OpenAIの最新画像生成AI「DALL・E3」とは?ChatGPTと連携で直感的な画像生成が可能に!
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- 2023/10/30
人工知能(AI)は、近年注目を集めています。特に、言語処理に関するタスクでは、大きな進化を遂げており、人間による作業を大幅に支援することができます。今回は、AIを使って画像を生成する方法をご紹介します。
DALL・Eは、"prompts"と呼ばれる自然言語の記述からデジタル画像を生成する、OpenAIにより開発された深層学習モデルです。今回は、DALL・Eがどのように使われるのかについて見ていきましょう。
目次
画像生成AI「DALL・E」とは
「DALL・E」とは、OpenAIにより開発された、"prompts"と呼ばれる自然言語の記述からデジタル画像を生成する、入力されたテキストをもとに画像やイメージを作成するAIツールです。リクエストに沿った写真のようなリアルな画像や、複数パターンの画像を生成することができます。2021年1月のOpenAIによるブログの投稿により発表され、現在は「DALL・E」の後継バージョンである「DALL・E2」と、最新のバージョンである「DALL・E3」(現在はBingでのみ使用可能)が公開されています。
ユーザーのリクエストに合わせた画像を生成できるため、ビジネス分野・教育分野での活躍が期待されています。
OpenAI
OpenAIとは、営利法人OpenAI LPとその親会社である非営利法人OpenAI Inc.からなる人工知能の開発を行っているアメリカの企業です。OpenAIが提供するサービスは3つに分けることができ、チャット形式で使用する「ChatGPT」、画像生成で使用する「DALL・E」、ツール開発で使用する「API」があります。
ChatGPTは、OpenAIによって開発された大規模な言語モデルで、人工知能技術を使用して文章を自動生成することができます。さらに、自然言語処理技術や機械学習アルゴリズムを使用することで、人間のような文章を生成することを実現します。
「DALL・E」のメリット
「DALL・E」を利用するメリットとしては、以下のようなものがあります。
1.短時間でたくさんの画像を生成できる
画像の生成が早く、文章の入力から数秒で複数の画像を生成することができます。
2.イメージした画像を生成できる
脳内にイメージしたものをテキストから生成することができます。複数の画像を一度に生成するため、自分のイメージに近いものを比較し、選ぶことができます。
3.生成画像を商用利用できる
「DALL・E2」で作成した画像は、再販・販売・商品化する権利が含まれるため、生成した画像は商用・商業利用することができます。
ChatGPTと連携した画像生成AI「DALL・E3」
OpenAIは2023年9月20日に、テキストから画像を生成するAIツール「DALL・E 3」を発表しました。以前のバージョンから1年と7ヶ月の時を経ての発表となりました。
「DALL・E3」の特徴
「DALL・E3」の特徴には、以下のようなものがあります。
- 複雑なプロンプトにも忠実で正確な画像を生成することができる
- ChatGPTと統合し、ChatGPTに話しかけるだけで、画像を自動的に生成することができる
以前のバージョンである「DALL・E2」でもテキストに沿った画像を生成することはできましたが、「DALL・E3」にバージョンアップしたことで、さらに文章読解力が強化され、より正確な画像を生成することが可能になりました。
以前のバージョンでは、複雑なテキストメッセージだと間違えて解釈されることがあり、一度の指示では希望通りのものが作成されないことも多々ありましたが、「DALL・E3」になったことで、非常に詳細かつ正確なレベルでテキストを画像に変換できるようになりました。
「DALL・E3」は、ChatGPT上に構築されており、以前のようにChatGPTに話しかけるだけで要求に合わせた画像を生成することができるようになっています。
また、連携されたことで、ユーザーは生成された画像をChatGPT上で編集することも可能になりました。
「DALL・E3」の使い方
現在、「DALL・E3」は、まだChatGPT上で使うことはできません。ChatGPT上での使用は、10月初旬からChatGPT有料版(月額20ドル、日本円で約2,700円)であるChatGPT PlusおよびEnterpriseの顧客に提供される予定です。ただし、Bing Image Creatorでは、生成回数制限はあるものの、Microsoftアカウントを持っていれば無料で利用できます。
使い方は以下の通りです。
1. Bing 「Image Creater」にアクセス
2. 生成したい画像を入力して「参加して作成」ボタンをタップ
3. Microsoftにログイン
4. 画像生成完了
「DALL・E3」を使った新しい可能性
ビジネス面
ビジネスにおいて、「DALL・E3」は利用価値が非常に高くなると予想されています。
以前のバージョンである「DALL・E2」よりも、画像の全体的な品質やディテールが向上されたことで、広告やプロモーションに利用できる質の高い素材を短時間で制作できるようになりました。企業にとって、製品のコンセプトイメージを高クオリティで素早く生成できるようになることは魅力のひとつといえるでしょう。
教育面
「DALL・E3」を利用してテキストに基づいて画像を生成し、教材に活用することができます。これにより、伝えたい内容をより具体的に表現することができ、学習効果の向上につながることが期待されています。
おわりに
今回は画像生成ができるAIツール「DALL・E」についてご紹介しました。AIはすでに多くの分野での活用が進んでいます、今後これらのAIが市場にどのような影響を与えるか注目です。
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DALL・Eを使うとAIが画像を作成してくれるんですよね!