SESからの脱却。キャリアアップのための近道とは

IT未経験や初心者の方でもシステム開発を経験できるため、スキルアップを目的に利用している方も多い「SES（システムエンジニアリングサービス）」。しかし、SESを通じて仕事を始めたものの、キャリアアップにつながる業務経験が積めなくて悩んでいるという方が増えているようです。

今回は、SESから脱却し、ワンランク上のキャリアチャンスを掴みたい、キャリアアップを図りたいとお考えの方に向けて、どうしたらスキルアップ・キャリアアップできるのか、その方法をご紹介します。

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思い描くキャリアパスの実現に、SESは効果的？

「SESを通じてエンジニアの仕事を経験できてはいるものの、今後のキャリアの先行きに不安を感じている」という方は多いのではないでしょうか。キャリアアップのサポートをしてくれるSES提供事業者であればいいのですが、そうでないSES事業者で勤めている場合、SES従事者からよく伺う3つの不安の原因をご紹介します。

不安の原因その1「経験値が上がらない・業務に偏りがある」

「IT業務未経験からでも、SESを通じてエンジニア業務に従事をすることができるのが魅力で登録をしたものの、実際は、エンジニア業務と言っても開発したシステムのテストやコードの読み取りばかり担当していて、経験値が上がらない」

これは、SESで働いている方からよく聞く悩みです。システム開発の経験やキャリアを積むという意味では、設計から運用まで包括的な業務経験ができればよいのですが、そうした業務はITスキルの高いエンジニアに集中してしまい、SESで働くエンジニアには任されないという状況が起きているのです。

不安の原因その2「周りにキャリアアップをしている人が少ない」

SES契約の場合、クライアント企業に派遣されるエンジニアは複数であることが一般的です。その際、一緒に派遣されたエンジニアの中で、自分よりSESでの業務経験が長い先輩エンジニアを見ると、ロールモデルと言えるようなキャリアアップしている人が少ないことに、不安を感じているという方も多いようです。
派遣先であるクライアント企業の立場としても、SES利用のメリットは、必要な時に必要な技術を持ったエンジニアに一定期間だけ働いてもらえる点にあります。そのため、経験値や知識量が少ないエンジニアに、新しい業務を依頼することは、なかなか難しいと言えます。これが、SES従事者にキャリアアップをしている人が少ない原因なのです。

不安の原因その3「志望していたデザイン系の仕事ができない」

SESの契約形態が増えた背景として、深刻なIT人材不足があります。
最近では、システム開発などのエンジニア業務だけでなく、WebデザインなどのWeb制作の分野におけるSESも登場していますが、その場合、SESの派遣者側とクライアント企業との間でミスマッチが起きることも多くあるようです。

未経験からWebデザイナーとして転職するにあたり、未経験でも出来るからとSESでの就業を選択したものの、思うようなデザインの仕事を任せてもらうことが出来ず、経験値も上がらず、業務内容に不満を抱くということもよく起きてしまっているのです。

SESに従事しながらでもレベルアップする方法

SESでの業務に満足しているならば何の問題もありませんが、もし、SESの雇用形態ではなく、キャリアアップを望みたい、経験をもっと積みたいと考えているのであれば、自身のITスキルをレベルアップすることが一番の特効薬になります。

特に今日では働き方改革が声高に叫ばれるようになり、長時間業務に従事させられるケースは減少しています。時間に余裕がある今だからこそ、自己投資をして将来キャリアアップの選択肢を広げませんか。
ここでは、その方法をご紹介します。

SESからの脱却方法その1：転職する

SESで積んだ経験があって、それを活かすことができるのであれば、転職することも一つの手でしょう。SESにこだわらなくても、柔軟な働き方や経験を積むことが出来る雇用形態や、SESでの業務経験を「実務経験」として採用条件に見なしてくれる企業もあるからです。

SESからの脱却方法その2：スキルアップをする

今までのSESでの経験が、自分の志望する職種の内容とは繋がらず、転職活動に活かすことができない場合もあります。また、スキルアップをすることで、転職活動する上での選択肢を広げることにも役立ちます。ここでは、スキルアップの手段として、独学とスクールに通学する2つの方法のメリットとデメリットをご紹介します。

独学でスキルアップをする

独学でスキルアップをすることが出来るのであれば、これ以上手軽な方法はありません。

しかし、SESを経験された方の多くが、業務中の疑問点やわからないことを気軽に勤務先の人に聞くことができずに困った経験がある、とお話をされています。

不明点や疑問点を、すぐに質問して教えてくれるような、知識がある人が身近にいればいいのですが、そうでなければ、時間がかかってしまったり、挫折しやすくなってしまうので注意が必要です。

ITスクールに通う

ITスキルの向上・習得の手段として、ITを専門で教えてくれるスクールに通うという方法があります。通学する分の費用はかかりますが、受講生一人ひとりに最も効果的な学習方法を提案してもらうことができるため、効率よく短期間でスキルアップをすることができます。

また、教科書の内容はもちろん、普段の業務上の疑問点やわからないこともインストラクターに質問し、解決することができるので、仕事の評価を高めることにも繋がります。（※このサービスは、スクールによって異なります）
また、転職をご希望の方には、求人案件の紹介などのサービスを用意しているスクールもあるので、スキルアップだけでなく、その後のキャリアアップにもつなげることができます。

受講料の負担が気になるという方も、分割での支払いにしたり、教育訓練給付金などの給付制度を利用してスキルアップを図るという方法もあります。詳しくは、スクールに問い合わせをしてみると良いでしょう。

知らなければ損！？意外と知らないスキルアップに使える3つの助成金

おわりに

SES脱却を検討している方が、効率的にレベルアップするためのおすすめの方法をご紹介しました。仕事をしながらキャリアップを図る場合、いかに効率よくスキルを身に着けるかが重要です。

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