Webスクレイピングとは?Pythonを使って効率よく情報を集めよう!
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- 2023/08/31

「ビッグデータ」という単語が一般的になった昨今、インターネット上には想像もできないほど莫大な情報が公開されています。その情報を参考にしたり引用したりするとき、その都度正確性の確認をしたり、使いたい情報をコピー&ペーストするといった手作業をしていませんか? 今回は、Webからの情報収集を自動化、効率化することができるWebスクレイピングについてご紹介します。

実は、その作業はプログラミングで効率化できるんです! Webスクレイピングとはどのようなものなのか、見ていきましょう。
目次
Webスクレイピングとは?
Webスクレイピングとは、Web上のデータをプログラミングなどによって収集することを指します。テキストデータだけでなく、表や画像などの様々なデータも集めることができます。定期的に収集することはもちろん、複数のサイトから同時に情報を収集する(スクレイピングする)ことができるため、情報収集に関する作業を効率化できるのが最大の利点です。
一部サイトではスクレイピングが禁止されている?
Webスクレイピングは、便利な一方、スクレイピングを禁止しているWebサイトもあります。Yahoo!ファイナンスでは、以下の理由でスクレイピング行為を禁止しています。
Yahoo!ファイナンスでは、Yahoo!ファイナンスに掲載している株価やその他のデータを、プログラム等を用いて機械的に取得する行為(スクレイピング等)について、システムに過度の負荷がかかり、安定したサービス提供に支障をきたす恐れがあることから禁止しています。
このように、スクレイピングを行う前に、当該サイトで禁止されていないかどうか確認をする必要があることを理解しておきましょう。
Webスクレイピングで何ができる?
マーケティングに生かせる
競合他社からの新着情報やサービス・製品の情報を取得することで、市場の動向を分析することができます。一度に複数の企業の情報を分析できるため、手間をあまりかけずにマーケティングに生かすことができます。
またプログラミングを発展的に学ぶことで、ログイン認証が必要なサイトからスクレイピングしたり、自動的に情報を入力したりと様々なことができるようになります。
株価など証券情報の取得
スクレイピングでメジャーな用途のひとつが証券情報の収集です。取引価格の推移や現在の価格を取得し分析することができることから、多くの人がスクレイピングを始めるきっかけになっています。
Twitter等のSNSなどを使えば市場調査も!
いまや口コミの中心となっているSNS。これもWebスクレイピングで情報収集することができます。Twitterなどで指定された期間内に呟かれた特定のツイートを集めることで、商品やサービスがどのように呟かれているのかを知ることができます。
ほかにも、自社のSNSアカウントのフォロワーのツイートを収集し、どのような層が顧客に多いのかを確認するなど、スクレイピングを使えば幅広い分析が可能です。ワードクラウドを作成することで、集めた情報を可視化することもできます。

ワードクラウドとは、文章やテキストからよく出てくる単語を大きさや色で表現したものです。重要な単語ほど大きく表示するなど、元の文章などのテーマや特徴がわかりやすく可視化できます。
Webスクレイピングに必要なツール
Python(プログラミング言語)
Webスクレイピングをする際に、最も手軽でコストの低い手法は、自身でプログラミングすることです。
プログラミングの基礎知識は必要ですが、手軽にできるパッケージやテンプレートをWebサイトで見つけることができるため、簡単にWebスクレイピングを始めることができます。習熟すれば、必要に応じて仕様をカスタマイズできる自由度の高さも魅力のひとつです。
Python以外のプログラミング言語でもWebスクレイピングをすることは可能ですが、習得する際に参考にできる書籍やWebサイトも多く、その他の汎用性も高いため、Pythonを使うことをおすすめします。
Google スプレッドシート
Googleのスプレッドシートでも、「IMPORTXML」という関数を利用することで、簡単なWebスクレイピングをすることができます。Webサイトにあるデータからコピー&ペーストせずとも、きれいな表を作成できるのが特徴です。一方、複雑な処理には対応できないため、注意が必要です。
有料ツール
コードを書く必要なく、機能やサポートが充実している有料ツール。事前知識がなくとも手軽にスクレイピングすることができます。 しかし、サービスやプランにもよりますが、月額数千円~万円ほどのコストがかかってしまうので注意しましょう。
Webスクレイピングを学ぶ意義と他の技術との連携
Webスクレイピングを活用するメリット
スクレイピングのメリットは、データ抽出を効率的に行える点にあります。単純作業を手動で行おうとすると膨大な時間と労力が必要ですが、Webスクレイピングを活用すれば、手動で行う以上に多種多様な情報を短時間で得ることができ、業務効率化に役立てることができます。
オープンデータを有効活用することが可能
マーケティングやサービス開発においては、そのケースに適した施策を進めることが重要です。スクレイピングを学ぶことで効率的に情報収集をすることが可能になるので、ニーズに合わせて集めたデータを利用することができます。
収集データをIoTに活用することができる
WebスクレイピングとIoTを組み合わせると、よりスピーディーにデータ収集ができるようになります。
IoTをデータ収集に活用することで、自動的にデータを収集し更新できるようになり、作業効率が飛躍的に上がります。さらに、IoTが機器に搭載されることによって、機器自体が情報を収集するようになるため、機器のアップデートに必要な情報や、利用者の使用状況のデータを得ることができます。
おわりに
Webからの情報収集を圧倒的に効率化できる、Webスクレイピングについてご紹介しました。Pythonなどのプログラミングスキルを身につけることで、簡単に行うことができます。様々な場面で役に立つため、ご自身でプログラムしてスクレイピングを始めてみてはいかがでしょうか。
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