【Java入門】なるほど納得!for文と拡張for文の違い
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- 2023/04/12
「1から10までの数を足し合わせる」など、プログラムを書いていると、コンピューターに同じ処理を何度も実行させたいことがあります。このような繰り返し(ループ)処理に欠かせないのがfor文です。
今回はJavaの基本文法であるfor文、そしてfor文をコンパクトに書くことができる拡張for文について紹介します。
目次
for文
for文とは
for文は繰り返し処理に用いられる文です。実行させたい処理の繰り返し条件を指定し、指定した終了条件に達すれば処理を終了し、次の命令に移ります。
【for文の書式】
for(初期化式; 条件式; 変化式){ 実行する処理 }
for文の「初期化式」「条件式」「変化式」について説明します。
初期化式は、変数の初期化に使われ、最初に1度だけ実行される式です。条件式は、処理を繰り返し行う条件を指定します。変化式は条件式で使用している変数の値を変更するときに使用し、中括弧内の処理が実行されるたびに変化式も実行されます。
for文の使い方
実際にfor文を使ってプログラムを書いてみましょう。1から10までの数を合計して結果を出力するプログラムは、以下のように書けます。
int sum = 0; for (int i=1 ; i<=10 ; i++){ sum += i; } System.out.println("1から10までの合計は" + sum );
拡張for文
拡張for文とは
J2SE 5.0以降では、従来のfor文よりコンパクトに書くことができる拡張for文が用意されています。拡張for文は、配列やコレクション(大きさが決まっていない配列のようなもの)の全要素に対して、順番に処理を行います。ただし、通常のfor文のように一部の要素を取り出す処理はできません。
【拡張for文の書式】
for (型 変数名: 配列名もしくはコレクション名){ 実行する処理 }
拡張for文の使い方
実際に拡張for文を使ってプログラムを書いてみましょう。以下のプログラムでは、配列numberから各要素の値を順番に取り出して合計を求めています。
int total = 0; int number[] = {10, 20, 30, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100}; for(int score: number){ total += score; } System.out.println("合計=" + total );
まとめ(for文と拡張for文の違い)
for文は指定した条件で繰り返し処理を実行する場合に使用され、多くのプログラムでも頻繁に使われる重要な構文です。繰り返す処理の内容を指定することができ便利で使いやすい反面、細かく指定しようとするとプログラムが長くなってしまう傾向にあります。
そこで、for文をコンパクトに書くことができる拡張for文が生まれ、冗長になりがちなfor文を簡潔にまとめられるようになりました。ただし、拡張for文は、先頭要素から1つずつ値を取り出す処理しかできない点に気を付ける必要があります。
おわりに
for文と拡張for文はJavaプログラムを組む際に必須のため、エンジニアやプログラマーを目指す方は早い段階で正しく覚えたい知識です。拡張for文はfor文で書くこともできますが、どちらも開発現場ではよく利用されるため、使いこなせるようにしましょう。 プログラミングは学び始めに正しい知識を身に付けることが肝心です。インターネット・アカデミーでは、初心者の方でも学びやすいよう工夫されたカリキュラムをご用意しております。つまずくことなく、知識と実践力を身に付けたい方はぜひお問い合わせください。
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