SAM (Segment Anything Model )とは?FacebookのMETAが開発する高性能AIとその未来
- ツイート
-
- 2023/06/17
FacebookやInstagramといったSNSを運営し、メタバース(コンピューター内に構築された三次元の仮想空間)の実現に向けて動いているビッグ・テックのMETA。現在はAI分野の研究開発にも力を入れています。今回は、METAが開発しているAIのひとつ、画像などに利用されるAIモデル「SAM」についてご紹介します。
METAはAI開発の中でもかなり進んだ企業のひとつです。
目次
METAの開発するAI、SAMとは?
SAMとは、Segment Anything Model の略で、画像のセグメンテーション、すなわち物体の識別や物体同士の境界を特定することができるモデルのことです。
従来の画像切り抜きモデルとは異なり、オブジェクトについて抽象的に学習しているため、学習データにはない画像に活用することができる点が最大の特徴です。精度も高く、人の手で切り抜くのも難しいような画像も綺麗に切り取ることができます。
デモ版を試すことも
こちらのサイトでは、SAMを使った画像切り抜きツールのデモ版が無料で公開されています。サンプルにあるサラダの画像で試したところ、画像上に2点マークするだけで、以下のように正確に切りぬくことができました。
デモ版では実装されていませんが、SAM自体には切り抜き箇所の指定方法として、テキストで指示する機能もあります。たとえば「かぼちゃ」と打ち込むだけでかぼちゃのみを切り出すこともできるようです。
METAもAI開発を急いでいる
GoogleのBardやMicrosoftのBing、OpenAIのChatGPTにみられるように、ビッグ・テックを中心としたIT企業はAIの開発に力を注いでいます。METAもメタバース事業とともにAIの開発を主要事業として大きく乗り出しています。なかでも言語AIに力を入れており、GPTモデルのような文章生成AIの基盤となる「LLaMA(ラマ)」や、翻訳AIに使われる「NLLB-200」などといったAIの開発を手がけています。
FacebookやInstgramに応用も
巨大IT企業がこぞって言語AI開発をしている理由は、自社サービスへの活用を目指しているからです。METAは自社が提供するSNS、FacebookやInstgramに文章生成AIや画像生成AIを用いてユーザビリティの向上を目指すと見られています。他の企業も同様で、例えばMicrosoftはOfficeのWordやExcelなどに追加機能としてAIが組み入れられていくと予測されています。
おわりに
Facebookを手がけるMETAが、AIを開発していることはご存じでしたでしょうか。言語AIから画像AIまで、様々な分野に広がっているAIは、テック企業の中で熾烈な開発競争の舞台となり、日々新たなAIが制作・公開されています。
インターネット・アカデミーでは、AIを開発できる人材を育成する「AIエンジニアコース」や、革新的な技術を理解するための「ITリテラシー講座」など、数多くのコースや講座をご用意しています。ご興味がありましたら、まずは「無料カウンセリング」にてご相談ください。
AIプログラミングを実践
AIエンジニア育成コース「AIエンジニア育成コース」では、AIの歴史やAIが得意なことや苦手な事、ビジネスにおける活用事例などの基礎知識はもちろん、Pythonを使ったAIプログラミングの実践を行います。
相談してコースを選びたい方はカウンセラーに無料で相談
※無理な勧誘は一切ありません
無料で相談してみる
METAってAIもつくっているんだ!