素同士の関係を確認する
- 意味解析・・・構文解析で得られた解釈のうち、最も正しいものを選ぶ
- 文脈解析・・・文同士の関係を解析する
プログラミングスキル
AIの設計にはPythonなどのプログラミングスキルが必要です。自然言語で命令を与えるより、プログラミングのコードで命令を与える方が適切に処理される場合もあるため、自然言語での命令と、プログラミングでの命令のどちらもできるスキルが求められます。
ドメイン知識
プロンプトエンジニアは、技術的な知識だけでなく、対象となる業界や業種に特化したドメイン知識も必要です。クライアントのニーズを理解し、AIが回答させる生成、また、そのためのプロンプトをを的確に判断することが求められます。
プロンプトエンジニアに資格は必要?
結論、プロンプトエンジニアになるために取得必須の資格はありません。しかし、自身のスキルを証明するにあたって資格取得は有効です。ここでは、プロンプトエンジニアを目指す方におすすめの資格を3つご紹介します。
G検定
G検定(ジェネラリスト検定)とは、深層学習モデル(ディープラーニング)を事業に生かすために必要な知識を保有しているかどうかを確認するための試験です。
日本ディープラーニング協会(JDLA)が提供する民間の試験で、合格率は約65%と比較的高めです。試験では、ディープラーニングや機械学習、人工知能の技術に関する知識が問われます。
Python3エンジニア認定基礎試験
Pythonの基本的な使い方や仕組み、文法などの知識が問われる試験です。正答率70%以上で合格となります。
合格するためには、Pythonの基本的な文法や制御構文、オブジェクト指向プログラミングなど、Pythonを用いた知識・スキルを身につける必要があります。
Python3エンジニア認定データ分析試験
Python3エンジニア認定データ分析試験は、Pythonの基礎的な文法や数学の基礎知識のほかに、データ分析などの知識・スキルが求められる試験です。
試験はCBT方式で、40問の選択式問題から構成されています。正答率が70%以上で合格です。
合格するためには、Pythonの基礎的な文法やデータ分析のスキルを基礎から応用まで幅広く学習し、実践的な問題に取り組むなどの対策が必要です。
プロンプトエンジニアリングの学習方法
独学で学ぶ方法
プロンプトエンジニアリングは、書籍やオンラインドキュメントを使って学ぶことができます。新出の技術であるからこそ、プロンプトエンジニアリングはインターネット上での議論が活発であり、コミュニティ活動も盛んに行われています。
海外のコミュニティが作成した「Prompt Engineering Guide」は、日本語にも訳されており、無料で閲覧することもできるため、独学でも気軽に学習を始めることができます。また、英語力に自信がある方は最新の論文を読むことでもプロンプトエンジニアリングに関する知識を深めることができるでしょう
書籍やオンラインドキュメントの内容は学術的な側面が強いため、ある程度AIに関する予備知識を持っていると、スムーズに学習を進めることができます。
プロンプトエンジニアリング試験を受験する
ある程度知識がついてきたら、試験で実際に自分のスキルを試すことも効果的な学習方法です。
プロンプトエンジニアリング試験とは、ギブリーが2023年5月に開発した、プロンプトに関する基礎知識や特定のAIモデルの特徴、テクニック、注意点等、AIから有用な回答を引き出すために必要な知識・スキルをどれくらい保有しているのかを測定する試験です。現在、コーディングテストツール「Track Test(トラック・テスト)」の新たなコンテンツとして、プロンプトエンジニアとしての基礎知識をチェックする際に活用されています。
スクールに通う
AIに関する予備知識がなく、独学でプロンプトエンジニアを目指すには自信がない、という方にはスクールに通うことをおすすめします。
インターネット・アカデミーの「AIエンジニア育成コース」では、プロンプトエンジニアリングを学ぶ際に前提となる、AIに関する基礎知識からPythonを使ったAIプログラミングの実装までを学習します。最終的には、AI機能を搭載したソフトウェアやシステムを開発できるレベルの知識を習得することができます。
おわりに
今回は、今話題のプロンプトエンジニアを目指す方におすすめの資格と、勉強方法についてご紹介しました。
プロンプトエンジニアは、AIやエンジニアリングについての知識がない方でも目指すことができる職業です。詳しく知りたい方はこちらの記事も合わせてお読みください。
また、インターネット・アカデミーでは、無料カウンセリングを実施しています。興味のある方は、お気軽にお越しください。
AIプログラミングを実践
AIエンジニア育成コース「AIエンジニア育成コース」では、AIの歴史やAIが得意なことや苦手な事、ビジネスにおける活用事例などの基礎知識はもちろん、Pythonを使ったAIプログラミングの実践を行います。
相談してコースを選びたい方はカウンセラーに無料で相談
※無理な勧誘は一切ありません
無料で相談してみる
プロンプトエンジニアになるには、資格が必要なのかな?