【Java入門】まずはここから!演算子・比較演算子の使い方(初心者向け)
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- 2023/04/12
演算子は、プログラムで計算などを行うときに用いられます。Javaプログラミングの基礎であるため、初心者の方もしっかりと演算子を理解する必要があります。今回は、計算や比較に用いられる算術演算子や比較演算子、条件の真偽を判断する論理演算子の使い方についてご紹介します。
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目次
演算子とは
Javaでは複数の要素や値を演算・処理するために、+や-などの演算子が用意されています。主な演算子として、算術演算子と比較演算子があります。
算術演算子
四則演算やインクリメント(変数の値を現在の値から1増やす)・デクリメント(変数の値を現在の値から1減らす)などの演算に用いられる演算子が算術演算子です。数値の計算はもちろん、代入演算子に算術演算子を付けることで、代入と演算処理を同時に行うことも可能です。
比較演算子
数値などの比較に使われる演算子がこの比較演算子です。条件式で用いられることが多く、比較対象(オペランドと呼ばれる)である2つの間に記述されます。演算結果によって実行する処理を変える場合、必須の演算子です。
算術演算子
プログラムで計算を行うときには、算術演算子を用います。算術演算子は、for文によるループ処理などでも出てくるため、比較的覚えやすい演算子といえるでしょう。
基本的なもの
四則演算
足し算には「+」、引き算には「-」、かけ算には「*」、割り算には「/」、剰余(割り算の余りを求める)には「%」が使われます。
プログラム中で「a + b」のように記述することで計算が行われる仕組みです。
算術演算子を利用するときには、演算子の優先順位に気を付けましょう。
足し算や引き算(+、-)よりも、かけ算や割り算、剰余(*、/、%)が優先されます。例えば、「1 + 2 * 3」では、最初に「2 * 3」を求め、次にこの値と1との和を計算するため、計算結果は7となります。
つまり、「1 + 2 * 3」は「1 + (2 * 3)」を計算することと同じです。もし、1と2を足し合わせてから3をかけたい場合は、かっこを使って、「(1 + 2) * 3」と記述します。
インクリメント、デクリメント
インクリメントとは、変数の値を1だけ増やす演算子です。変数iに対して、「++i」(前置インクリメント)または「i++」(後置インクリメント)と記述します。「--i」(前置デクリメント)もしくは「i--」(後置デクリメント)とすると値を1つ減らすことができ、これをデクリメントといいます。次にご紹介する「代入演算子」と組み合わせて使うときは注意が必要です。詳しくは後述します。
代入演算子
変数に値を代入する演算子が、代入演算子「=」です。変数aに変数bの値を代入するときは「a = b」と記述します。
ただし、「=」をインクリメントと組み合わせて使う場合、前置であるか後置であるかによって、得られる結果が異なる可能性があり、注意が必要です。
例えば、「a = b++」と書くと、aにbの値を代入してからbの値を1増やします。一方、「a = ++b」と書くと、bの値を1つ増やしてからaに代入します。
その他にも「+=、-=、/=、%=」という演算子があります。
- a += b
aとbの和をaに代入します。
- a -= b
aからbを引いてaに代入します。
- a /= b
aをbで割ってaに代入します。
- a %= b
aをbで割った際の余りを計算してaに代入します。
比較演算子
比較演算子は2つのオペランドの間に記述され、その真偽をtrue(真)またはfalse(偽)で返します。
基本的なもの
よく使われる比較演算子は、「==、<、>、<=、>=、!=」の6つです。演算子の意味は以下の通りです。
- a == b
aとbが等しい場合にtrueを返します。
- a < b
aがbよりも小さい場合にtrueを返します。
- a > b
aがbよりも大きい場合にtrueを返します。
- a <= b
aがbよりも小さいか等しい場合にtrueを返します。
- a >= b
aがbよりも大きいか等しい場合にtrueを返します。
- a != b
aとbが等しくない場合にtrueを返します。
true、falseについて
trueおよびfalseはboolean型の真偽値です。if文やswitch文などでは、条件式がtrueのときに処理文が実行されます。
以下の例では、ageが12以上のときにtrueが返され、メッセージが出力されます。
int age; if( age >= 12){ System.out.println("大人料金です"); }
おわりに
Javaの演算子には、今回ご紹介した他にも論理演算子などがあります。演算子は種類が多く、最初は戸惑うかもしれません。実際に簡単なJavaプログラムを作成し実行してみることをおすすめします。プログラムの処理の流れを追うことによって、四則演算子やインクリメント・デクリメント、比較演算子などがどのような役割を果たしているかを理解しやすくなります。
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